【出版のミライ㉒】風の時代を考える
本日のエッセンシャル出版社のミライ会議は、世の中の価値観が変わってきているという視点を、西洋占星術の世界で言われている「風の時代」というkeywordに充てて考えてみました。
こんにちは!エッセンシャル出版社の小林です。
私が、”本づくり”をしていく上で、日々、どのようなことを考え、どのような目的で本をつくっているか、記事風に残していきたいと思います。
【プロフィール】
大学卒業後、年中~小学校6年生までの子を対象とした塾、花まる学習会に入社。将来メシが食える大人になること、魅力的な人になるということを教育理念の事業で、授業や野外体験の引率などを行う。授業など子どもたちに関わる傍ら、広報部、講演会事業、ブロック責任者などあらゆる業務にも携わる。現在はエッセンシャル出版社で、本づくり、広報など、出版業に関わる全てに携わる。
エッセンシャル出版社: https://www.essential-p.com/
西洋占星術の世界では、2020年の12月から「土・大地の時代」から「風の時代」に変わると言われています。このような時代の変化というのは200年ごとに起こるそうです。
2020年までの「土の時代」の200年間というのはどのような価値観だったかというと、
・物質
・ヒエラルキー
・組織
・受け身
・マニュアル
・秘密主義
というkeywordです。
「土の時代」とは、物が豊かになった時代、大組織もでき、どこの組織に属するかということが大切とされてきた時代、テレビや本・雑誌など大衆が受信するツールも増えた時代、さらにマニュアル化されて一律のサービスが求められるようになった時代とも言えそうです。
これらの価値観がどう変わっていくとされているか。
物質を大事にする時代→精神的なこと・情報を大事にする時代
ヒエラルキーのある時代→フラットな関係の時代
組織に属して生きていく時代→個人を活かしたチームで生きていく時代
分断の時代→統合・調和の時代
受身・受信することがメインの時代→発信する時代
マニュアルの時代→自分オリジナルのやり方をみつける時代
秘密主義→出し惜しみをせずオープンにする時代
このような時代には、損得で選ぶよりも、自分の感性に沿って、「こう感じるから選ぶ」ということや、「敵を作らない」、「自分とつながる」、「柔軟性」、というようなことが大切になってくると言われています。
これは何も予言的なものではなく、自然とこの時代を生きる皆の価値観が変わっていくということなのだろうと思います。
エッセンシャル出版社としても、実は、自然とこのような価値観を大事にしていたことに気づきました。
たとえば、『全員参画経営』という5月発刊の書籍で、著者の簑原麻穂さんは従来のピラミッド制の組織から、それぞれの社員が強みを発揮できるようなポジションを自分でとりにいく=「トータル・フォーメーションデザイン」が大事だということを述べています。
そうして「全員参画」し、それぞれが必要なタイミングで必要な役割を担うということを提唱しているのです。
それ以外にも、今までの時代は「凸凹を□」にした学校教育ではあったと思います。しかし、価値観もいろいろあり、凹凸を凹凸のまま伸ばしていこうと考えたときに、学校だけが全てではないということで、『学校は行かなくてもいい』という書籍を2018年にエッセンシャル出版社から出版しています。
また、今までは先生が叱る対象としていたような「ダメ」とされるような部分も、「ダメでいい、ダメがいい」という視点で見ている先生のルポルタージュ『いま、ここで輝く。超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室』も2019年に出版しています。
正に新しい時代の価値観になっていくであろう提案をしている本が多くあることに、あらためて気がつきました。
また6月くらいから、noteやAmebloを始めたり、音声コンテンツの配信をHimalayaで始めたり、記事や音声コンテンツを字幕付きの動画にしたりと、エッセンシャル出版社としての情報発信の量はグーンと増えました。
これも風の時代の特徴である、「情報」を価値と捉え、受信→発信に以降し、更には情報をオープンにするということでもあるのかなと思います。
今まであれば、本を買った人しか知ることができなかったような情報をいろいろな角度から、複数のプラットフォームで発信することで、本を知ってもらうきっかけにもしています。
こうして、自然と動いていたことが、実は、風の時代への一歩だったのだと再確認できました。
(まとめ)
「風の時代」の特徴を見てみると、自分たちの動きが時代の流れに乗っているのだということがわかりました。
2020年は、コロナウィルスの影響で、変化を余儀なくされたことも多かったです。しかし、その変化が「悪い方」への変化ではなく、「より良い方」への変化になるように、時代の・人の価値観の変化も読みながら、変わっていければと考えています。
これから出版を予定している書籍も、この「風の時代」の特徴にあった、新しい時代の価値観の定義となるようなものばかりなので、ワクワクしながら書籍の制作準備もしていきたいと思います。