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Special No.5 年ごろで恋の季節は、心の中ではモヤモヤ

6月12日
 朝、学校への行く道伸ちゃんは、「学校、行くのいやんやって」というので、「私も、友達関係かな、一年の時は本当に良かったわ」と調子を合わせていた。そうしているうちに伸ちゃんが帰りに、私の家へ寄ることに決まった。
 西田中を二時四分で乗り、木田さんでアイスキャンディー三本買ってきた。土曜日でもあるから、部屋はあまりに汚いので、恥ずかしくなってしまった。
 伸ちゃんに、写真など見せて上げたり、いろんな事を話しているうちに、五時になってしまった。
 今まで、伸ちゃんにだまっていたが、近藤さんとずい分いろいろなことがあったらしい。たとえば、「交際してくれ」と言われたり、写真をくれたりとか、私にはとっても理解できない。だって、近藤さんはまだやんちゃ坊だとばかり思っていたんだもの。そりゃ近藤さんはいい人だし、伸ちゃんももっといい人だから、釣り合ってはいるけれども………。
 私のクラスの男子で、近藤さんと一番こだわりなく話すことができる。そして、伸ちゃんとは友達だから、二人が仲良くなることは、私にとってうれしい。
 二年になったら、おしゃれしたり、交際したり、本当にびっくりすることばかりある。一年の時は、本当に平和でよかったな !
 人が交際していると、聞くとちょっとばかり羨ましくなる今日この頃である。
 もう少し身長があったらなあ  !

【コメント】
知らないうちに、男女はどこかで接近している。
それが、恋というのか単なる遊びなのか。
年頃から言えば、当然のことで生理現象でもある。
だから、余り心配はいらないが、また恋は危険と背中合わせだから。
やはり、気がかりだ。
本人が、一番気をもんでいるのかも知れない。
でも、外からは見えないからどうしようもない。
告白を待つのみかな。

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