mother’s history No.48 結婚とは、何か? う~ん、考えちゃう。
親戚の了子ちゃんが、泊まりに来ていた。
聞けば、望まない結婚だったようだ。
その後、苦労の連続で愚痴が絶えない。
いやだいやだ、気の毒だ。
結婚とは、簡潔にいうと男性が女性を守ることだ。
偉大なる女性を、不幸にしてはならない。
女性を守るということは、男の唯一最大の仕事と断言してもいい。
12月11日
たにがわの、おばちゃんが死になった。
本当に不幸な人だった。何年も何年も寝て生活し、赤ちゃんにもどったみたいに小さく縮んで、死んでいく。生って、ほんとうにもろいもんだな。
人間って、生きる期間なんて決められている。私の一生は、何か人に喜ばれるようなことをしたい。そして、自分も楽しく過ごしたいものだ。
学校で、友達から四、五回「何で、休んだの?」と聞かれた。
私は、いちいち「胸が悪かったの」と、答えるのに、もうほとほといやになってしまった。
ほんとうに、もうさぼるまい。
弁当を、半分ほどしか持って行かなかったのに、その半分を友江ちゃんに上げた。友江ちゃんは、パンを買うつもりで来たのだが、パンは売り切れた。後ろだったからたまらない。これからは、弁当をたくさんつめて行こうと思った。
夕方、八田のおばちゃんがいらっした。了子ちゃんがお産で、たにがわのおばちゃんのお葬式に来られないため、八田のおばちゃんがかわりに来なったのだ。八田のおばちゃんも苦労性だな。
ああ‥‥‥眠たくってならない。
でも、がまんもしなきゃ‥‥‥。
12月12日
たにがわのおばちゃんの葬式で、母は朝から手伝いに行っている。帰ったら、了子ちゃんが寝ていた。
お腹が痛いんだそうだ。あまり大きなお腹で、ポンポンなのでびっくりしてしまった。
夜、夕食後もいろいろおしゃべりしていた。
「家では、笑ったことがないから、ここへ運動に来なあかん」と、私と秋代ちゃんのやりとりに、げらげらしていた。
今夜、泊まった。
テスト前なのに、全然勉強しなかった、後悔している。