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私は実写化を許さない。でも乗り越える【ビブリア古書堂の事件手帖】
皆様実写化はお好きでしょうか。
私は半分好きで、半分嫌いです。
例えばデスノートやカイジ、ライアーゲームなんかは大好きです。
ライアーゲームは実写化から入りましたが、もう秋山さんとなおちゃん以外は名前が同じの別キャラ、でもしっかりキャラも立ってて役割もあって素晴らしい脚本だなと感じてしまいます。
さて、そんな中で私は本当に、本当に初めて、10年の時を経て文句を言いたい実写化があるのです。
それがビブリア古書堂の事件手帖です。
ビブリア古書堂は私が20歳か、その手前くらいに発売されました。
一巻の素敵な表紙に一目惚れし、買って読んでみたらまあ面白い。
読み終えて調べてみると、二巻ももう発売されているとのこと。私はその足ですぐに本屋さんに向かい二巻を購入しました。
それくらい好きったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1696053521819-1sKl3AScLf.jpg?width=1200)
一見、この表紙の栞子さんはきれいだとか清楚だとか、そのような言葉が似合うように思いますが、読んでみると好きなことになると夢中になってしまう、どちらかというと小動物のような可愛さを持つ女性だということがわかります。
私はまた小説の中に好きな人が出来てしまったとほくほく顔で三巻の発売を待ち望んで入りました。
そこで事件は起こります。
実写化の発表がされたのです。
この作品は栞子さんのキャラがとても大事です。このキャラが居なければ小説を読まない、までは言いすぎですが彼女の可愛さがあってこそ物語の進みは良くなりますし、読者の分身であるはずの一人称の俺(大輔)も間違いなく彼女に好意を持っています。
「私の中の想像が固まってしまった」キャラが出てくる実写化作品は、完全に別扱いとして得ていかないと心が納得しないのです。
私にはその心の準備がありました。
大丈夫、俳優さんがイメージと違ったら見なきゃいいだけ。小説を読むだけなんだ。
そう思い、ネットニュースを検索した私ですら、その配役には度肝を抜かれたのです。
剛力彩芽さんでした。
みなさま、ご存知のないみなさま、ぜひ私が一目惚れした、先程引用した表紙の栞子さんを見てきてください。
上にちょっとスクロールするだけです。
とても剛力彩芽さんに合うようなキャラではないと言えるでしょう。
何が起きたかわかりませんでした。
名前が似ている別の作品の実写化かと思うほど、混乱しました。
しかもこれです。
![](https://assets.st-note.com/img/1696054613899-1T10Li931d.png?width=1200)
心のレイプとはこのことかと、私は初めて知ったのです。
それから、ビブリア古書堂の事件手帖は読まなくなりました。
なぜかはわかりませんが、本当にショックで小説の栞子さんを読もうとしても、剛力彩芽さんが出てきしまうのです。
しかしここで声を大きくして言いたいのは、けして剛力彩芽さんは悪くないということ。
剛力彩芽さんはむしろ、なんかよくわからないゆちゃゆちゃしたなにか(癒着を揶揄したオノマトペ)でのキャスティングをされたのでしょう。
常人だったら栞子さんに剛力彩芽さんはキャスティングしません。
頭がおかしいか、炎上商法のどちらかだと私は断言してしまいます。
それはきっと、剛力彩芽さんもわかっていたはずです。
だから「全部覆そうかと思っている」という発言をしたのかもしれません。
小説の栞子さんと自分のイメージは離れている、だから実写化の栞子さんを私は演じると。作者の人そこまで考えてないとか言わない。
だったら、剛力彩芽さんの対応って偉すぎるんですよね。
そうするしかなかった、それが一番でその対応をするべきだった。
10年経って、心のもやもやと気持ち悪さが無くなった今、初めてそんな感想が出てきました。
つい先程、ビブリア古書堂の事件手帖をコミカライズしたものがKindle Unlimitedで読んで「やっぱり面白いな」と思ったのでこのエッセイを書きました。
昔よりも多感ではないからこそ、今ならビブリア古書堂の事件手帖が小説で読めるかもしれません。
今度、本屋さんで買ってみたいと思います。
昔のやつは、もう売っちゃったから……
みなさまも、なにかしらのトラウマや嫌な気持ちを感じたものを、時間が経った今こそ触れてみるのはどうでしょうか。
私は乗り越えました。いや、乗り越えている最中です。
厳しかったら、また文字にして整理したいと思います。
乗り越えた先には、栞子さんが居ます。
それに期待して、本屋さんに行くことにしましょう。
……なんか、こっぴどく振られた元カノに会う気分ですね。
おまけ
ちなみに先程の記事の
>栞子のイメージ像を全部覆そうかと思っています(笑)
この(笑)は完全に悪意を感じますよね。
情報は文字列で得るだけではなく、しっかりと揉んで咀嚼してから得たいなと思います。
おまけのおまけ
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