
スパイスカレーは、猫です
いい年になったと自覚しています。
先日まで二十代で若者ぶっていたとおもったら、もう私の友人らは結婚はおろか子供まで買ってマイホームをこさえている始末です。
そんなわたくし(ニート/賃貸/彼女なし)の昨今のブームはスパイスカレーです。
年がら年中ダイエットをしているダイエッターの私です。
ルウを使ったカレーではなく、スパイスカレーが真のダイエットの道だと信じてやまないのです。
あとシンプルに美味しい。
最近の私ときたら、時間がある時にトマト缶やスパイスの調合をためし、カレーを体内に流し込む日々を送っています。
これが中々に楽しく奥深いのです。
最初はクミンとコリアンダーとガラムマサラしか使っていませんでしたが、とうとう最近他の粉にまで手をだしてしまいました。
他の粉って言い方がなにか怖いな。
と、そんなスパイスに没頭しているある日、私は毎月一回のひとり会議であることに気づきました。
「あ、これ猫飼ってるわ」と。
意味がおわかりでしょうか。
よく単身者がマンションを飼ったら終わり、猫を飼ったら終わり、もう結婚は出来ないというあれ。例のあれ。
あれです。
スパイスカレーはその走りです。
安易猫です。
私はスパイスを愛でています。
そもそもスパイスカレーに凝りだしたら終わり、なんてことを現代の哲学者、西村博之(元2ちゃん管理人)という方がおっしゃっていました。
私も全面同意です。
なぜなら自覚があるからです。
興味。
そう興味です。
そもそも興味を重視してニートになったりフリーランスになったり会社を作ったりしている人間です。
スパイスカレーなんて奥深いものに興味をもってしまったら終わりです。
そこで完結してしまうんです。
人生が。
だって数グラムで風味が変わったりするんですよ。
しかもその例の粉(あえての言い回し)は何種類もあるんです。
困ったものですよほんと。
恐ろしい。
日常に潜む罠、とかそんな安易に行っていいレベルのものではありません。
恐怖です。
スパイスカレーに凝っているなと思ったら、人生が終わっていたんですもん。
皆様も、気をつけて下さい。
特に独身の方。
スパイスカレーにハマったな、と思ったら「来月から年金もらえるけどどうする?」なんてはがきが来ているかも知れません。
私は月一のひとり会議で気づけて良かったです。
もともと、このわたくしのエッセイを見てくださる聡明で稀有な方々はおそらく大丈夫何じゃないかと思いますが、気をつけてくださいね。
スパイスカレーは、いつもあなたを狙っているんですから。
今回は以上です。
それでは。
いいなと思ったら応援しよう!
