背中を押すもの

心から職場に行きたくなかった
ある日の通勤中、
脳内DJが突然
アンパンマンのマーチをかけた。

我ながらいい仕事だ。
(　´∀｀)b  DJGJ

いつも通り出勤して
申請書類を作りつつ
上司のずるい言い訳を傾聴しつつ考えた。

私は
なんのために生まれて
なにをして生きるのだろう。
なにがしあわせで
なにをして喜ぶのだろう。

職場環境が悪化して
好きだった人事の仕事を退職した。

職業訓練でWebデザインを学び
心機一転WEBデザイナーに転職！

しようとしたけどうまくいかなくて
派遣で人事に戻って一年。

わからない。
全然わからない。
なにをやっているのかね、君は。

アンパンマンのマーチを
聴きながら自問自答。

聴けば聴くほど、奥深い。
軽やかに歌っているけど、
ずしりと重い。

やなせたかしは
なにを思ってこの歌を
作ったのだろう。

もしかして

大人になった
子どもたちのことも
思ってくれた？

生きることに
迷ったときに備えて
励まし、勇気づける歌を
残してくれたか？

悩んだときに突然思い出して
考えるきっかけにしているのは
やなせたかしの狙い通りなのか。

本当のところはわからない。
もしそうだとしたらすごすぎる。

やなせたかしは
いったいどんな生涯を
送ったのだろう。

アンパンマンを生み出し、
マーチで未就学児に生き方を問う人。

知りたい。
彼の人生には
生き方のヒントが
つまっている気がする。

さっそく調べると
近所の図書館に自伝が、
高知県に記念館があることが
わかった。

高知県か。
遠いな…。

いや、
むしろちょうどいい。

いまは遠くに行きたい。
職場からも
家庭からも
自分自身からも離れて
未知の場所に飛び込みたい。

やなせたかしに背中を押され
なんのために生まれて
なにをして生きるのか
こたえを探しに旅に出る。