第11回 給与計算実務能力検定1級 ふりかえり

 2024年11月24日(日)、給与計算実務能力検定1級を受験しました。結果は、通知を待つまでもなく不合格。落ち込んでいる暇はない。来年の合格に向けて、今回の試験をふりかえります。



試験概要


・受験料
 10,000円(2級は8,000円)

・試験時間
 14:00~16:00(2級は10:00~12:00)
 選択式・記述式あわせて2時間

・試験問題の構成
 知識問題30問(択一式1問2点で60点?)
 計算問題10問(記述式1問×4点で40点?)
※答案用紙に記載を見かけたのですが、うろ覚えです。間違っていたら教えてください。
(2級は知識問題30問、計算問題5問)

・合格基準
 7割以上得点かつ計算問題6割以上得点



知識問題の特徴
 

 テキスト冒頭の試験問題例のように、A~Dの4肢から一つ選ぶ形式。各章からまんべんなく出題。テキストをしっかり理解する必要がある。


計算問題の特徴
 

 おおむねテキスト第6章の演習問題の通り。差引き支給額(給与、たしか建設業)、標準報酬月額計算(育休復職時改定、昇給差額)、差引き支給額(賞与、前月の課税対象額0円、厚年の上限額以上)、控除額計算(配偶者・扶養控除・基礎控除)、年末調整2問。新傾向というほどではないけど見せ方を変えたり、高所得者だったり、ドキッとさせる問題が数問あった。

机の使い方

 机の上には、受験票、問題冊子、解答用紙、資料集、筆記用具、電卓、飲み物を置いた。机の大きさは会場によって違うけれど、とにかくスペースがない。選択式では気にならないけど、計算問題では資料集や問題用紙を交互に見る。ひっくり返しているうちに、解答用紙どこ行った?問題用紙何ページを開いてたっけ?となることが多かった。予備の鉛筆や消しゴムはなし、飲料も小さめにして、スペースを有効活用したいと思った。動作が大きい私だけかもしれないけど。

時間配分
 

 時間はありそうでなかった。選択問題は手早く解いて、計算問題の解答と見直しに時間をかけることが大事だと思う。私がいた教室では、開始から15~20分後に電卓の音が聞こえはじめて、30分後には周囲の人はほとんど計算問題を解いていた。選択問題20~30分、計算問題60分、残りで全体の見直しと記入もれ確認が理想ではないかと思う。
 ちなみに一番早い人で、開始から1時間後に退出していた。ほんとすごい。
 

反省点

 ペース配分をあらかじめ決めておらず、選択問題に時間をかけすぎてしまった。残り30分でやっとラストの計算問題を解き始め、終了10分前に見直しを始めた。年末調整2問そろってミスに気づき修正開始。問40は間に合ったものの、問39はギリギリ間に合わず終了。帰路の途中で修正した問40も間違っていることが判明。年末調整については、ちょうど今シーズン中で気合いを入れて取り組んでいただけにショック。

 選択問題に時間をかけてしまったのも、結局は細かいところまで理解していなかったことが原因。

 こまめに再計算したものの、時間が足りなくなり途中から焦ってしまって頭が真っ白になってしまった。電卓の打ち間違いも多かった。

 再計算も大事だけれど、少しでも早く全問解いて、あとから見直す方がよかったと思う。計算式をすべて頭に入れ、スピードを意識した反復練習をすべきだった。
 
 

終わりに

 今回の試験そのものはうまくいかなかったものの、受験勉強は実務で役に立っている。業務で使える知識やスキルは自信にも繋がっている。給与計算実務能力検定は、まさに給与計算・社会保険担当者の必須の試験だ。

 そういえば今日、5~6人のグループで受験していた人を見かけた。社会保険労務士事務所でお仕事している人だろうか?もし一般企業の人事チームで受験していたのだとしたらすばらしい。チームメンバーの知識量を均質・共通にすれば、ミスが減る。それに仕事の配分もしやすくなるだろう。
 
 それに一般の人が挑戦してみるのもいいと思う。各種扶養控除の見直しが注目されている今、給与や社会保険の仕組みの基本の基を知るなら、給与計算実務能力検定だ。
 
 別に受験しなくてもいい。テキストを読むだけでいい。まずは2級のテキストから慣らしていくのがおすすめだ。

 されるがままに控除されている社会保険料や税金、毎年書かされる年末調整の書類の意味がわかれば、節約も壁の議論も、もっと面白くなるだろう。

 給与計算実務能力検定は取っても食えない資格かもしれない。でも人生にとってはお得な勉強ができると思う。

私は来年も受ける。
ご一緒にいかがですか?

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