科研費は業績とアイディアが揃った時の運試し
今年も科研費の申請を準備するシーズンに入った。今年は研究分担者のお誘いを一件いただいた。研究計画の文章を練っている。
かつて先輩から「科研費は宝くじだ」というアドバイスをもらったことがある。ここでは、そんな「宝くじ」の結果を振り返りたい。
博士課程に進学する前に申請するDC1、初めて申請書を書こうと息巻いたものの、結局書き上げることができずに申請を断念。
博士課程に進学後に申請するDC2、なんとか申請書を書き上げたものの、面接に呼ばれたのち不採用。
博士課程も終わりが見えてきたときに申請するPD、関連分野の有名な先生に受け入れ教員のアポをもらい、気合を入れて図表などを交えて申請書を作成するも、書類審査で不採用。
職を得た初年度に申請するスタートアップ支援、授業の準備や学内業務の合間を縫って申請書を作成、学内で添削までしてもらったが、書類審査で不採用。
博士号をとって数年以内に申請する若手研究、査読つき論文の数も揃い、漠然とアイディアもあったので、図表やアンダーラインなどの装飾が一切ないテキストを貼り付けた申請書を送ったら、採用。
科研費の申請は、業績とアイディアが揃ったときの「運試し」なのだと思う。