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今もMリーグが赤入りルールなのは失敗だと思っています【観る雀おじさんがMリーグの功罪についてなんとなく考えてみる#2】
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私はあくまで観る雀note書きおじさんという立場なので、ここでは単に個人的な見解を述べるに過ぎません。しかし、私と似たような意見のnoteも散見されますし、近しい意見を紹介している動画も公開されています。そんなこともあるため、僭越ながら私の意見を述べたいと思います。
私も多くの麻雀ファン同様、Mリーグ創設のニュースを聞いて小躍りした者の1人でした。当時の私は何かしらの研修に通っていて、自由に意見を述べる場でMリーグのことを紹介したくらいです。「俳優の萩原聖人さんも参加するんですよ」って。はしゃぎ過ぎですね(笑)。
ただし、当時から私は腑に落ちないことがありました。それが、今回のテーマでもある赤入りルールの採用です。
Mリーグ創設前も、私はプロの公式戦を見たことがありました。ほとんどはモンド杯だったけど。映像で見られないにしても、専門誌で牌譜などを見て自分なりにイメージを膨らませる作業は、1990年代からやっていたんですよね。
そんな観る雀おじさんには、Mリーグで赤入りルールが採用されたのに抵抗があったんです。公式戦で赤牌が使われることって、ほとんどありませんでしたから。とはいえ、チーム戦で優勝賞金5000万円を争うMリーグというものが、私にはとても魅力的に見えました。そのため、赤牌のことはひとまず置いといて、まずはMリーグを楽しむことを最優先したんです。
このnoteのためにどうして赤入りになったのか改めて確認作業をしたんですけど、いまいち確証が掴めませんでした。私のリサーチでは、以下の2つが理由として挙がっていたように思います。
雀荘で馴染みのある赤入りにすることでMリーグに親しみを持ってもらう
点数が大きく動くルールにすることでMリーグのエンタメ性を増大させる
こんな感じでしょうか。私は1のほうで覚えていましたが、2にも一理あると思います。
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今年でMリーグ創設から7シーズン目となりました。選手入れ替え規定などは変更されていますが、競技ルール自体の大きな変更はなかったと思います(あったらすみません)。赤入りルールも相変わらず続いていますね。
しかし、私は観る雀おじさんからnote書きおじさんに変貌していくにつれ、「あれ?Mリーグってそんなに面白くないものなのか?」って思い始めたのです。Mリーグを見ているよりも、各プロ団体の試合を見ているほうが楽しいかも、って。
そんなことを強く思うのは、特に11月から2月にかけてですね。Mリーグなら、レギュラーシーズンの中盤辺り。プロ団体だと、最上位リーグの日程が終了して〇〇決定戦が行われる時期です。
Mリーグが国内最高峰の麻雀リーグだという前提で話すとすれば、MリーグはさしずめJリーグのJ1、各プロ団体の最上位リーグはJ2になるのでしょうか。だったらJ2の優勝争い(=プロ団体のリーグ戦)よりも、J1(=Mリーグ)の試合結果のほうが注目度は高いかもしれません。それなのに、私はMリーグ(=J1)がつまんないように感じられました。
ここで断っておきたいのは、Mリーグが見る価値のない「つまらない」ものではありません。あくまでプロ団体のリーグ戦と比べた場合に、相対的に「つまらない」と感じられただけです。本当につまらないと思っていれば、私は視聴できる限り毎日Mリーグを見ていることはないでしょう。
それでもMリーグに物足りなさを感じているのは、試合の重要度(予選リーグか決勝戦かの違いなど)だけではないのかもと、私は考えるようになりました。だって、役満が成就するかで一喜一憂できるし、Mリーグ記録となる個人6連勝が達成されるかどうかでドキドキしましたもの。レギュラーシーズンだからどうこうってのは、関係ないのかなって思います。
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じゃあなぜMリーグがつまらなく思えたのか、よ〜く思い返してみたんです。その結果、私の見解としては「スピード偏重でつまらん」という結論に至りました。
私は鳴き仕掛けの多い麻雀を否定しているわけではありません。それも確立された1つの立派なスタイルですし。私が苦々しく思っているのは、そちらに偏っているのではと憂慮しているからです。
これはあくまで好みの問題かもしれませんが、私はプロならではの巧みな手牌進行を見たいんですよね。「ここでそうするんだ、へぇ〜」って、アマチュアが見ていて思わず唸るようなもの。そういうのがあってこその麻雀プロだと思うのですが、私は理想を追い求め過ぎですかね?
「Mリーグは早くアガるが勝ち、点数は裏ドラ・カンドラ・カン裏・赤ドラでどうにかなる」って感じになっていませんか?もしそれがまかり通っているのなら、私はそんな雑なものを見たくないのだけど。
「MリーグはMリーグ、プロ団体はプロ団体」って分けて考えるべきかもしれませんね。しかし、最近はプロ団体の公式戦を視聴する人が増えているように感じます。将王決定戦(麻将連合)や女流桜花Aリーグ(連盟)などを見ていたら、「カンドラめくらないんですか?」とか「裏ドラ見ないの?」ってコメント、結構目にしましたよ。ようするに、Mリーグしか見ていなかったような人が、プロ団体の試合も見るようになっているんじゃないでしょうか。
そうなると、私みたいに「Mリーグは大味でつまらん、プロ団体のリーグ戦が至高」などと考える人が増えるかもしれません。だからこそ、私はこのタイミングでMリーグの赤入りルールを再考してもいいんじゃないかと思っています。
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とはいえ、私はMリーグルール自体は好きなんですよね。私はアンケートなどに「好きな麻雀の役:ドラ」って書きたいくらいなので(笑)。赤入りルールの存在がダメとかじゃなくて、赤入りルールがデフォなのに危機感を覚えているんです。そんなの少数派なのかもしれないけど。
というわけで、私からの提案ですけど、Mリーグで赤入りルールは「たまにやる」程度にしませんか?シーズン終盤の数週間だけとか。それか、ルーレットで毎回「赤入り」とか「ドラ3枚」とか、ルールを決めるのはいかがでしょう。ただし、パリ五輪の柔道で採用されたルーレットは使わないほうがいいですね(笑)。
とまあ、私はイジワルなことを書きましたけど、これでも「麻雀業界箱推し」なのに変わりありません。ただ「こういう捉え方もある」とお伝えしたかったんです。私は今でも「赤入りルールは特殊ルール」という固定観念がありますけど、世間一般の声はどうなのでしょうね。バリバリ雀荘通いを続けている人と、私みたいな観る雀とでは、大きな違いが出るのかも。
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