「ボディ麻雀」と言っている日吉さんこそが「ボディ実況」ですよね?
今回のnoteで取り上げるのは、麻雀界を席巻する(?)「ボディ麻雀」というパワーワードと、発案者である日吉辰哉プロです。果たして「ボディ麻雀」は、2023年の麻雀流行語大賞を受賞できるのでしょうか?(笑)
上の画像の引用元:https://youtu.be/ZPxw2uIrO6Y
私も「ボディ麻雀」というフレーズが大好きです(笑)
「ボディ麻雀」というフレーズに引っ掛かっていたのは私だけではなかったようですね。黒木真生プロも「ボディ麻雀」についてnoteを書かれましたが、その冒頭ではTwitterの「ボディ麻雀」に関する口コミが並んでいました。やっぱり「ボディ麻雀」って変なんだよなぁ(笑)。私が初めて「ボディ麻雀」って言葉を聞いた時は、頭の中が「はあああぁぁぁ?????」って文字で埋め尽くされましたもの。
黒木さんが書いたnoteの肝は、日吉さん本人による「ボディ麻雀の定義」ではないでしょうか。でも、該当部分は有料ですね。気になった方はnoteを買ってすべて読みましょう。ついでに私の有料noteも買ってくれると嬉しいです(笑)。
ようするに、「頭で考えるんじゃなくて体で打つ」のが「ボディ麻雀」らしいですね。想像通りでした(笑)。でも、とっさにアレが出るのだから凄いですよね。しかも、最強戦ファイナルという大舞台で。意外と「ボディ麻雀」に対して真摯に向き合っている様子が、日吉さんのコメントから窺えました。
そういえば、「るみあきchanねる」でも「ボディ麻雀」でトークしていましたね。
「るみあきchanねる」では、定番コーナーの1つに「10分トーク」があります(テーマはMリーガーからアミメニシキヘビ逃走問題までw)。しかし、「ボディ麻雀」について取り上げたこの回は、いつもの倍の20分!まさか「ボディ麻雀」を真面目に20分も語るとは(笑)。同じプロで姉妹なのに2人の見解が分かれたのは面白いですね。
時は少しだけ遡りますが、私は2022年に麻雀界で流行ったとされる言葉を散りばめてnoteを書こうと11月から準備していたんですね。それがこちら。
中身は読んでもらえば早いと思います。実にくだらねえけど。それにしても、年末に「ボディ麻雀」などというパワーワードが飛び出すとは想定していませんでした。無理矢理「ボディ麻雀」をねじ込みましたけど、私が思うに納得の出来ではないですね(なので無料w)。
日吉さんの実況こそ「ボディ実況」じゃねえか!
日吉さんが「ボディ麻雀」という言葉を意外と大事にしているのはわかりましたが、ふと私は気付いたんですね。日吉さんの実況こそ「ボディ実況」ではないかと。体で実況している感じがしませんか?
では、「ボディ実況」と思しき具体例を挙げてみましょう。私がMリーグで最も大好きな1局で、『アメトーーク』でも取り上げられた近藤誠一プロの逆転倍満ツモです。
4・7万待ちでテンパイになると、「いやリーチなはず、近藤はリーチなはず」と日吉さんの主観(?)が入ります。「7万2山」「4万2山」「一発ツモれば跳満スタート」「倍満ツモったらトップだ」と的確に状況説明。そして、「誠一さんに任せたんだよ、あなたで負けたらしょうがないって言ってるんだ」と、日吉さんは心の声のようなものを話しました(誰になり切っていたんだろう?)。
リーチ後、近藤選手が見事に一発で7万をツモると、「行った、嘘だろこの男」と絶叫。裏ドラが1枚乗ると、「あったぞ!信じられないだろこんなの」「なんだよこれ、ありえんのかよこんなことが」「トップですよ?トップですよ?」などと声を枯らさんばかりに言葉を紡ぎ出していました。
特に、近藤選手がツモった後の実況こそが「ボディ実況」ではないでしょうか。頭で考えて話すというよりは、体全体でその時に浮かんだ言葉を喋る感じ。時々「口から出任せに喋っているなw」と感じることもありますが、魂が揺さぶられたかのように畳み掛ける日吉さんの実況を「ボディ実況」と呼んでいいかと私は思います。
さらに、麻雀最強戦2022の「実況・日吉辰哉の絶叫ベスト集」を見ていただければ、「ボディ実況」がなんたるかを実感できるはずです。
おそらくは、これが可視化に初めて(?)成功した「ボディ実況」ではないでしょうか。実況なので口さえ動かせばいいはずなのですが、この動画で日吉さんは何度も椅子から立ち上がって実況しています(トップの画像がその一例)。まさにこれこそが、全身を使って実況する「ボディ実況」!
私は「ボディ実況」が大好きです。麻雀実況が上手な方はたくさんおられますが、麻雀の魅力をエモーショナルに表現できる実況者は日吉さんをおいて他にいないでしょう。「この熱狂を外へ」というMリーグのスローガンに日吉さんの「ボディ実況」はピッタリなはず。
日吉さんの「ボディ実況」に私からお願いが2つあります
ただし、「ボディ実況」がいいことずくめかというと、決してそんなことはありません。僭越ながら、私から2つお願いさせてください。
1つは、勢いを重視するあまりに正確な状況説明ができていないことを改善願います。私は勢い重視の「ボディ実況」が大好きですが、麻雀初心者の方々が見たら混乱しないかと心配になります。たとえば、日吉さんのターニングポイントにもなったこの1局(この数カ月後にMリーグで実況デビュー)。
第36期鳳凰位戦A2リーグで、KADOKAWAサクラナイツからドラフト1位指名された直後の内川幸太郎プロが、国士無双をアガった1局です。2019年7月のことですから、もう4年前になるんですね。Mリーグの実況とは声の大きさこそ違いますが、日吉さんのテンション感は今に通ずるものがあると思います。
「この日に役満をアガったら君はヒーローだ、君はヒーローになれる、アガれるか内川?」は、試合を盛り上げる実況としては最高でしょう。「君は未来の麻雀界を背負う人間に値するのか?」もいいんじゃないでしょうか。「桜色の中をツモった」はピンときませんが、ソメイヨシノばかりが桜ではないのでいいとしましょう。私は花に詳しくはないのですが、真紅の桜があるのかもしれません。
しかし、終局間際の「延長戦、エクストララウンド、最後のツモ」はいただけませんね。とっさに出た言葉だと思いますが、まるでツモが急に増えたみたいじゃないですか(笑)。「でももう1回ありますよツモ」とフォローしてくれているのに(紺野プロでしょうか?)、「かああぁぁぁっなぜ無い?」ってガッカリしちゃってるもの。麻雀初心者が見たら「何が起こったの???」と思われそう。
「残り山に4枚...いや3枚ごめんなさい」というような誤認をよく聞きますよね。4ソーと9万を見間違えたなんてこともありましたか。人間なのでミスが出るのは仕方がないのですが、もう少し実況の正確性を高められればと思います。私は「日吉さんまたやってるわw」で済みますが、これから麻雀を覚えていこうとしているビギナーの方々のためにも、もうちょっと上手いことやってくれないものでしょうか。
もう1つ、これは多くの麻雀ファンが願っているはずですが、どうか商売道具の喉を大事にしてください。
『アメトーーク』で「俺の喉はくれてやる!」が紹介されましたね。その心意気は良いのですが、本当に喉を無くされては全国の日吉ファンと大多数の麻雀ファンが悲しみます。たまに声がかすれて聞こえると、麻雀配信を見ていてハラハラするんですよね。2020年の年末から年始にかけてお休みしていたこともあるわけですから、どうか麻雀ファンのことよりも、まずはご自愛を。
おしまいに
麻雀で起きる喜怒哀楽を表現できる唯一の実況者が日吉さんであると、私は確信しているのです。日吉さんの「ボディ実況」が好みではない方も若干おられるようですが、あの実況スタイルが麻雀を盛り上げるスパイスみたいになっていることを認めていただけたらと思います。ミスは誰でもあることですが、あと少し正確に場況説明をしていただけるようになれば、誰もが認める「ボディ実況者」になれるでしょう(?)。日吉さん、喉を大事にしてね。