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⚽⚽⚽新潟にはどうしてもルヴァンカップが必要なんです! 〜新潟県上越地方在住スポーツ観戦大好きおじさんの独り言〜

このnoteを公開したのは、2024年11月1日(金)のこと。つまり明日は、

「てっぺん」まであと1つ

2024JリーグYBCルヴァンカップ決勝です。ついに来ましたね。

このnoteのタイトルは、主語が「アルビ」ではありません。「新潟」です。あえてそうしました。

というのも、もしアルビレックス新潟がこの決勝で勝利すれば、1クラブのタイトル以上の価値があると考えているからです。そのことを力説するために、今回のnoteを書かせていただきました。


ここからは、アルビレックス新潟がルヴァンカップを勝つべき理由を7つ紹介していきます。もちろん理由は星の数ほどありますが、ここでは私が厳選して7つに絞りました。

1.アルビにはまだタイトルがない

正しく言えば、2度のJ2優勝があります。これもれっきとしたタイトルですね。

しかし、トップディビジョンでのタイトルがやはり欲しい。アルビは2004年に初めてJ1リーグに参入し、今年でちょうど20年になりました。つまり、2024年は節目の年ですね。

年頭の新体制発表会見において、松橋力蔵監督は「今年はてっぺん目指す」と明言しました。つまり、2024年でのタイトル獲得を目標としたわけです。

しかし、チームにはさまざまな苦難が訪れました。シーズン序盤で突然の副主将の移籍、1チーム作れるほどだった選手のケガによる大量離脱、そしてルヴァンカップ決勝直前でリーグ戦1分け5敗と大乱調。とても「てっぺん」を目指すチームとは思えない状況が続きました。

リーグ戦は残留争いに巻き込まれ、天皇杯は3回戦でJ2の長崎に1-6と大敗。今年も「てっぺん」は夢のまた夢かと思われましたが、

ルヴァンカップでは決勝まで辿り着きました。アルビレックス新潟がカップ戦で決勝に進んだのは、これが初めてです。

このチャンスを逃すわけにはいきません。あと1つ勝てば初めてのタイトルなんです。だから、明日勝たなければなりません。


2.アルビレックス全体で見ても国内で大きなタイトルが欲しい

「アルビレックス」という名前を持つクラブは、アルビレックス新潟だけではありません。

  • アルビレックス新潟レディース(女子サッカー)

  • アルビレックス新潟BB(バスケットボール)

  • アルビレックス新潟BBラビッツ(女子バスケットボール)

  • オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ(野球)

  • サトウ食品新潟アルビレックスランニングクラブ(陸上競技)

  • チームアルビレックス新潟(ウィンタースポーツ)

  • アルビレックス新潟レーシングチーム(モータースポーツ)

といったように、いろいろな競技で「アルビレックス」を冠したチームが存在します(順不同)。つまり、新潟県でスポーツクラブといえば、ほぼ「アルビレックス」なんですよね。

ところが、「アルビレックス」はトップカテゴリーでチームとして日本一になったことはありません。アルビレディースが準優勝5回(皇后杯4・リーグ杯杯1)、アルビBBが地区優勝したくらいでしょうか。アルビBCが独立リーグ日本一になったことはありますが。

つまり、ルヴァンカップで優勝すると、「アルビレックス」全体で初めてビッグタイトルを獲得することになります。だから、明日はアルビが勝つ必要があるのです。


3.新潟県のスポーツ界でタイトル奪取は悲願である

「アルビレックス」が存在する以前の新潟県は、「サッカー空白県」どころか「スポーツ空白県」といっても差し支えないほどでした。加藤沢男先生(体操で日本人最多の五輪金メダル8個)や平野歩夢選手(五輪スノーボードで金1・銀2)などといった優れたアスリートは輩出しましたが、チームとして突出した存在がなかったんですね。

実は、20世紀中にはこんなクイズが成立していました。

Q.春のセンバツ高校野球で出場校が唯一得点を記録していない都道府県は?
A.新潟県

というものが、2002年まで通用していたんですね(2003年に出場した柏崎高校が初めて得点を記録)。県民としては、その状況がとても悔しかったですよ。野球以外でも、全国優勝するチームはそれほどありませんでしたし。

県民気質なのかはわかりませんが、20年くらい前まではスポーツにそれほど熱を上げる人は少なかったと思います。しかし、新潟にアルビが生まれたおかげで、新潟県民はスポーツクラブを応援する喜びを知ったんです。それが、松橋監督が言うところの「日本一のサポーター」につながったのかもしれません。

新潟県の高校や大学の競技レベルも、21世紀に入ってからかなり向上したように思います。県内の高校サッカーは、2年連続全国ベスト4となった帝京長岡高校が引っ張るようになりました。野球でも、「日本文理の夏はまだ終わらなーい」が有名になりましたね。バスケは開志国際高校がウィンターカップで優勝するなど、レベルがとても高くなっています。

新潟県民としては、新潟県内でのスポーツの隆盛を象徴するものとして、是非ルヴァンカップ制覇を加えたいものです。スポーツの素晴らしさを後世に伝えていくためにも、明日の決勝で勝たなければなりません。


4.アルビは大学スポーツも背負っている

アルビのルヴァンカップ初の決勝進出には、間違いなく1人の大学生の活躍が欠かせませんでした。

稲村隼翔(いなむらはやと)選手です。現在は東洋大学の4年生で、2023年に2025年からのアルビ入団が内定していました。つまり、3年生の時点で再来年のプロ入りが決まっていたんですね。あえて陳腐な表現を使うとすれば、彼は「逸材」です。

彼は特別指定選手として、今季はここまで(11月1日現在)リーグ戦10試合とルヴァンカップ6試合に出場しました。特にルヴァンカップでは、センターバックの一角として欠かせない戦力となっています。

しかし、彼はあくまで大学生。東洋大学のリーグ戦が優先されるはずの立場です。それでも稲村選手には、ルヴァンカップの決勝でピッチに立ってほしい。そこで、アルビのサポーターが思いついたのは、

東洋大学に寄付することでした。東洋大学には、学部や部活を指定して寄付できる仕組みがあるそうです。それを利用して、アルビサポが東洋大学サッカー部に感謝の気持ちを込めて寄付したんですね。何だか買収したみたいですが(笑)、あくまで感謝の気持ちを形にしただけです。

その甲斐もあってか、

稲村選手はルヴァンカップの決勝も出場する見込みとなりました。稲村選手を快く送り出してくれた、東洋大学の関係者の皆様には感謝の念を禁じえません。大学スポーツの意義を示すためにも、アルビは明日勝たねばならないのです。


5.アルビは社会人スポーツも背負っている

サッカーで新潟と名古屋の対戦といえば、先日こういったものがありました。

新潟県代表としてサッカー天皇杯に出場したJSC(JAPANサッカーカレッジ)が、名古屋グランパスを破ったんですね。かなりニュースになったと記憶しています。

新潟県民は、JSCの存在を当たり前のように知っていますよ。アルビレッジ(アルビレックスのクラブハウスなどがある)の近くにありますからね。そもそもJSCは、アルビの下部組織ですから。

しかし、全国的にはそれほど知られていなかったみたいです。名古屋戦の後はそういう雰囲気だったので、ちょっと残念でしたね。

だからこそ、アルビはルヴァンカップで負けられないのです。「JSCが勝ったのにアルビは勝てないの?」などとは言われたくない。明日はしっかり勝って、「新潟にはアルビとJSCがある」と知らしめたいですね。


6.北信越のJクラブ初の日本一がかかっている

今やJリーグのクラブは全国各地にあります。それは、北信越地区も例外ではありません。

ただし、

  • 新潟県:アルビレックス新潟(J1)

  • 富山県:カターレ富山(J3)

  • 石川県:ツエーゲン金沢(J3)

  • 福井県:Jクラブなし

  • 長野県:松本山雅FC(J3)・AC長野パルセイロ(J3)

といった状況です(順不同)。アルビだけが今季はJ1ですが、その地位は決して安泰ではなく、今はJ1残留争い真っ只中です。

こういう状況だからこそ、ルヴァンカップを北信越地区に持ち帰らなければなりません。私はJ1で北信越ダービーを見たいのです。その足掛かりとするためにも、アルビはルヴァンカップを獲る必要があります。


7.百年構想のためにアルビは勝たなければならない

創世記のJリーグって、必ずしも順風満帆ではありませんでした。チーム名に企業名を入れる入れないで揉めたり、チームが合併した結果1チーム無くなったり。

そういった時期に提唱されたのが、「Jリーグ百年構想」でした。

・あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。
・サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。
・「観る」「する」「参加する」。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること。

出典:https://www.jleague.jp/
(このnoteで使用した画像もこちらのURLからです)

これをJリーグ元年の1993年以降に最も推進させたのって、新潟県だと思うんですよ。それより前には、新潟に芝のグラウンドもスポーツクラブも無かったし。「スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪」なんて、生まれっこありませんでした。

だからこそ、アルビがルヴァンカップを獲ることにより、新潟県で百年構想の完全形を描けるわけです。既に、

アルビサポのボルテージは最高潮に達しています。上越新幹線の2度目の増便も、とっくに満席になったそうで。この盛り上がりこそが、サッカーとの関係性の理想形でしょ?アルビこそがルヴァンカップに相応しいのではないでしょうか。


といったわけで、私からの紹介は以上になります。本当は2000字くらいにまとめるつもりがついついアツくなってしまい、気が付けば4000字を超えていました(笑)。サッカーとは、こんなにも人の心をアツくさせるものなのですね。だから11月2日のルヴァンカップを見逃す手などありません。

もちろん私は、心からアルビの優勝を願っています。しかし、お相手の名古屋グランパスさんを倒すのは簡単ではありません。ルヴァンカップどころか、リーグ戦も天皇杯も既に制したことがある名門チームです。9月18日に行われたリーグ戦では、3-0でアルビは完敗しました。

だからこそ、そんな名古屋を破って優勝したいのです。国立競技場・雨予報・初の決勝など、アルビには不利な条件ばかり。だけど、サポーターなら応援するしかありません。どんな結果になろうとも、信じてついて行くのみです。

アイシテルニイガタアイシテルアルビレックス


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