【for 神域ファン】麻雀ビギナーの皆様向けにおじさんがMリーグ2022-23ファイナルの見どころを紹介してみます【for VPLファン】
麻雀note書きおじさん(笑)は、先日公開したnoteでも書いたように、麻雀未経験者や初心者の橋渡しをしたいと願っています。そんなおじさんは、ビギナーの方々にこそ、5月8日から始まるMリーグ2022−23ファイナルシリーズを見てもらいたいのです。今回のnoteでは、私がビギナー向けにMリーグ2022−23ファイナルの見どころを紹介してみたいと思います。Mリーグの試合が長いと思えばダイジェストなどでちょっとだけ見ればいいし、おじさんのnoteが長いと思えば少しずつ読んでくれればいいよ。
トップ画像出典:https://m-league.jp/games/?mly=2023&mlm=5#schedule
まずは「Mリーグ」とはどんなものかをおじさんが説明しましょう
Mリーグのファイナルをおすすめする前に、まずはMリーグ自体がよくわからないという人がいるかもしれません。
こういうのを読んで、「へぇ〜Mリーグってなんかすごいな〜」って思うのもアリですが、お硬い文章って読む気すら起きないですよね。そこで、おじさんがMリーグの特徴というべきものを3つに絞って紹介してみたいと思います。ただし、「麻雀は136枚の牌を使って手牌14枚の組み合わせで役を作るゲーム(基本的に4人で競う)」ということを知っている前提で話を進めていきます。
Mリーグは優勝賞金5000万円のチーム戦
麻雀は基本的に1人で戦うものであり、各プロ団体のタイトル戦は個人戦しかありません。チーム戦もあるにはあったのですが、「麻雀は1人でやるもの」という考えが定着していました。
そこに、チームで優勝を争うという考えを持ち込んだのがMリーグだったわけです。神域リーグから麻雀に興味を持った人には、チーム戦が当たり前かもしれません。でも、神域リーグはMリーグを参考にして作られたわけで。Mリーグがなければ、神域リーグの醍醐味の1つである「仲間と助け合って成長する」ってストーリーが描けなかったんですね。
さらに、Mリーグでは優勝賞金が5000万円に設定されています。準優勝にも2000万円、3位でも1000万円です。5000万といえば、eスポーツの優勝賞金でもかなり高額な部類になるのではないでしょうか。
ただし、5000万円が丸々選手に分配されるわけではありません。どう分配するかはチームによって異なるようですが、その内訳は公表されていないようです。たとえば、競馬の優勝賞金は「馬主80%・調教師10%・厩務員5%・ジョッキー5%」で分けるはずなので、Mリーグでも選手は何割かを4人で分けることになるのでしょう。
とはいえ、優勝賞金5000万円は大きな金額です。さらに、選手はスポンサーの意向だとか、応援してくれるファンなどを背負って戦わなければなりません。それらに加えて、「チームのために戦う」という要素がMリーグでは加わるわけです。各プロ団体のリーグ戦とは違ったものとご理解いただけたでしょうか。
それゆえに、Mリーガーにはハンパないプレッシャーが掛かります。何事にも動じないように見える選手ですら、誤ロンだったりノーテンリーチだったりが発生するのです。雀魂などアシスト機能があるゲームではそういったものは発生しませんが、プロの試合では誰もアシストしてくれません。家でパンイチになってネトマを打つのと、Mリーグのような真剣勝負を同じ価値観で論ずるのはもってのほかで、過剰にうっかりミスを叩くのは愚かしいことです。
Mリーグに出場するのは人気と実力を兼ね備えた麻雀プロばかり
麻雀プロは、現在およそ3000人いるといわれます。普通こういったものは確定した人数を把握できるものですが、なぜか「およそ3000人」としか表現しようがありません。そもそも、麻雀界は「麻雀プロ」以外にも「プロ雀士」という言い方も通用しているような、まだまだ未成熟といえる業界です。Mリーグもようやく5シーズン目を迎えたところなので、いずれそういった点も改善されていくのでしょう。
それはともかく、2022−23シーズンのMリーグに参戦している選手は全部で32名です。1チーム4人構成と規定されており、現在8チームがMリーグに参加しているため、必然的にそういった数字になります。麻雀プロ全体が約3000人なので、およそ1%のプロしかMリーガーになれません。とても狭き門ですね。
Mリーグの選手枠が32しかないので、「なぜ〇〇プロがMリーガーではないのか」「〇〇プロがMリーグで戦う姿を見たい!」といった意見が出るのは当然でしょう。過去にいくつもタイトルを獲得した選手ですら、Mリーガーになれていないのが現状です。
また、Mリーグのチームには大きなスポンサーがついていることもあり、人選には企業の意向が反映されていることは否めません。よって、Mリーグでは実力があるのはもちろん、人気や知名度もある人が選ばれやすくなります。そういったことは神域リーグなどでも見られるはずです。今年の神域リーグドラフトで、そのような傾向が如実に現れていましたよね。
よく勘違いされていることで、Mリーグで成績下位だった選手を「弱い」と一言で切り捨てる人がいます。しかし、麻雀プロ全体で僅か1%のMリーガーになっている時点で弱いはずがないんですよね。麻雀という競技は誰かが負けるように出来ていますので、実力があっても強豪揃いの中では負けてしまうこともあります。M-1グランプリで決勝進出したコンビが決勝で10位だったとしても、「日本一おもんない」とはなりませんよね。
なので、過度に選手を叩くことは控えましょう。最近、Mリーグに出場する選手ばかりでなく、試合配信に出演する方々もそのような被害に遭っています。「アレはこうしたほうが良かった」とか「もっとこうするべき」といった考えを持つことを否定はしませんが、やり方を間違えてはいけません。匿名だからといって、何を言っても許されるわけではないのです。
そもそも、麻雀にはセオリーらしきものがあっても、それが正解とは限りません。私は別のnoteでも書きましたが、麻雀は自由に打っていいからこそ魅力的なのであり、両面落としから始めても大三元をアガれるのが麻雀です。
神域リーグ2023の記者会見で、天開司さんが打牌批判について多くの時間を割いたことを思い出しましょう。麻雀という競技の性質から、打牌批判はあまりなじまないものなので、意見がある時は慎重に扱うべきと忠告しておきます。
MリーグはABEMAで全試合無料生配信
「Mリーグを見たいけど、どうやったら見られるのかわからない」といった意見を目にすることがあります。Vtuber経由で神域リーグから麻雀を知った方々が、「神域リーグはMリーグを参考にして作られた」「監督は全員Mリーガー」という事実を知り、「Mリーグというものを見てみたい」と思い始めた場面を私はよく目にしました。
しかし、Vtuberの主戦場であるYouTubeでは、Mリーグの試合を見られる機会がほとんどありません。地上波の「熱闘!Mリーグ」やBS朝日の「Mリーグ2022-23〜白熱の戦い」くらいしか、番組表から「Mリーグ」という文字を確認できないはずです。なので「Mリーグってどこで見られるの?」という疑問が湧くことになります。
そこで、改めてMリーグの視聴方法を説明します。既にMリーグを視聴したことがある方は、ここを飛ばして結構です。
Mリーグは、「ABEMA」という動画配信サービスで視聴できます。ABEMAを見るためには、AppleStoreかGoogle PlayでABEMAのアプリをダウンロードしなければなりません。上がiOS版、下がAndroid版です(最近ははじめから各配信サービスに対応しているテレビが増えましたね)。
ABEMAの最大の特徴といえるのが、「リアルタイムで配信されているものを視聴するだけなら原則無料」ということです。よって、19時からMリーグの試合を生配信で見るだけなら、一切視聴料金が掛かりません。「去年のファイナルが見たい!」といったようにアーカイブを視聴したい場合には、月額およそ1000円の「ABEMAプレミアム」に加入する必要があります。
ABEMAを見られるデバイスは、PC・スマホ・タブレットなど、よりどりみどりです。私は大画面でMリーグを見たいので、Fire TV Stickを使っています。私が所有するものは最新型ではないので、音声認識できませんが。
視聴環境が整えば、あとはトップ画面から見たいチャンネルに合わせるだけ。Mリーグならもちろん「麻雀」chです。他にも、スポーツ・バラエティ・アニメなど、ABEMAはかなりのチャンネル数があります。リアルタイム視聴ならどれを見ても原則無料なので、ABEMAをダウンロードして損することはありません。
ここで、私からABEMAで麻雀を視聴する際に1つだけお願いを。特に麻雀初心者の方は、ABEMAのコメント欄を開かないでください。「百害あって一利なし」とはまさにこのことです。
全ての人がそういうわけではないのですが、残念ながらMリーグ中継のコメ欄は誹謗中傷で溢れています。正確さよりも速さを求める・感情的になりがち・短絡的で論理性を欠く・結果でしか物事を判断できない・選手へのリスペクトや配慮を怠っているなど、目にしただけで気分を害するものばかりです。
ABEMAのコメ欄への悪評を耳にしている人は多いはずですが、興味本位で覗いてみることを私は推奨しません。他人の意見や感想を聞いてみたい場合には、YouTubeの同時視聴配信や選手本人による試合後の検討配信などを視聴することをおすすめします。
Mリーグ2022−23のファイナルに進出した4チームをおじさんなりに紹介します(少し偏見が入っていますw)
ここからは、Mリーグ2022−23ファイナルシリーズに進出した4チームを、おじさんなりの目線も交えて紹介していきます。なので、ちょっとだけ偏見が入っていたりします(笑)。ちなみに、進出した4チームは以下の表の通り。ポイントがよくわからないという方もいるかと思われますが、「差はほとんどない」とお考えいただければ結構です。
ついでに、『Mリーグ2021−22〜熱狂』というドキュメンタリーの冒頭20分だけを収めたYouTube動画を、各チーム分貼っておきました(全編は倍以上の長さでABEMAプレミアム限定)。昨シーズンに公開されたもので、ビジュアルが変わっている人もいます(メンバーは変わりなし)。でも、選手の人となりがわかっておすすめです。サムネで選手の顔を見られるってのも、貼っておいた理由。
EX風林火山(セミファイナル1位)
最高成績は2020−21シーズンの優勝。今季のMリーグファイナルに進出した4チームのうち、唯一優勝経験があるチームです。ただし、優勝した時とメンバーが入れ替わっています。
このチームの顔役は、麻雀界の女性プロの象徴でもある二階堂亜樹選手(サムネ右下)。昨シーズンからは、実姉である二階堂瑠美選手(左上)も風林火山に加わりました。勝又健志選手(左下)と松ヶ瀬隆弥選手(右上)が2人の脇を固めるといったチーム編成になっています。
この4人は年齢が近いのに、雀風がそこまで似ていないのが面白いところ。ざっくり言えば、亜樹選手は超守備派で瑠美選手は手役派と、姉妹でもスタイルが違う点に注目してほしいですね。戦い方の引き出しが多い勝又選手と、攻撃マン振りに見えて実は繊細な松ヶ瀬選手も、見ていて飽きないはずです。2年前の優勝メンバーだった亜樹選手と勝又選手はもちろん、未経験組の松ヶ瀬選手と瑠美選手の働きいかんで「2度目」はあるでしょう。
渋谷ABEMAS(セミファイナル2位)
最高成績は3位が4回。Mリーグは今季が5シーズン目なので、過去4シーズンは全て3位だったことになります。しかし、5シーズン連続ファイナル進出はABEMASだけ。
チームの「大将」は多井隆晴選手(サムネ右下)。白鳥翔選手(左上)・松本吉弘選手(左下)・日向藍子選手(右上)が大将についていくという印象です。多井選手と松本選手は神域リーグの監督を務めていますので、Mリーグ未視聴でも2人を知っている方は多いはず。
チーム全体としてはバランスを重視するスタイルのはずですが、それぞれでバランスの重心が違っているのが興味深いところです。多井選手が守備寄り、日向選手はさらに守備重視。反対に、松本選手が攻撃寄りで、松本選手と多井選手の間が白鳥選手といった感じでしょうか。しかし、4人とも「行くべき時には行く」ので、攻撃に転じた時の押しっぷりに着目してみても面白いでしょう。
TEAM RAIDEN/雷電(セミファイナル3位)
最高成績は6位が2回。つまり、チーム史上初めてファイナルに進出したことになります。昨季はレギュラーシーズンでマイナス1256.1という屈辱的な敗北を喫しただけに、喜びもひとしおでしょう。
チームの象徴的存在が、長年俳優かつアマチュアの雄として麻雀界を盛り上げ、Mリーグのためにプロ転向した萩原聖人選手(サムネ左下)。瀬戸熊直樹選手(右下)と黒沢咲選手(右上)が屋台骨を支え、さらに昨シーズンから加入した本田朋広選手(左上)が切り込み隊長になった印象です。
雷電といえば、門前・手役派・高打点といったイメージが付き纏いました。しかし、本田選手が鳴き仕掛けを多用するなど、徐々にMリーグ仕様へとマイナーチェンジ。今シーズンは雷電カラーを保ちながらMリーグにもフィットするようになり、念願のファイナル進出を果たしました。瀬戸熊選手の連荘(クマクマタイム)や黒沢選手の高打点(セレブ打法)などで、「ノセると怖い」ムードを持っています。
KONAMI麻雀格闘倶楽部(セミファイナル4位)
最高成績は4位が2回、2年連続3回目のファイナル進出です。今季は初めてレギュラーシーズンを1位で通過しました。また、MVP(レギュラーシーズン最高スコア)を唯一2名輩出しているチームでもあります。
チームの主軸は、佐々木寿人選手(サムネ左上)と滝沢和典選手(右下)の「タキヒサ」コンビ。さらに2022−23シーズンのMVPを獲得した伊達朱里紗選手(左下)がポイントゲッターとなり、大幅なスタイルチェンジに成功した高宮まり選手(右上)も控えます。
チーム全体のファイトスタイルは、強気に攻めるイメージ。しかし、あの「魔王」寿人選手がここ数年前から守備にも力を入れているように、ただ攻撃しているわけではないことにも注目してほしいです。滝沢選手だけがやや守備よりの雀風で、それもそのはず、かつて風林火山でMリーグ優勝を果たしてから格闘倶楽部に移籍しています。滝沢選手が加入したことで、チームの戦い方に幅が広がったとみて良いでしょう。
残念ながらファイナル進出とならなかったチーム
セミファイナルでは、U-NEXT Pirates(5位)とKADOKAWAサクラナイツ(6位)が脱落。特に、昨シーズン優勝のサクラナイツがセミファイナルを勝ち上がれずに連覇を逃し、Mリーグが一筋縄ではないことを改めて実感した人は多いはずです。しかし、今季の新加入選手だった鈴木優選手と仲林圭選手(ともにPirates)、それに渋川難波選手(サクラナイツ)がセミファイナルでポイントをプラス。今後の活躍が期待できそうです。
レギュラーシーズンで敗退となったのが、赤坂ドリブンズ(7位)とセガサミーフェニックス(8位)でした。残念ながらドリブンズは、「2シーズン連続でファイナルに進出できなかったチームは選手を1名以上入れ替えなければならない」というルールが適用されます。例年通りだと、今後は選手契約についての情報が公開されてから、おそらく10月から始まるMリーグ2023−24の開幕前にドラフト会議が開かれるはずです。ドラフト会議も注目すべきイベントになっています。
これら4チームは今季のMリーグファイナルに進出できませんが、いずれも魅力的なチームです。来季に備えてアーカイブを見て、4チームの中から推しを決めるのもアリかもしれません。
おじさんから麻雀ビギナーの皆様にMリーグファイナルで見てほしい点はこちらです
ここからは余計なお世話になるかもしれませんが、おじさんがビギナーの皆様にMリーグファイナルで見てほしい点を挙げていきます。どう見ようが勝手かもしれませんが、おじさんは少しでも多くMリーグの魅力を伝えたいのさ。
推しチームや選手を見つけて応援してみよう!
「Mリーグ箱推し」と称してフラットな目線でMリーグを見るのも大いにアリでしょう。しかし、推しのチームや選手を見つければ、Mリーグをより熱中して楽しめるはずです。
たとえば、これを書いている「麻雀note書きおじさん(笑)」は、「Mリーグ箱推し(ちょっとだけ雷電寄り)」と名乗っています。麻雀周り全体を見渡してnoteを書いている一方で、おじさんは萩原聖人選手と誕生日が1日違いなんですよね。同世代の人気俳優という立場でありながら、麻雀がまだアンダーグラウンドだった時代から、ハギーは麻雀の普及に貢献し続けていたんです。私がMリーグを見始めたきっかけが萩原さんだったし。なので、「note書きとしては公平に、越佐個人としては雷電を応援」という立場を貫いています。
それはさておき、神域リーグで推しチーム(または推し選手)がある人は、Mリーグで推しチームを作りやすそうですね。今回のファイナルには、アキレス・多井監督と、ヘラクレス・松本監督が出場します。この2チームを応援している人は、渋谷ABEMASを中心にMリーグファイナルを観戦すると良いでしょう。YouTubeをよく視聴する人なら、チームメイトの白鳥翔選手や日向藍子選手をどこかの配信で見掛けたことがあるかもしれません。
「松ヶ瀬さんの料理動画を見たことある」って人は風林火山を応援すればいいですし、『ヲタクに恋は難しい』を見ていた人は桃瀬成海役の伊達朱里紗選手がいる格闘倶楽部を応援すれば良いでしょう。まずは推しの1チーム(または1人)に絞ってMリーグファイナルを観戦することを、私はおすすめします。
推しを見つけるきっかけは何でもいいんです。打っている麻雀がかっこいい・悩んでいる姿が可愛い・Vtuberと共演していたのを見た・親戚の叔父さんに似ている、どれもアリでしょう。まずは感情移入できるものを見つけると、Mリーグを追いやすくなるのではないでしょうか。
プロの打ち方と自分の打ち方を比べてみよう!
もちろん麻雀を一切打たないという「観る雀」でも構いません。でも、おじさんとしては、ゲームでも何でもいいから麻雀を打ってほしいのが本音です。リアルの麻雀でなければダメということはなく、むしろ最初はCPU相手のゲームで慣れるのが良策かもしれません。
ある程度ゲーム数をこなせば、Mリーグで選手が試合で打っているものと、自分がゲームでやっていることに違いがあるとわかるようになります。字牌を簡単に切らない・あまり鳴かない・カンしない・ダマテンする・すぐオリる、いろいろ目に付くようになるでしょう。全ての選手が同じ打ち方ではありませんが、プロと初心者では打ち方が違います。
はじめから「プロと同じように打て」とは申しません。まずは「プロってあんなふうに打っている」とだけわかれば十分です。麻雀のルールが一通りわかるようになれば(点数は別に後から覚えられればOK)、好きな選手や気になったプレーを真似すると良いでしょう。上達の近道は、まず模倣することです。
Mリーグ視聴を続けていくと、選手によって打ち方の個性があると気付くようになるでしょう。たとえば、黒沢咲選手は鳴きが極端に少ないのに対して、本田朋広選手は鳴き仕掛けを積極的に使います。同じチーム雷電でも、戦法が全く同じではありません。そういった違いがわかると、特に出場選手が16人に限られるMリーグファイナルではキャラの違いが際立ち、対戦の構図などを捉えられるようになるはず。
私がネトマを打つ場合は、「段位戦は亜樹選手・大会は寿人選手」のつもりで打ちます。段位戦は4着を回避したいので、その時は守備派と呼ばれる亜樹さんになり切りますね。大会に参加する場合はトップを取らなければならないことが多いので、寿人選手のように常に攻撃を意識しているように心掛けます。「プロならこう打つ」「自分はこうすることが多いけど次はそうしてみよう」というように、打ち方を工夫してみると麻雀の上達に結び付くかもしれませんよ。
選手がなぜあんなことをしているのか考えてみよう!
Mリーグを視聴していると、試合中の選手の表情などを見ることができます。その時に、「どうしてここでずっと考えてるんだろう」だったり「なんでそんな変顔した?」などと感じたりするでしょう。おじさんとしては、そういった些細ともいえる変化に注目してほしいですね。ファイナルシリーズともなれば、そういった場面が増えるのが必至ですから。
たとえば、「ここでは〇〇切りしかないのに、なぜ悩んでいるのか?」と視聴者が見ていて思う場面があったとします。ク〇みてぇなコメ欄だと、「とっとと〇〇切れよ」なんて輩が湧いてくるかもしれません。しかし、Mリーグでしかも優勝が懸かったファイナルにおいては、そう単純なものではないということを理解しましょう。
自分の手牌進行・他3人の手牌進行・チームの順位・試合前に立てた作戦・スポンサーからの期待・ファンからの応援など、思考にはいろいろな要素が絡み合います。それらを短い時間で精査しなければならないのです。選手によっては思考時間を短くするために判断要素を減らすこともあるはずですが、「1手進めるだけでも考えることはいろいろある」とだけでも覚えておくと良いでしょう。
「なぜそんなことをしたのか?」という疑問を深掘していくと、麻雀への知見が広がるはずです。Mリーグの公式解説をよく聞くのがベストですが(土田プロはわざと変なことを言い出すので注意しましょうw)、他にも深掘する方法はあります。YouTubeなどで同時視聴配信がある場合、配信者はMリーグの映像を使用できないので、その分トークで内容を充実させるのが常套手段です。毎日何かしらの同時視聴配信が行われるはずなので、そちらを聞きながら2窓で視聴してみるのも良いでしょう。
さらに、選手によっては出場した試合の振り返り(検討)配信をする場合もあります。22−23シーズンのファイナルに進出した選手の場合、松ヶ瀬隆弥選手が試合終了後の数時間後に、白鳥翔選手が一両日中に配信をするはずです。その2選手以外にも振り返り配信が行われることもありますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
おしまいに
誠に申し訳ございません、ホントはこれより半分程度のボリュームにする予定でしたが、つい熱が入っちゃって(笑)。1万字近くになってしまいました。私が初心者の方々に是非Mリーグファイナルを見ていただきたいという、熱意の現れだと思っていただけると幸いです。
Mリーグのファイナルシリーズが麻雀界最高峰の戦いだと聞いて、少し気が引ける方もいるのではないでしょうか。初心者には難しいかもと思ったり、もう少し麻雀を勉強してから見ようと決めたり。でも、おじさんはそんな方々にこそ、Mリーグファイナルを見てほしいんだな。まずはプロの試合を体験してくれるだけでOK!「何か凄いことが行われているぞ」ってことだけでもわかってくれれば十分です。
推しのチームや選手を見つけたり、気になったプレーを深掘したりすると、もっとMリーグが面白く見られるでしょう。それって麻雀の上達にも繋がるはずです。少しでも気になった方は、5月8日から始まるMリーグ2022−23ファイナルシリーズを視聴しましょう。ABEMAのダウンロードがまだの方はお早めに。
special thanks to
https://www.youtube.com/@m-league
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