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2024年の麻雀プロ5団体の最高タイトル戦についてまとめてみました(10/10現在)

このnoteは、

いわば上に貼ったnoteの続きみたいなものです。ありがたいことに、私のnoteにしてはかなり読まれているようですね。感謝感激。

だから、それなりにニーズはあるのかもしれません。そもそもが「団体ごとにリーグ戦の進行具合が違っていて把握し切れないので、どういう状況になっているのかまとめてみたい」と思ったことから、そんなnoteを書いたんです。今年も同じことを感じているので、じゃあまた書いてみるかと思い立ちました。去年とはちょっと構成を変えたけど。




麻将連合

9月23日にμリーグ全日程終了、団体の看板選手がなんと…

前期のおさらい

奇跡が起きました。

1人沈みの状態で最終日を迎えたむく大樹プロ。しかし、残り2戦で16000オールを決め、急浮上しました。そして、最終戦オーラスは跳ツモ条件(しかもμリーグルールなので裏ドラとか無し)でしたが、

見事にクリアして、初の将王戴冠です。これぞ麻雀。

第22期μリーグ

μリーグは全8回戦32半荘。他の団体と比較すると少なめですね。そのため、より1戦ごとの重みが増すといえます。

将王決定戦進出となったのは、まずは第5期以来の復位を目指す三原孝博プロ。2番手に永世将王の忍田幸夫プロが入りました。そして、BIG1カップ以来のタイトルを狙う黒澤耕一郎プロが、3人目に滑り込み。これにむく将王を加えた4人で、第22期将王が争われます。

対照的なのは、団体唯一のMリーガー小林剛プロ。過去4度将王を獲得していますが、なんとリーグ戦で絶不調。来季はμリーグの出場権がなくなりました。勝負の世界は厳しいですね。

第22期将王決定戦日程

上掲のポストにもありますが、麻将連合公式サイトの年間スケジュールを見つつ、改めて書き起こします。

  • 1日目:10月28日(月)

  • 2日目:11月25日(月)

  • 3日目:12月8日(日)

  • 最終日:12月29日(日)

第22期将王決定戦は年内に決着します。最終日が大晦日の2日前なので、若干慌ただしい気もしますが。それでも、去年のような奇跡が生まれるのを見逃すわけにはいきませんね。


RMU

10月6日にA1リーグ全日程終了、元令昭位3人に挑むは最年少A1リーガー

前期のおさらい

終始安定した戦いだったと思います。

リーグ戦を1位通過した谷井茂文プロが、令昭位決定戦でも圧倒していました。

首位をキープしたまま最終日を迎えても、無双状態は止まりませんでした。結局4半荘で2・2・1・1着と全連対。盤石の戦いぶりで、3期目の令昭位を獲得しました。

第16期令昭位戦A1リーグ

RMUのA1リーグ戦は特殊ですね。タイトルホルダーもリーグ戦を戦うという方式になっています。よって連覇がとても難しく、過去に1例しかありません。

特殊なレギュレーションのため、令昭位決定戦に進出するのは上位3名じゃなくて4名です。今思うと、松ヶ瀬隆弥プロが今期のリーグ戦で独走したのは、人生のパートナーを得たからではないでしょうか(このnoteを書いた数日前に結婚を発表、おめでとうございます)。さらに、多井隆晴プロと河野高志プロも決定戦進出となり、令昭位経験者3名が顔を揃えることになりました。

そこへ割って入ったのが、令昭位戦A1リーグ最年少の小川光プロ。3人の胸を借りる形となり、注目が集まるでしょう。意外だったのは、谷井令昭位。今期はリーグ戦で調子を上げられず、なんと来期はA2リーグで戦うこととなっています。

第16期令昭位戦決定戦日程

RMU公式サイトの年間スケジュールより書き起こしました。

  • 初日:1月26日(日)

  • 2日目:2月5日(水)

  • 最終日:2月9日(日)

昨期の決定戦は、10・12・1月と、3節の日程が分散していました。今期はそれが解消され、2週間のうちに決定戦が決着します。令昭位決定戦はリーグ戦の延長という位置付けですが、前節から3ヶ月以上空いて行われるため、果たしてどうなるのでしょうか。


最高位戦日本プロ麻雀協会

10月9日にA1リーグ全日程終了、元Mリーガーがダントツで首位通過

前期のおさらい

実は、決定戦最終日の翌日も凄かったんですよね。

まずは決定戦。最後は坂本大志プロと競り合う形となりましたが、竹内元太プロが追撃をかわして最高位連覇を達成しました。

さらに翌日は、第7期新輝戦の決勝でした。しかも、タイトル戦決勝では異例の1日6半荘。竹内プロのトップは1回だけでしたが、ラス無しという安定した戦いを続け、連日でタイトルを獲得するという快挙を達成しました。

第49期最高位戦A1リーグ

なんとA2リーグ降格の3枠が、歴代最高位3名で埋まるという大波乱でした。現役Mリーガーでもそうなるなんて、競技麻雀のリーグ戦はシビアですね。

今期の最高位戦A1リーグで独走したのは、2022年までMリーガーだった村上淳プロでした。最高位決定戦はポイント持ち越しルールではないので、ちょっと勿体無い気もなくはないですね。以下、最高位戦Classicを優勝したばかりの石井一馬プロと、A1初昇級で決定戦進出となった坂井秀隆プロと続きます。

ところで、近藤誠一プロが今期でリーグ戦から引退するのはどうなるのでしょうか。個人的な意見としては、「他団体に70代のA1リーガーがいる事例もあるから年齢で判断する必要はないよね」です。まずは誠一さんがじっくり判断すれば良いのではないでしょうか。

第49期最高位決定戦日程

最高位戦日本プロ麻雀協会公式サイトの年間スケジュールより書き起こしました。

  • 初日:11月3日(日)

  • 2日目:11月10日(日)

  • 3日目:12月1日(日)

  • 4日目:12月22日(日)

  • 最終日:1月1日(水)

なんと最終日が元日!(いい意味で)麻雀馬鹿には素敵な正月が迎えられそうですね。Mリーグでも絶好調な竹内最高位の3連覇は達成されるのか、新春から目が離せません。


日本プロ麻雀協会

第9節途中まで終了、決定戦進出争いは混沌としたまま

前期のおさらい

雀王と元雀王2人を倒しての初戴冠となりましたね。

首位で最終節を迎え、仲林圭プロと堀慎吾プロとマッチレースの様相を呈していました。ところが、最初の2半荘で4着3着となり、2連続トップとなった堀プロに逆転を許します。

しかし、ラスト2半荘で仲林プロが2トップを奪い返し、逆転優勝しました。試合後の表彰式もアーカイブとして残っているので、そちらも合わせて見ると面白いですよ。

第23期雀王戦A1リーグ

10月10日現在、第23期雀王戦A1リーグはわずかに日程が残っています。

ウマオカの大きなルールを採用しているので、4連勝で一気に首位までジャンプアップする事態も発生しました。その後、さらに順位が入れ替わっているので、日毎に結果を追ったほうが良さそうですね。

それにしても、10月19日の最終節ヤバいな。4卓同時開催というだけでなく、YouTubeの『麻雀ウォッチ』『日本プロ麻雀協会チャンネル』『麻雀プロ団体LIVEチャンネル』に加え、ABEMAの麻雀チャンネルも使って全て生配信。これは思い切りましたね。そして、競技の公平性という点からも良い取り組みではないでしょうか。

第23期雀王決定戦日程

日本プロ麻雀協会公式サイトの年間スケジュールより書き起こしました。

  • 初日:10月26日(土)

  • 2日目:12月7日(土)

  • 3日目:12月28日(土)

  • 4日目:1月5日(日)

  • 最終日:1月11日(土)

昨期は1日5半荘の4日間で争われましたが、今期は5日間のスケジュールが組まれています。これって、今期は1日4半荘になるのでしょうか?このnoteに頼らず、協会からの正式なアナウンスを待つべきですね。


日本プロ麻雀連盟

8割ほど終了、まだ誰にも当確ランプはついていない

前期のおさらい

終わってみれは、「はいはい、魔王魔王」でしたね。

決定戦初日は後手を踏んだ印象の佐々木寿人プロ。

しかし、2日目からはトップを量産。最終日も4戦3トップと大暴れして、通算3期目の鳳凰位を獲得しました。4年前にA1昇級を果たしてから、早くも鳳凰位3期は凄いの一言ですね。

第41期鳳凰戦A1リーグ

他の団体の最上位リーグと比較すると、鳳凰戦A1リーグはこれからが佳境です。

鳳凰戦A1リーグは長丁場なので、日程消化には時間が掛かります。日程を確認したところ、12月4日(火)まで行われるみたいですね。

そのため、10月10日の時点では、決定戦進出も降級も誰一人確実とはいえません。「あの選手が昇級1年目で決定戦に行けそうだなぁ」とは個人的に思うこともありますが、確定事項ではないのでここまでにしておきます。

第41期鳳凰位決定戦日程

日本プロ麻雀連盟公式サイトの年間スケジュールより書き起こしました。

  • 初日:1月8日(水)

  • 2日目:1月18日(土)

  • 3日目:1月25日(土)

  • 最終日:2月1日(土)

第41期の決定戦は、ほぼ週1で4半荘ずつ行われる形に。いずれもMリーグの翌日になりますね。佐々木鳳凰位らMリーガーは、Mリーグで試合出場をどのようにやりくりするか、そんな点も注目したくなります。


おしまいに

2024年10月10日時点では、3つの団体(麻将連合・RMU・最高位戦)が最上位リーグを終了し、これからタイトル戦が始まろうとしています。残りの2つの団体(協会・連盟)も、いよいよクライマックスというところです。

決定戦の日程にカブりが無いようなので、5団体で調整したのでしょう。おかげで麻雀ファンは、心置き無く5団体の最高タイトル決定戦を観戦できます。とてもありがたいことですね。

ただ、私が気になったのは、ほとんどの団体で日程が延びているみたいなんだけど。Mリーグの試合数が増えたせいでそうなっているとすれば、少しはMリーグ側が譲歩してもいいと思うけどなあ。プロ5団体から選手を送り込んでいるのだから、プロ団体に配慮してもいいと思うんだけど。そこは上手にバランスを取ってほしいですね。


最後に、本当はこういうのを個人レベルのnoteじゃなくて、専門メディアで見たいんだよなあ。特化型もいいんだけどさ、包括的な記事も読みたいんですよ。こっちは好きでやっているからいいけど、個人で書くのは手間が掛かるんですよね。しかも無料公開。

それでも、最近は包括的な動画を出してくるチャンネルも散見されるから、私は感心しているんだけど。正確な情報さえ出してくれれば、そういうのは大いにアリ。みんなで麻雀界隈を賑やかにしていきましょうね。


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