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今後に備えて麻雀の「新決勝方式」について予習しました

実は、以前このテーマでnote化するのに失敗しましたが(笑)、よりテーマを絞ることでようやく形になりました。トライアンドエラーは大事。


私は昨年公開したnoteで、「神域リーグはセミファイナルとファイナルで条件戦を戦うべき」という主張をさせていただきました。理由としては、

  • 条件戦こそが麻雀の醍醐味である

  • 勝利条件に向けて戦う姿を見せることが有意義ではないか

  • 神域リーグに出場する選手には条件戦を行う技量が十分備わっている

  • 見ている側はそのほうがモヤッとしない

といったものとなります。しかし、

  • 雀魂の仕様(試合の中断不可など)で条件確認が難しいのでは

  • 私設リーグ(しかもアマチュア)にそこまで要求すべきではない

  • 別にあのルールでも楽しめた

という意見も出ていたのではないでしょうか。いずれにせよ、メリットもデメリットもあるってことですね。


私は前述したような意見を持ってはいましたが、「やはり神域リーグで条件戦は難しいだろう」と考えていました。しかし、神域リーグ2024では私の希望が叶えられることとなります。

画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=8YeEBO8515c
画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=8YeEBO8515c

神域リーグ2024は、ファイナルステージが上のように変更されました。注目すべきは、これまでの神域リーグの日程には無かった第4試合をおいて他にありません。

これ、麻雀プロ団体のルールを拝借したものなんですよね。RMUで採用されている「新決勝方式」ってやつです。

2016年のRMU祭り決勝から採用されたルールみたいですが、簡単にいえば

アガった人がトータルトップになった場合、終了。
それ以外の場合は、すべて続行する。
たとえばテンパイノーテンでトップが入れ替わった場合は続行となる
(略)

出典:https://rmu.jp/736

ということです。

たとえば、25000点持ちで半荘1回を打った後に、新決勝方式で勝敗を決めるとします。南4局を終えて、

  • 東家:45000点

  • 南家:41500点

  • 西家:18500点

  • 北家:マイナス5000点

こんな感じだったと仮定しましょう。

まず、東家は1局目で何かをアガった時点で優勝です。それができなくてもリードを保ってさえいれば良く、その間に何かアガれば優勝ってわけですね。

南家も簡単でしょう。ようするに、東家をまくればいいわけだから。1局目で3900点の出アガリや2000点の直撃などでOKですね。1局でまくれなくても、他の3者が勝敗を決めるアガリをする前に東家を逆転すればいい。

西家は東家と26500点離れているので、難易度は高くなります。役満1発でもひっくり返せますが、そんなに上手くいくはずはありません。東家とは倍直で逆転できますが、それだと南家がまだリードしています。とにかく誰かが勝敗を決めるアガリをする前に、勝利条件を達成しなければなりません。

北家は50000点差を逆転する必要があるので、もう大変ですね。しかし、ダブル役満を狙わなくても良く、とにかくアガり続ければいいのです。トップ目がアガれないorトップが入れ替わらない間は試合が続くので、諦める必要はありません。これこそが、新決勝方式の醍醐味なのではないでしょうか。

といった感じになると思います。なお、私は理系科目が苦手なので、間違っていたらゴメンナサイ。

この新決勝方式をアレンジしたものが神域リーグ2024のファイナルステージで採用される運びとなったようです。それならアマチュアでも条件戦を戦いやすく、観戦する側もわかりやすくなりそう。このnoteは2024年9月7日に公開しましたが、3日後のファイナルステージがより楽しめそうです。


新決勝方式についてもう少しだけ。調べていくうちに、こんな記事を見つけました。

RMUで新決勝方式の採用が発表される4ヶ月ほど前に、多井隆晴代表がツイートしていたのをまとめたものですね。

競技麻雀を愛する方々へ

先ほど書いた新決勝方式について
ご意見、ご感想、質問など
どしどしお寄せください!
要は最後まで全員に優勝の可能性が残るので、意味のないアガリが消え、
やることがない者がいなくなります

何かを変えるためには
何かを捨てないと!
ってことで頑張ります☆

(中略)

最後まで全員普通に麻雀出来ます!
意味のないアガリ
優勝がないのに鳴かせたり放銃したり?が消えます
延長戦は25〜30%は1局で終わって、ほとんど5局以内に終わりそうです

出典:https://jan39.com/news/2467/

つまり、条件戦でありがちな「目無しの人はどうすればいいんだ」問題に一石を投じたものだったんですね。「オーラスを迎えるまでに何とかするのも戦いの1つでしょ?」と言われれば、それまでかもしれませんけど。しかし、「トップになるアガリを決めたら優勝」という目標を設定することで、出場選手も観戦者側もスッキリするように思います。これなら麻雀ビギナーの方々でもついていけそうですね。

余談ですが、

これでみやすいかな?
とりあえず
こんな感じのルールです
ϵ( ’Θ’ )϶

出典:https://jan39.com/news/2467/

たかちゃんは2016年当時から「ϵ( ’Θ’ )϶」を使っていたんですね(笑)。まさかこの絵文字が、数年後にYouTubeのメンバーバッジに使われるとは。

さらに、この新決勝方式には、「結局誰がこの方式を考案したんだ?」問題があるとかないとか。調べていくと、とあるMリーガーに辿り着くようですけど…誰かその張本人に尋ねてもらえませんか?「〇〇プロが考えたのを△△プロが聞いて、それを多井プロに教えた」って情報が得られたんですけど、本当?


最後に、新決勝方式が採用されている公式戦について。RMUのトーナメント方式で戦うタイトル戦は新決勝方式が採用されているケースが多いみたいですね中でもRMUクラウンが最も大きい大会だと思われます。他団体の選手も出場するオープンタイトルです。

決勝

2024/09/08(日)
会場:大塚マージャンスタジオ(麻雀スリアロチャンネルにて生放送)
10:30までに集合
※集合時間に遅れた場合は失格の場合あり
半荘4回戦+新決勝方式
※時間制限なし

出典:https://rmu.jp/title/crown

ほら、下から2段目に「半荘4回戦+新決勝方式」って書いてあるでしょ。しかも、決勝はこのnoteが公開されてから約半日後。うん、グッドタイミングだ(笑)。ていうか、いつもnoteを公開するタイミングは狙っています。

第16期RMUクラウンの準決勝はこうなりました。決勝には楽しみなメンバーが揃いましたね。タイトル多数のベテランにRMUアワード2023の二冠王、それにアマチュア強豪と牛さん。誰が優勝するのか気になりますが、新決勝方式がどのようにして進められるかに着目して観戦するのも面白いんじゃないでしょうか。


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