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「槍槓」(チャンカン)ってそんなに忘れ去られるものなのか?

って、思う人もいるでしょ?ところが、

こういうこともあるんですね。そこで、昨日(2024年10月8日)のMリーグで起きたハプニングを文字起こししてみました。

松嶋「あ〜また掴まされている…が、大丈夫。そう、ポンしていたからね。加カンだ。加カンか」
谷井「加カンなんですよね」
松嶋「加カンだとチャンカンだ」
谷井「高くなるんすよ」
松嶋「チャンカンだ、私は何を言っていたんだ」
谷井「何を言っているのかなぁと思って」
松嶋「なんか大丈夫じゃない」
谷井「大丈夫じゃない」
松嶋「チャンカンだ」
谷井「むしろ大丈夫じゃない」
松嶋「スーパーレア役が出てしまった」

出典:https://times.abema.tv/articles/-/10146275

なんと、実況を務めていた松嶋桃プロが、ロン宣言の後になってチャンカンが成立していたことに気付いたんですね。文字起こしした箇所の後も、かなり狼狽えていた様子でした。京都大学法学部卒業の才媛でも、そういうことになっちゃうんですね。

その日の解説ゲストだった谷井茂文プロも、「あれ?僕間違って、緊張して間違っているのかなぁって思ってルール、あれ?」「日吉さんばりにちょっと興奮し過ぎじゃないですか、我々」と、混乱していたようです。しかし、桃さんのフォローはちゃんとできていたんじゃないでしょうか。

御本人は謙遜されていますが、私はかなり好印象です。多くの人が「RMUから3人目」というのを期待していますが、果たしてどうなるやら。

やっぱりアレを反省しているのでしょうね。しかし、私は「桃さんでもパニクるほどのレア役だったもんな〜」と受け止めています。お疲れ様でした。


さて、私はその場面を家で見ていたのですが、実は私もチャンカンが頭から抜け落ちていました。瑞原選手が加カンした瞬間、「放銃回避とはラッキーだねぇ」って思ったもん(笑)。元太選手がロン宣言し、実況の「加カンだとチャンカンだ〜」で、ようやく思い出したくらい。

というわけで、私の立場からだと「チャンカンは忘れられがちな役」といえます。単なる自己弁護にしか聞こえませんが(笑)。

それでnoteを締めるのはあまりにも物足りないので、もう少し深掘りしてみましょう。記事のタイトルにある「発生確率0.05%」(つまり2000局に1回)って、果たしてどんな感じなのでしょうか。

まず、私がMリーグのチャンカンで思い出したのはコレですね。

Mリーグ2020-21シーズン、10月16日の第2試合。もう4年経つのですね。

發・4ピン・9ピンとポンしていた北家の鈴木たろう選手は、「③④北北」だった手牌に「北」をツモりました(ドラは1ソー)。もちろん北のツモ切りだってありえますが、欲張り打法の使い手(しかもラス目)であるたろうさんなら、發・北・ホンイツ・トイトイの跳満に狙いを変えても不思議じゃなかったでしょう。しかもカンすれば、カンドラ次第でエラいことになる。

そこに、カン4ピン待ちでテンパイしていた茅森早香選手がロン宣言したんですね。たろうさんが加カンした4ピンでのロンなので、チャンカンってわけです。これが、Mリーグ史上初めてのチャンカンでした。

「Mリーグでチャンカンといえば、さや姉と今日の元太さんしか思い当たらないんだけど」と思った私は、さらに過去のMリーグをリサーチします。その時、頭に浮かんだのがあのアカウント。「Mリーグでデータといえば、あの方しかいないでしょ」って具合です。

そこで検索してみると、

普通にビックリしてた(笑)。つまり、膨大なデータを収集している速報さんでも驚くほどのレア役だったわけです。

その後、チャンカンについてのアナウンスが速報さんからあるかもと期待していましたが、その日はありませんでした。そうか、そういえば忙しいとか言っていましたね。

速報さん頼みでMリーグでのチャンカンを調べようとしましたが、ダメ。私はこの件には触れずにnoteを書くつもりでしたが、思ってもみなかった形でこの件が解決します。

Yahooニュースで配信されている記事って、どこかのメディアに掲載されているものを引用する形で掲載しているじゃないですか。はじめに挙げた記事も、そういう性質のものでした。

こちらが元の記事ですね。ABEMA TIMESから配信されていたものでした。

以下3枚の画像は上掲の記事より拝借しました

記事の最初はこういう画面。ここから「続きを読む」を踏むと、

ここから動画が見られます

こうなります。そして、「【映像】発生確率0.05% チャンカン成立の瞬間」を踏めば、

動画の下にあったわ

この動画。「竹内元太:10/8 1G 南1 Mリーグ史上2度目の搶槓!珍しい役に実況も大混乱」って書いてありますね。つまり、今までMリーグで発生したチャンカンは、茅森選手と元太選手が1回ずつ成就させたものだけでした。Mリーグの配信元がそう言っているのなら、間違いない。

6年ちょっとで2回しか出ないんだもの、そりゃあ桃さんも私も咄嗟に思い出せないですよ。そうなると、さや姉の時に実況だった日吉さんは、ちゃんとチャンカンを追えていて素晴らしかったわけです。未だに日吉さんの実況を受け付けない人もいるみたいだけど、こういうのをちゃんと評価しないと良くないですよ。


というわけで、「チャンカンは麻雀歴がそれなりにあればもちろんその存在を知っているがいざ出現しそうになっても思い出されないことがある」という結論に達しました。チャンカンって、それだけ滅多に出ないんです。

「そういえば、俺はチャンカンでアガったことあったっけ?」と思い出してみましたが、リアマではありませんでした(てゆーかリアルでほとんど打たない)。「だったら雀魂は?」と調べたところ、

「316/2800」とか見ないでください(笑)

四麻で2回あったみたい。三麻でも2回でした。やっぱりチャンカンは「忘れ去られる役」なのかも(笑)。


おまけ。麻雀の「チャンカン」って、漢字だと「槍槓」と「搶槓」の2種類あるみたいですね。私は「カンをヤリで刺して『槍槓』」というふうに覚えていたので、手偏のほうは知りませんでした。紛らわしいので、このnoteでは「チャンカン」とカタカナで通すことにしました(引用除く)。


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