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【社員のホンネ】キャリアチェンジで叶える、私らしい働き方

2度の産休・育休を経て2021年に職場復帰したS.Aさんは、ライフイベントを機にキャリアチェンジに成功したアプリエンジニア。「理想の働き方」を手に入れるために、S.Aさんが挑戦したこと、大切にしたこととは?


 

インフラエンジニアからアプリエンジニアへ

― これまでのキャリアを教えてください

2013年に新卒採用で遠鉄システムサービス(以下、ESS)に入社し、今年で11年目になります。入社後ITインフラのチームに配属され、インフラエンジニアとしてネットワークやパソコンの設定業務やヘルプデスク業務に従事していましたが、第1子出産に伴い2017年から産休・育休をいただきました。復帰後はアプリエンジニアに転向し、ノーコード・ローコードツールのkintone(キントーン)を使ったアプリ開発に従事していました。途中2人目の産休・育休を挟みながらアプリ開発を続けていましたが、2024年6月にテクニカルサポート課に異動となり、現在はノーコード・ローコードツールを使った自治体向けの保守を担当しています。

 

― 現在の業務内容を教えてください

ノーコード・ローコードツールはお客様ご自身で業務アプリを内製できますが、お客様の中には、環境は整っているものの、まだ活用したことないという方も多くいらっしゃいます。そこで、ハンズオンセミナーを開催し、参加者の方に手を動かしながら使い方をマスターしていただいています。その他、相談会や電話によるお問い合わせでお客様のお困りごとを伺ったり、こちらでサンプルのアプリを作ったりしています。

 

― ノーコード・ローコードツールはどういったところが便利ですか?

私が担当する自治体では、オープンにできない個人情報なども多く扱っていますので、セキュリティの面から考えても、業務アプリを外注することなく自分のパソコンで内製できるノーコード・ローコードツールはメリットが大きいと思います。kintoneは様々な業務で汎用的に開発できるため、利用する自治体が多いのだと思います。


 

自分らしく働くために

― アプリエンジニアに転向した理由は?

1人目の産休・育休をいただいた当時は、まだ今のように在宅勤務ができなかったのですが、フレックスで自由に働く時間を設定して時短勤務で働くことができました。アプリ開発はインフラエンジニアの業務に比べると、一人で進められる仕事が多いので、スケジュールが調整しやすいのではと考え、アプリエンジニアに転向することになりました。

 

― アプリエンジニアに必要なスキルはどのようにして身に付けられましたか?

産休明けに配属された部署でJavaScriptの勉強を一から始めました。インフラエンジニアとは全くの畑違いでしたので、最初はテキストを読みながら基本操作やルールを学びました。その後は先輩に付いて仕事をしながら徐々に開発スキルを身に付けていきました。

 

― アプリ開発のエンジニアは女性が多いですか?

最近増えていると思います。ある程度経験を積めば、自分でスケジュールを立てて自分のペースで仕事ができますし、在宅でもできるので、私のように結婚や出産・育児などのライフイベントを迎えても続けやすい業務だと思います。

 

― 育児と仕事の両立に不安はありませんでしたか?

先輩社員の方が育休を取って復帰して仕事を続けている前例をいくつも見ていましたので、特に不安に思うことはありませんでした。ただ、6時間勤務という枠の中でお客様とやり取りし、その合間に開発もしていかなければならないので、スケジュール管理が大変ですね。仕事を始めるとつい没頭してそのまま続けたくなってしまうのですが、気持ちを切り替えて時間で切り上げるというのがなかなか難しいです。


 

時短勤務は一人でできても、一人でやろうとしないことが大事

― インフラエンジニアの業務と違うところは?

アプリ開発では、お客様の業務内容を伺って、課題を洗い出し、解決策を一緒に導いていくという一連の流れを、ほぼ一人で進めていくことができるので、お客様とSEの間で特定の人物に頼りがちになる傾向があります。ただ、私の場合は産休明けから時短勤務が続いていますので、なるべく自分の業務内容を理解している人を増やして、チームとして動けるように意識しています。

また、インフラエンジニアの頃は、 納品先が遠鉄グループだったことと、私自身が新人でまだ経験不足だったこともあり、お客さまと直接関わる機会はほとんどありませんでしたが、アプリエンジニアに転向してからは、実際に業務アプリを使うお客様に寄り添って課題を解決していくので、お客様との接点が増えました。

 

― アプリ開発をしていて難しいところは?

アプリ開発では金額が確定して実際に開発が始まってから、新たな要望が出てくることがあります。ただそれをそのまま引き受けてしまうと金額が変わりますし、サービスで追加の作業をしてしまうと、後々他の案件に影響が出てしまいます。前の部署には営業職の方がいなかったので、予算の見積りもアプリエンジニアが担当していました。そういったところの調整やお客様への対応がなかなか難しかったですね。


 

自分の強みを身に付けてさらに成長したい

― これまでの仕事で成長を感じた出来事は?

業務アプリ開発の仕事は、ひとつの案件が小さいことが多いので、普段は納期が1週間単位と短いですが、去年、約7カ月間に及ぶ長期スケジュールの管理を初めて担当しました。私はもともと長いスケジュールを見通すことが苦手だったのですが、上司に教えていただきながら、自分でタスクを洗い出して、人の管理やタスクの割り振りまで経験することができ、とても勉強になりました。

 

― 今後やってみたいことはありますか?

今の自分はすべてにおいて「広く浅く」で留まっていますので、これから勉強して自分の強みとなるスキルと知識を身に付けたいと思っています。特にアプリ開発に必要なセキュリティに関する知識を深堀りして、お客様に説得力を持ってご提案できるようにしたいと思っています。また最近は後輩に指示を出す機会も増えてきましたので、スケジュール管理やチームメンバーのリソース管理の経験を積んで、プロジェクトリーダーとして現場を指揮できるようになりたいと思っています。

 

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