IT業界について研究してみた
IT業界というと、どんなイメージがありますか?
年代がばれますが、ホリエモンを思い浮かべる方もいるかもしれません。
それでは、質問を変えます。
IT業界と聞いて、思い浮かべる企業はどこですか?
GoogleやAmazon、MicrosoftやApple…
確かにこれらもIT業界の名だたる企業です。
ですが、IT業界を理解するうえでは、それ以外にも押さえておきたい企業がたくさんあります。
IT業界の全体像
IT業界を大きく分けると、次の5つに分類できます。
1.ソフトウェア業界
2.ハードウェア業界
3.Webネット業界
4.通信インフラ業界
5.情報処理サービス業界
IT業界という箱の中には、ソフトウェア業界、ハードウェア業界、Webネット業界、情報処理サービス業界をつなげた塊があって、その塊を通信インフラ業界という空気が包んでいる状態です。
つまり、IT業界とは、扱う事業によってある程度は分類できるけれども、分類されたそれぞれの事業は密接につながっているということです。
例えば、GoogleやAmazonなどの巨大企業は、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアやインフラ分野のサービスも扱っています。
5つの業界を深掘り
5つに分類されたそれぞれの業界について深掘りしていきたいと思います。
1.ソフトウェア業界
ソフトウェアとはコンピューター上で様々な処理を行うプログラムのことで、ソフトウェアのOS(Operating Systemの略)やアプリケーションソフトウェアの制作を担っている業界です。
主な企業には、MicrosoftやApple、ORACLEなどがあります。
職種としては、「プログラマー」「アプリケーションエンジニア」などがあります。
2.ハードウェア業界
パソコンやスマートフォン、ゲーム機器、その他周辺機器の企画・設計・開発・販売などを手掛けている業界です。
主な企業には、富士通やNEC、ソニー、パナソニックなどがあります。
職種としては「組み込み系エンジニア」などがあります。
「組み込み系エンジニア」とは、ハードウェアなど独立した機械にソフトウェアを組み込むエンジニアのことです。
3.Webネット業界
企業向けのインターネット広告やネットワーク構築・サーバ管理、企業と個人両方向けのWebサイト・アプリケーション・SNSの制作や運営など、インターネットを通じてサービスを提供している業界です。
主な企業には、GoogleやYahoo、LINE、楽天などが挙げられます。
職種としては、「Webプロデューサー」「Webディレクター」「Webプランナー」「Webマーケター」「Webデザイナー」「Webプログラマー」「コーダー」などがあります。
4.通信インフラ業界
私たちの生活に必要不可欠な電話回線や通信網など、通信サービスのインフラを整備・提供している業界です。
主な企業には、NTT東日本やNTTドコモ、au、Softbankなどが挙げられます。
職種としては、「ネットワークエンジニア(インフラエンジニア)」「システムエンジニア」などがあります。
5.情報処理サービス業界
顧客の業務を把握し、顧客が抱える問題にITサービスを活用することで、課題の解決に取り組んでいる業界です。これをSI(System Integration)業務と言い、SI業務を行う人のことをシステムインテグレーター(System Integrater)と言います。
主な企業には、NTTデータや日本ユニシス、NRIなどが挙げられます。
当社もこのSI業務を行う企業の一つです。
職種としては「プロジェクトマネージャー」「ITコンサルタント」「セールスエンジニア」などがあります。
情報処理サービス業界を深掘り
情報処理サービス業界では、あらゆる業界や顧客の業務を円滑に進めるためのシステムについて、企画から運用まで一貫して請け負います。前述した通り、顧客が抱える課題をITサービスで解決しています。
SI業務を行う企業のことを「SIer」とも呼びます。「SIer」は造語で、「SI」に「~する人」を意味する「-er」を組み合わせています。SI(System Integration)を行う人だから「SIer」ですね。
「SIer」は情報サービス産業の中心的な存在です。
前述した通り、当社もこの「SIer」の一つで、世の中の問題を解決するための様々なITソリューションを、静岡県を西部地区を中心に導入しています。情報サービス業界は顧客の課題をITサービスで解決する仕事ですので、「SIer」のスタッフには専門的なIT技術が求められます。
しかしながら、IT人材は年々不足しており、未経験からでもエンジニアとして顧客の課題を解決できるよう、当社ではOJT研修に力を入れております。実際、ここ数年の当社における理系出身者と文系出身者の入社割合はおおよそ半分です。学生時代や前職のキャリアがIT関連でない人も多く活躍しています。
情報処理サービス業界の企業の特色
同じ情報処理サービス業界であっても、そこに属している企業には様々な特色があります。
①メーカー系
コンピュータメーカーの情報システム部門やソフトウェア開発部門から独立、またはそのメーカーのグループ会社や子会社となった企業のことをメーカー系と呼びます。
例えば、日立ソリューションズや富士通マーケティング、東芝ソリューションがあります。
②独立系
親会社を持たず、資本的に独立している情報処理サービス企業のことを独立系と呼びます。
例えば、大塚商会や富士ソフト、TISがあります。
③ユーザー系
金融や流通、運送業界などの企業内にあった情報システム部門が独立、またはその企業のシステムを中心に請け負っていたことでグループや子会社となった企業のことをユーザー系と呼びます。
例えば、NTTデータや伊藤忠テクノソリューションズ、ヤマトシステム開発などです。
当社は、遠州鉄道株式会社の100%出資子会社として遠鉄グループのITを担う「ユーザー系IT企業」です。遠鉄グループという安定した基盤に支えられ、26業種もあるグループ企業と関わることで様々な業種知識を身につけることができます。
また、グループ企業との距離が近いからこそ、当社のエンジニアはシステムの企画段階、上流工程から参画し、「お客様の要望を実現するシステム」を共に作り上げていくことができます。
いかがでしょうか。
IT業界をご理解いただけましたか。
このnoteがIT業界研究の一助になれば嬉しい限りです。
また、少しでも当社のことに興味関心を持ってもらえればとても嬉しいです。これからも、noteやTwitterでIT業界のことなどを発信していきますので、ぜひフォローをお願いします!