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ShowMinorSavageというアーティストに出会った話

最初に断りを入れておくが、この記事は音楽専門用語なんて全く分からない、語彙力もない一般高校生がShowMinorSavageというクリエイティブチームのつくる音楽の素晴らしさを少しでも広めたくて書いたものである。
十分注意はしているが素人の言葉なのでどうしてもニュアンスが伝わり切らないことや間違ったことを言っている部分があるかもしれないが目を瞑ってほしい。
奇跡が起きて、この記事が世界の誰かがShowMinorSavageの音楽に出会うきっかけになれば幸いだ。

ShowMinorSavageとの出会い

Twitter(現X)からこの記事を見つけてくれた人なら知っているかもしれないが、私はBE:FIRSTというボーイズグループを約半年前から応援している。BE:FIRSTと同じ事務所から誕生した3人組ユニットがShowMinorSavage(以下SMS)である。メンバーについては次の項目で紹介しよう。
つい2ヶ月ほど前にSMSの新曲、Oceanがリリースされた。この曲が私にとって衝撃だったのだ。3人の歌声、曲調、歌詞全てが耳から自然と入ってきてスっと胸に落ちる感覚に思わず感嘆のため息が出た。
Twitter(現X)の相互にSMSはBE:FIRSTが誕生したオーディション番組、「THE FIRST」にて結成されたユニットだと教えてもらいすぐさま飛びついた。
(THE FIRSTはYouTubeにて全編を無料で観ることができる。ただ、のめり込んでしまうとあっという間にやるべき事をする時間が無くなってしまうのが欠点なので計画的に観てほしい)

ここで重大な事実が判明する。私はSMSのことをオーディション時代から知っていたのだ。
実は私の親が「THE FIRST」を観ており、オーディション時のSMSのパフォーマンスをたまたま観ていたのである。その当時も曲が印象に残っていたがまさかオーディションが終わってもこのユニットが残っているなんて思いもしていなかったので流石に結びつかなかった。
そこから私はSMSが正式に活動を始めてから1年ほどしか経っていないこと、Ocean以外にも曲をリリースしていることを知り沼に浸かっていった。

メンバー

SMSのメンバーは先程紹介したように3人でありとにかく3人の相性が良い。ここでは一人一人について私の主観を交えて話そう。詳しいことが気になる人は自分で彼らのパフォーマンスを見てほしい。パフォーマンスを見ればこんな文章を読まなくても彼らが素晴らしいアーティストなのだと分かる。

Aile The Shota
彼の歌声は心にそっと音が置かれるような感覚がする。初めて聴いたのにどこか懐かしいような気がしたのは私だけではないだろう。
ありきたりな言い方にはなってしまうが彼の音楽は耳に残る。この言葉に尽きるかもしれない。私は先日幕張メッセとZOZOマリンスタジアムで行われたサマーソニック東京に行ってきた。そこで初めて彼がソロで歌っている楽曲、「踊りませんか?」を聴いたのだが一回聴いて今だにサビを忘れることができないくらい耳に残っている。サビのインパクトは勿論、サビでの観客のハンズアップも印象に残っている。フロアは沸いていた。私も気がついたらハンズアップしていた。
彼はつい三日前に発売されたBE:FIRSTの2ndアルバムの一曲にも制作として参加しているが、曲の中に彼の声は無いのに存在を感じる。それだけ彼の音楽は唯一無二なのだ。

とりあえず聴いてみてほしい。勝手に身体が踊ってしまうので公共の場では注意が必要かもしれない

MANATO(BE:FIRST)
耳にスッと入ってくる彼の歌声はクセになる。ほぼ空気である。芯のある空気。空気なので耳に入れても痛くない。表現力もあるので素直に「歌が上手い」以外の感想を言えなくなるときがある。歌が上手い。
彼はライブでの歌声の安定感にも定評がある。BE:FIRST全員に言えることだが口から音源以上とはまさにこのことである。
遊び心があるのも彼の魅力で8月28日に発売された2ndアルバムにメンバーのRYOKIとタッグを組んで制作した楽曲「Selfish」が入っているのだが歌詞やら歌い方やらからはっちゃけているのが分かるから聴いているこっちも楽しくなる。

緑髪がMANATO。流れ星の演出後に彼の無双タイムが始まる


SOTA(BE:FIRST)
彼は今日増えてきている音楽番組のダンス企画で踊る度に界隈内外をざわつかせているダンスの実力者だ。派手にかましてフロアを沸かすダンスやラップパートが多くそちらに目が行きがちな彼だが、歌声は甘く優しい。
「THE FIRST」では歌に自信が無いようで歌のパートになると目線が下がってしまっているという指摘もされていたが現在はしっかりと真っ直ぐこちらを見て歌ってくれている。恋である。
彼が普段からBESTY(BE:FIRSTのファンネーム)へ伝えている言葉やメディアの質問への返答には説得力がある。言語化能力や有言実行する力、彼の人柄がそうさせているのだろう。その才能が作詞にも生かされているのが注目ポイントだ。
私は彼の歌声からBE:FIRSTに入ったのでもっと彼の歌声の良さを広めたいと思っている。
SMSでは歌の比率の方が多いので糖度が高いフルーツをずっと口にねじ込まれている気分になる。幸せ。

ピンクのジャケットがSOTA。高音のパートでも声の甘さは健在である

楽曲紹介

SUPER ICY
サビ前でアップテンポになって盛り上がっていって直前で無音になる。焦らされてのサビが気持ちいい。この瞬間に勝手に身体が動く。
自分のやりたい事をしながら未来を前向きに捉えている彼らの音楽への姿勢が伝わってくる歌詞が印象的だ。
私はこの曲を少し疲れていてテンションを上げたいときに聴くことを推奨している。「このままじゃ終わらねぇだろ?」「このノリで荒波をRide the wave」と立ち向かう気力を与えてくれる歌詞と優しく包み込む3人の歌声で何でもできそうな気がしてくる。

Thinkin'bout you
チルくてメロウなラブソング。3人の声の質感がシフォンケーキみたいにしっとり甘くて良い。
MANATOの英語が心地良い。私は勝手に英語の歌詞に感情を込めて歌える人は歌が上手いというひとつの基準を設けているのだがこの曲を聴いて「歌、上手くね…?」の感情が生まれた。
私はこの曲がイチオシなのだが理由は歌詞の重めの愛を隠そうとして隠しきれていないからである。人間臭さが滲み出ている曲は親しみやすさはあるがカッコよくするのが難しいように感じるがSMSは信頼を裏切らない。キャッチーなメロディでスタイリッシュな楽曲となっている。

No Cap Navy
「No Cap」は「偽りのない」、「Navy」は「紺色」の意。普通だったら「偽りのない」に対して「白」などの混じり気のない色を選ぶのにここで高級感のあるくすみカラーの紺色を持ってくるところが流石としか言えない。
「THE FIRST」内でSMSが結成された際に作られた楽曲。「重なる今偶然じゃない」はSMS(そしてTHE FIRSTで)の奇跡のような出会いが必然であると思っていることを歌っているのだろう。何それエモい。

Ocean
SMSの新曲。こちらもラブソング。
MVではオシャレで海との親和性が高いSMSを見ることができ曲の世界に没頭できるのだが問題はPVである。

おふざけ満載である。
マイクは人数分の3本あるのに終始1本のマイクを取り合いしている。私はこのPVを観てPVの概念を疑った。ビハインドを見ているのかと何度も確認したがこれはPVである。正直、視覚の情報量が多すぎて曲が入ってこない。
これぞSMS。

彼らは音楽を楽しんでいる

BE:FIRSTを輩出したオーディション「THE FIRST」で出会い、ブラックミュージック、アーバンミュージックといった共通の音楽をルーツに持つ、Aile The Shota, MANATO(BE:FIRST), SOTA (BE:FIRST) の3人によるクリエイティブチーム"ShowMinorSavage”を結成。
「日本において未だMinorな音楽をメジャーシーンでSavageに見せつける」という意思に由来している。
2023年2月22日に、1stEPとなる「ShowMinorSavage」を満を持してリリースし活動を始動。

BMSG FES'24特設サイト https://bmsgfes.tokyo/top.php#artist より引用

MVやPVを観たら分かる通り、彼らは音楽を楽しんでいる。
SUPER ICYのMVではニコニコで踊ったりマイクを囲んでいる姿とカッコよくor爽やかにキメている姿を交互に見せられることになる。感情が忙しい。
彼らの音楽は「遊びじゃない遊び」なのだ。カッコよすぎる。

Oceanのライブ映像が公式YouTubeより上がっている。画面越しでも息を飲むほど美しいパフォーマンスなのに生で見たらどうなってしまうのだろうか。一生忘れられない体験になるのは確定している。
私も人生で一度はShowMinorSavageのライブに行ってみたい。
そんなことを考えながら私は自転車を漕ぎながら鼻歌を歌い、授業中にノートの余白に歌詞を書いて噛み締め、家では踊り狂うShowMinorSavage漬けの日々を送るのである。

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