フラジャイル21巻について
どうもハーさんです。
題名のようにフラジャイル21巻、「ヒーロー参上!編」2巻目が昨日発売されよる読んでくそ泣いていました。簡単な感想は昨日のtwitterで書いたのですがどう考えても話し足りないので簡単に!簡単に内容とコマについて抱いた感想を記載しようと思います。
〇各話の感想を少しずつ
※以下、軽くネタバレ含みます。気になる方は本屋へGo!だ!
83話 朝加先生の捌き方の危うさが顕在化
稲垣先生の過去話と朝加先生が今までまいた種がどんどん悪いほうへ回る。困っている人をただ単純に助けることがその場しのぎであり、時に害悪であることをとても感じさせる話。
個人的な話ですが朝加先生の考え方が地味に自分と似ているからめちゃくちゃ刺さる。まぁ自分は対会社内なので関係構築が目的なので完全に一致ではありませんが。
周りに頼らないように一人で全部やろうとするとこぼれたときにドミノのように自分の対応が後手後手になり周りに迷惑がかかる。自分もこの先人たちを見て引き際学びたいなぁ。
84話 エピソード内の山場の始まり
いよいよ天羽さんの副作用が重度に。
無理ありまくりな朝加先生に何かにつけて皆で患者に立ち向かう重要性を伝えたい稲垣先生まっすぐすぎるいい大人という印象が固まる前半。
「患者に気を使って 応援して 希望を叶えて それで助けられるなら 医者って仕事はどれだけ いい仕事だっただろう」
希望を持ちすぎて内科で絶望し全員は助けられないことを踏まえたうえで人を助けるとはについて自分の答えを見つけた人の絞り出すような言葉、深くて仕方ない。
後半は朝加先生と天羽さんの信用が決裂する話
意気投合の仕方や絶望から環境(病院、主治医)を変え希望を持った人ということで朝加先生と天羽さんはリンクしていた。「『医者』という職業を一人ですべて出来ていたい未熟な医者」と「『人間』として生き延びるために一人ですべて出来ていたい衰弱した生命」というコンビ
それが「全部 ひとりでできるままでいたい」あたりから明確にこの二人が同境遇であることを印象付けさせる。
「とびおくん」とひらがな表記することは幼稚であると同時に天羽さんの名がひらがななことにリンクすると思っていたのですが考えすぎかな?
85話 朝加先生が天羽さんを呼び戻す
稲垣先生の話を聞くことで自分ひとりで抱え込むこと自分がすごく狭い意味での「治す」ことに固執することしていたことと、緩和ケアが現代医療において生命維持でなく治療であること目に生気が戻った
稲垣先生と朝加先生はこの後もいろいろなことを話したと思う、それこそ病理部で話していることとか、他は何を話したんだろう。
物語の後半へ83話の開放的な空間にあるくらい場所このためにあったんだね。ここを見ていた時に目が死んでいたのも前話と今話でこうなることを暗示していたわけだ。
適切なプロを適切な場所で活躍させる、病院は医者と患者が主役というわけではなくそれぞれの場所にそれぞれのプロがいる、いろいろな職種の人に自分の病気をケアしてもらい一人ひとりが支えて患者は元気をもらう。一人じゃないんだ。
83話で書いた通り自分も自分で抱え込んでゲームオーバーしかけるところがあるのですごく響く話になった。
86話 チーム医療とこれから
前半病理技術とAIの融合についての話、後半はチーム医療として進み始めた治療と次回へのつなぎ前半の話はPodcastいんよう!リスナーであればなじみが深いと思います。メドメイン社が書いたAIに診断させる技術もこの一味ですかね。
後半は天羽さんの副作用について議論していく話。各人の知識を結集させ提案と検証を矢継ぎ早に行う。議論のお手本だ...こういう技術者たちあこがれるな....もう頭が下がりっぱなしです。
ほへぇぇぇこの巻で終わらないんかーーい!!!!
おまけやあと漫画についても書きたいとこだがキリがないので各回の内容の感想終了。
〇コマの使い方について
恵三朗先生といえば小回りにすごく気を使っている先生と記憶しています。
自分が印象に残っているコマとしては11巻の間瀬さんと亘の1コマ
今回書き方としてすごく印象に残った個所も死ぬほどあったのですが強いて1つあげるとしたら85話の前半病理の未来の話
‣宮崎先生が質問する前(P152)、質問中(P153)、質問後(P159)と左から手嶌君、岸先生、宮崎先生、布施さんという順番で引きで並んでいるコマが3つある。
‣2つ目のコマで宮崎先生が病理の未来について質問をしていてそれまでは全員の顔にトーンが貼っていてどこか暗い、悩み気
‣しかし岸先生が病理のこれから未来を見据えた発言中最後に岸先生が上を向く(これも巧くて前のページでセリフを下方向に配置して目線を下げ、V字で上げることで前でなく上を向いているように見せている(ように見える))
‣そのあとの4人のコマにはトーンがなく何処か疑問が晴れた顔をしている。
そして最後の革靴!その一歩を踏み出す決心なのに書き込みえぐいな.....
このシーンはコマをあえて両端に書いて話の意識を中央に持ってったり誘導がうまいなと思う個所があって唸り通しでした。
まとめ(まとまったとは言っていない)
本誌勢の友人に「そろそろ終わるかもしれない」という情報を聞いていたが終わり方をみてなるほど確かにと思った。
目標が決まってポストも用意してくれている、AIの研究所もあり環境としては申し分ない。このエピソードが終わった後、宮崎先生の専門医試験編があるはず、個人的にはそこまでが一応の話のゴールだと思っています。
岸先生とのコンビでいろいろな先生と関係を構築し自身を深めたはず、12巻で自ら「超人でも、指導力があるわけでも、研究ができるわけでもない」と評していた宮崎先生はどんな病理医になるのでしょうか。
デビュー戦では論外と言っていた岸先生の理論をどのように取り入れ自分色を出していくか楽しみです。
どう終わらせるにせよ自分というちっぽけな一読者の期待を大きく超えてくれる恵先生、草水先生に深い感謝と大きな期待を込めて22巻に期待したく。
雑多な文章で書きなぐりました。いったん終わらせていただきます。