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【勝利の女神NIKKE】本編を読んでない人がREDASHとOverZONEを読んだ感想。

こんにちは。

こちらの更新はとても久し振りな気がします。

友人に勧められたので、2時間程度ならいいかとシナリオを読んだ感想になります。

最初に言っておきますがファンの方はあまり良い印象を受けない記事だと思います。
出来るだけフラットに見た記事のつもりですが、辛口部分はあります。自分の好きなものを貶された気分になりたくない人は読まずにお帰りください。


NIKKE自体は一度ほんの少し触っていました。

その時も勧められたのが理由でしたが、本編を2時間程読んで、ギャグが寒いなと感じてしまったり、一部キャラに鬱陶しさを感じてしまい、リタイアしておりました。

ゲーム部分も少し触っていましたが、個人的にはシューティングというものに思えず操作感もハマりませんでした。

で、最近別の友人もNIKKEに落ちており、話を勧めてきたので今回はイベントシナリオを読むことに。

【REDASH】

レッドフードが主役のイベントシナリオ

周年記念の話ということもあり、情報がなくてもすんなり入っていけるように作られていると感じました。

新規の人でもシナリオを読んでハマれるように、そんな意識を感じた。キャラの見た目だけでなくシナリオを読む人に向けても窓口を作るのは賢いと思う。

全体的に王道の展開を踏襲し、気難しい話はあまりなく、ただレッドフードというキャラを軸に置いた爽快な洋画のような印象。

熱い部分は熱く、緩いところは緩い。
成程、これは現代の若い層にはウケそうだ。

万人に受けるものを、ちゃんとしたフォーマットで、ちゃんと作った、という言葉が適切か。

【Over zone】

上記の続きにあたるもので、知人から
「とにかく重い、つらい」
と聞いていたので少し期待していたのだが…

正直言って期待値は超えなかった。

ぶっちゃけるとREDASHは涙腺に来るシーンが何度かあった。自分が泣かせるものに弱いのは自覚しているが、それはそれとしてよいと感じるシーンはあった。

Over zoneはほぼなかった。
一瞬琴線に触れる瞬間はあったが、前者に比べると弱かった。それも一度だけ。

短いイベントの中に詰め込み過ぎた気がする。

最初から『ここからどんどん状況が悪くなりますよー!』という雰囲気が全開でその予定通り進んでいく。

読んでいるのがイベントシナリオだけだからなのか、指揮官不在の理由、リリーバイス死亡の理由がわからないまま。時系列は繋がっていると聞いたので思ったより分からなかった。

まあ、読んでいない人の分までカバーしろとは思わないし、その辺りの知識抜けを無視しても、話の流れ自体は『ポストアポカリプス系ならまあまあよくある』の連続というか…。

此方のメインであるドロシーがピナを失った際に病むのが早すぎると感じてしまった。
僅かな期間しか共にいないのに、レッドフードやリリスよりも入れ込むものなのか…?

仲間が死んで病む展開を書きたいがためのご都合展開に見えてしまった。

王道展開は悪いものではないが、あまりにも分かりやすすぎたことと、全体的に展開が早く、陳腐なものに思えてしまった。

破滅へ向けての助走のない鬱要素の連続は浅く見えてしまうのかも。
(例えば以前に記事を書いた『最悪なる災厄人間に捧ぐ』はおよそ10時間近い序盤の後、加速度的に不幸の連鎖が起きるものだった。ソシャゲににそこまで要求するつもりはないが、冒頭の数話で仲間が死にまくるし物資壊滅で飢餓は早過ぎた気が)

とまあ、少し期待していた故にがっかりというか。良くも悪くも普通、という印象だ。

勿論、声優陣の演技や演出で光るシーンはあったが、全体通しては平凡の域を出ない。

そもそも、NIKKEのシナリオ部分の評価は
『シナリオがメインに見えない割には頑張っている』と思うべきで、シナリオを売りにしているゲームとは比較するべきではないのかもしれない。

『ラーメン屋で出してるカレーの割には美味い』は
『カレー専門店で出しているカレー』には及ばないのが当然と言えば当然だ。

勿論,個人の好みで軍配が前者にあがることはあるが、客観的に見て満足度が高いのは前者だろう。

散々な評価に見えるかもしれないが、個人的にはREDASHは好きだった。これは本音。

おそらく、もう当分NIKKEに触れることはないだろうと思うが…もし余裕があれば、気が向けば、またその扉を叩くかもしれない。

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