Fujii Kaze and the piano Asia Tour Kuala Lumpur live concert review (藤井 風 初アジアツアー クアラルンプール公演 ライブレポート)
English translation follows after Japanese
🇯🇵日本語レポートの後に、英語レポートが続きます。
0. 日本語レポート前書き
今回、藤井 風さんが、初のアジアツアーで、自分が住んでいる東南アジアに来ていただけることになり、チケットにご縁があったので、2023年7月7日のインドネシア、ジャカルタ公演と、7月9日のマレーシア、クアラルンプール公演に参加させて頂きました。
ジャカルタ公演のレポートは、簡単なツイート(新 X)以外は、まだ書けていないので、順番が前後してしまうのだけど、今後ジャカルタのレポートを書く時間が取れるか怪しいので、記憶に新しいクアラルンプール公演のレポートをジャカルタのことにも少し触れながら、先に公開したいと思います。ジャカルタのレポート出せなかったらごめんなさい。藤井 風さんのファンではない方が見ても分かりやすいように、ファンダムでは常識であることも少し解説してあります。文章の流れの都合で、敬称は略して書かせていただく部分もあるので気になる方はお許しください。それではレポートはこちらから。
1. 世界的アーティストの位置付けを確立しつつある藤井 風の初アジアツアー
藤井 風は、現在1000万人を超えるSpotify リスナー数を持ち、月間リスナー数では日本拠点のアーティストではTop 5、その中でもリスナーベースの海外比率が65%を超えている(曲によっては80%)という意味では、日本発のミュージシャンでは 1, 2位を争う、世界的アーティストとしての位置付けを確立しつつある乗りに乗っている音楽家だ。(詳細: 「死ぬのがいいわ」の世界的ヒットで、2022年11月26日に、日本を拠点とする日本人ミュージシャンとしては初の1000万人を達成、2023年2月12日、自己最高記録の 11,781,586人、世界ランキング530位を達成。2023年8月2日まで、4月15-25日を除き、ほぼ 8ヶ月間継続して、1000万人以上の月間リスナーを維持。)
2022年夏、タイのTikTokから始まった「死ぬのがいいわ」の世界的ヒットをきっかけに瞬く間に世界中でリスナーを増やし日本を拠点として活動を始めた日本人アーティストとしては初の、Spotify月間リスナー1,100万人越えを達成した。そのヒットは一過性に止まらず、TikTokから彼を発見した人がアルバムを聴き藤井 風というアーティストの才能を発見し、「死ぬのがいいわ」という曲だけではなく、多面的な魅力を持つ、「藤井 風」という音楽家のファンになるまでにそんなに時間はかからなかった 。日本では、メディアへの露出は非常に限定的な戦略にもかかわらず熱烈なファンダムがすでに存在していたが、「死ぬのがいいわ」のヒット以降、主にK-Popから流入したインターナショナルファンがFujii Kazeを世界に発信していくアクティブなファンダムを形成して行き、ファンダムがメディア化し、それまでは日本語の「藤井 風」がトレンドに入ることが多かったのが、今では日本語よりも"Fujii Kaze" "Kaze" という英語タグで連日おすすめトレンドに上がってくるようになるくらい、Fujii Kaze の海外での人気は本物になってきた。
さて、このクアラルンプール公演は、2023年6月24日の韓国公演を皮切りに、7カ国11公演のアジアツアーの日程の中で、韓国、タイ、インドネシアに続く4カ国目の公演。日本のアーティストとしては異例の全公演録画可能(つまりソーシャルメディアでのシェアも可能)という計らいで、現地に行けないファンも、参加したファンのファンカムを通して公演の様子を全て見ることができる。こうやって全世界のファンが見守る中、各会場で異なるタイプのオーディエンスと交流しながら、全ての公演を大成功させて来た藤井 風。特に、私も参加した一つ前のジャカルタ公演は、一緒に歌いたいファンが大合唱で一つになるという想像をはるかに超える祝祭的盛り上がりを見せた。
そのジャカルタ公演を経て、どういう形でショーの内容をフレッシュに保っていくのか、とても興味があった。
2. 会場の様子
会場は Zepp Kuala Lumpur. ららぽーとが入っているショッピングモールの中にある綺麗なコンサートホール。入っているテナントも日本のものが多くてここは日本かと一瞬錯覚するくらい。もし将来海外遠征を考えてらっしゃる方にはお勧めしたい行きやすい会場だ。
客席は適度に傾斜がある一階席(Category 4&5) と地下席(Category 1,2,3) と両サイドにVIPの枡席構造になっていて公表のキャパシティーは2400人。日本での藤井 風さんのコンサートでは普通はありえない小さな会場。去年、珍しく小規模のホールで行ったalone at home tour 同様のサイズで、それがチケット入手が非常に困難なツアーだったことを考えると貴重。マレーシアのチケットは他の国の会場とおなじく、発売開始の瞬間に全席予約済み、即日完売、直前に少数の席が追加販売されたのみのプラチナチケットだ、ご縁があったこと、本当にありがたい。
午後も早い時間から、会場で写真を撮ったり待ち合わせて挨拶するファンで賑わった。現地のファングループが世界中のあちこちからやってくるファンのためにいろんな手作りグッズやポスターを作ってみんなが集まれる場所を作っていてくれて、和気あいあいとしたウェルカムな空気に満ちた会場は始まる前から楽しい雰囲気だった。
また、ジャカルタでもそうだったのだけど、今回もドキュメンタリーを担当されている映像作家のエリザベス宮地さんは、積極的に会場を動き回って海外ファンにインタビューされていた。エレベーターから出てきた宮地さんとばったりお会いしたので「お疲れ様です」とご挨拶したら、弾けるような笑顔で挨拶してくださって、一気にザベスファンになってしまった 笑。フィリピンから来ているファンの子達が、ザベスさんにインタビューされていて、ザベスさんが立ち去った後「きゃー!!!」と言いながら二人で抱き合ってぴょんぴょんジャンプして喜んでいてとても可愛かった。海外ファンの間でもチーム風ファンは急増している印象。特にマネージャーの「ずっずさん」こと河津さんの人気はすごかった。私は、PA席でちらっとお見かけしたのみ。残念 笑!
グッズ販売に並んでいるとき、集まっている現地のファンとおしゃべりをしていたら、藤井 風さんだけでなく、他の日本のミュージシャンもたくさん聴くという。もっと日本のアーティストにマレーシアに来て欲しいと言っていた。(その時名前が出たのは、Vaundyさん、米津玄師さん、Official髭男dismさん、YOASOBI さん等)
3. マレーシアスペシャル、合唱で風さんをお出迎え
マレーシアのKazetarians は、大きな盛り上がりを見せたジャカルタ公演の後で、どうやってマレーシア公演をスペシャルなものにするかということを一生懸命考えていた。(注: カゼタリアンは藤井 風さんのファンダム名の一つ、バラベレン民、風友、風民 等、複数のファンダム名があった中、ベジタリアンである風さんが響きを気に入ったとおっしゃって、国内外を限定しないファンダム名の一つとして使われるようになった。)
マレーシアのファンも、インドネシアのファンと同様に歌詞を覚えて合唱しようと当然思っているファンが多かったが、その他の目玉として、風さんをファンの合唱でお迎えしようという企画があった。日本だとショーの進行を妨げないかなどの懸念、また聴衆のノリ的にもおそらく実現しにくい企画の一つだと思うが、海外コンサートならではの会場のノリで、現地のコアファンが一人ひとりのファンにプロジェクトの意図と段取りを説明していた。その時の様子はこちら。
彼が説明してくれたこと「風さんを合唱で歓迎しようと思うんだ、これが歌詞だよ、19:45にみんなで"grace"を歌うんだ。風さんは知らないと思うからこれはサプライズだよ。だから、とってもワクワクしてる」
実際の合唱の様子はこちら
会場のデコレーションは全てデジタル化されていて、サステイナブルだった。
4. 登場した時、すでにマレーシアモードだった藤井 風
風さんの登場を待っている間、気になっていたことは、中1日しか空いていない、ジャカルタからクアラルンプールへの気持ちの切り替えのこと。風さんは、会場が割れんばかりの合唱で一丸となった祝祭的盛り上がりを経験したジャカルタ講演の後、KLに向けてどう気持ちを切り替えて行くのかなと思っていたら、ステージに現れた瞬間から、マレーシアモードの藤井 風になっていて驚いた。
マレーシアを訪れたことがある方は共感して頂ける方もいると思うけど、マレーシアではおおらかでゆっくりした温かい時間が流れている。風さんがスマイリーサンフラワーを持ってゆっくり登場した時、あまりも会場の雰囲気に溶け込んでいて感動した。
5. 世界から集まった聴衆に複数の言語で呼びかける
マレー語の後、広東語と普通語で風さんが「大家好」そして英語で “ladies and gentlemen” また会場の「こんばんは」の呼びかけに呼応するように「こんばんは」とおっしゃった時、それは単なる挨拶以上の意味があった。多民族国家であるマレーシアのことをなんて深く分かってらっしゃるんだろう!と感動した。
現地のファンにお礼を伝えに行くツアーという今回のツアーコンセプトからして、日本語での挨拶は予定していなかったと私は勝手に思っていたし、実際に一つ前のジャカルタ公演では日本語の挨拶は出なかった記憶があるが、KLでは会場から「こんばんは」と現地のファンが挨拶をした(現地ファンも一緒に言っている声量のように聞こえた)ことに対して、流れで日本語でも挨拶してくださった風さんの言葉は、特別に響いた。日本人の比率は3割くらいだったと思うが、特に日本からやってきたファンの方は悪目立ちしないように気にしてらした方も多かったから、日本人ファンの人もその挨拶にほっとしたんじゃないかなと思った。
実際、会場では、私がお話ししただけでも、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、タイ、フィリピン、シンガポール、等、様々な国からファンが集まっていた。娘のためにわざわざ海外から家族旅行までして来ている方もいた。7公演はしごする猛者の海外ファンもいた。"This is crazy but anything for Fujii Kaze (こんなのクレイジーだけど藤井 風のためならなんでもする!)" という言葉を複数の人が言っていた。
会場はそういう状況だったから、世界から集まった多様な聴衆を温かく包んでくれる風さんの気持ち(調べて下さったスタッフさんも含む)を感じて嬉しかった。
6. クアラルンプール セットリストとハイライト/ Set list & highlights
セットリストは以下の通り (後で加筆予定)
ピアノインストゥルメンタル「まつり」 Matsuri (piano)
ガーデン Garden
きらり Kirari
damn
キリがないから Kiri Ga Naikara
へでもねーよ Hedemo Ne-Yo
帰ろう Kaerou
さよならべいべ SAYONARA Baby
Flowers/Miley Cyrus
青春病 Seishun Shick
旅路 Tabiji /Journey
grace
何なんw Nan-Nan
JVKE-golden hour Fujii Kaze Remix
死ぬのがいいわ Sinunoga E-Wa
まつり Matsuri
この会場で特別だったことは、
全体としてシンガロング(Sing along)と静かに演奏を聴くバランスが良かったので、ジャカルタ公演より風さんの演奏により集中できた。
聴衆のバイブスにあっという間に馴染んで、マレーシアモードでゆるくチルなリラックスした自然体の風さんが見れたこと。
毎回少しずつ異なる「まつり- Instrumental」はKLでもアレンジが素晴らしかった。(動画はこちら)
ガーデンでイヤモニにBGMが入ってしまうというハプニングがあり、「千葉さん〜」とイケボの囁き声でヘルプを求める風さんが観れたこと。
イヤモニのハプニングの風さんはこちら。
多様な聴衆を包み込むMCに特別感があったこと(前述)
会場とのアイコンタクトを強く感じる演奏「きらり」(9. で詳述)
キリがないから〜へでものトランジションは変わらず素晴らしく、最初は「キリがないから」からどの曲へトランジションするのか想像できなかった観客が、「へでもねーよ」のイントロにたどり着いた時に、会場が沸いた瞬間をどうぞ。
へでもねーよの後に、grace プロジェクトをちゃんと認識してくれた風さんに会場が感動した。(7で詳述)
「帰ろう」の曲紹介の時にも、聴衆のプロファイルを感じさせる出来事があった。風さんが、「ファーストアルバムHEHNからの曲を演る、この世を去る時には何も持って行けない、手放して自由になろう、いがみ合うことに何の意味があるの?だから僕たちのように愛を与え合おう」というMCの内容ですぐ「帰ろう」だと分かるが、曲名は明かさないので、歌詞の内容を理解していないライトファンにはすぐには「帰ろう」と分からない。イントロはHEATのアレンジに近くて、聴いたことがある人は「帰ろう」のイントロアレンジだと分かるが、初めて生のアレンジを聴くファンは、帰ろうの音源のイントロになるまで、それが「帰ろう」とわからない、という小さな仕掛けがあって、帰ろうの音源のイントロが始まった時の観客が興奮する様子が動画に収められている。
青春病 /Seishun Sick
青春病の生演奏は特別な輝きがある。私の記憶は青春病は飛んでしまっている 笑 後で何か思出せたら加筆しよう。参加されていた方のナイス感想をお借りする🙏
旅路のMCは毎回感動的だけど「僕たちは今長い長い旅の途中、誰かを愛したり時には憎んだり、人生は様々な浮き沈みがあるけれど、生き続けることを、愛し続けることを、学び続けることを、諦めないで。いつか、この日さえも懐かしんで、全てを笑うだろう、全てを愛すだろう。旅路という曲です」という英語の曲紹介から、旅路のイントロに入ったとき、会場が一瞬しんとしてしんみりして、ものすごくエモーショナルだった。(リンクが上手く埋め込めないのでクリックしてご参照を🙏)
https://twitter.com/fujiikazeglobal/status/1683691758461526016?s=46&t=OGDbFEbwl6fPgQBEq7DLTw
「grace」 の歌詞を忘れたり、「何なんw」への手拍子へのトランジションがパーフェクトに行かず笑う風さんも印象的だった。「grace 」を歌おうプロジェクトもあったから会場が「grace」モードからなかなか抜けなかった 笑。
「死ぬのがいいわ」から「まつり」への鉄壁の流れは、もう確立された感覚があった。"Let's go" から始まる「死ぬのがいいわ」は観客が全員この曲を知っているという自信と期待値が、風さんの"Let's go" から強く感じられた。
「死ぬのがいいわ/ Shinunoga E-wa 」イントロ
「死ぬのがいいわ/ Shinunoga E-wa 」ダンス部分
「まつり/Matsuri」
「立ちたかったら立っていいよ〜」の風さんの一言で待ってましたとばかり会場が総立ちに。
いくつか印象的だったことをもう少し詳しく書くと、、、
7. Grace プロジェクトと風コールへの言葉
風さんコメント「みんな"grace"歌ってくれたの聴いたよ、それに"風コール"も。君達って、、、I love you! 」
歓迎を表現したいという現地ファンの気持ちを汲んで、そのことに触れてくださった風さん、お優しいなと感じた。
コンサートの後も、「Kaze が気づいてくれた! 」嬉しそうに話をするKazetarians が愛おしかった。
8. カバー曲 Flower by Miley Cyrus
マレーシアは多民族国家で曲の選択が難しかったので、現地で人気のインターナショナルなヒット曲にしたという理由でMiley Cyrus のFlower をカバーされた風さん。素晴らしい仕上がりだった。
確かに、カバー曲の選曲は現地のファンと予想していた時も、本当に難しくて、でも、もしかしたら、現地で人気のR&BシンガーのYunaをやってくださるんじゃないかと話していたんだけど、ローカル曲のカバーでなかったことを残念がっているファンはいた。シェアさせてもらった動画の中にも、喜びの歓声と共に、「ローカル曲を期待していたのに〜!」という残念そうな現地ファンの言葉が入っている。でも、こんな短いツアー期間の中で、異なる言語の曲を何曲もカバーするのは至難の業。韓国、タイ、インドネシアと現地に縁のあるアーティストの曲をカバーしてくださっていたのでクアラルンプールでも現地曲をカバーしてくださるんじゃないかと言う期待が高かったのだと思う。自分の大好きなアーティストが自分たちの使っている言語で自分たちが慣れ親しんだローカル曲を歌ってくれること、それは現地ファンにとって最高のギフトに違いない。実際、これまでの会場の中で、全て現地語のカバーがあったタイの「Melt」と台湾の「如果可以」は最高にエモーショナルな瞬間になっていたので、また風さんがマレーシアに来てくださる時、ローカル曲のカバーが実現しますようにと願う。
個人的なところでは、風さんがMiley Cyrus のFlower とおっしゃった時、私はとても嬉しかった。風さんが配信で以前リクエストを募って下さっていた頃、"When I Was Your Man" をよくリクエストさせて頂いていたことがあったのを覚えていたから。風ファンの中には Bruno Mars 好きの人は多いと思うので、私の他にも同曲をリクエストをしていた人はたくさんいると思うのだけど、残念ながら風さんが、"When I Was Your Man" を配信で歌ってくださる事は今までなかった。でも、今回、そのアンサーソングと言われ、より力強い前向きな歌詞のFlowerを聴けたことは個人的に良い思い出に。
9. ライブをする意味を探していた風さん
風さんは、演奏しながら、何度も何度も聴衆とアイコンタクトをとりながら、その瞬間を愛おしんでいるように見えた。会場と繋がってひとつのステージを作り上げていくと言う気持ちを強く感じる演奏。
(以下ブルーレイのネタバレ注意)このツアー中の2023年7月12日に発売されたブルーレイのドキュメンタリーの中で、「なぜお客さんがお金を払ってライブに来るのかがわからない」と話していた風さん。またそれは同時に「自分がなぜライブをやるのかと言う問いにもなった」と言う旨の話がシェアされていた。収録はほぼ一年前、今回のアジアツアーで初めて海外の聴衆とインタラクティブな形で交流しながらライブを作り上げるという経験をされた風さん。このアジアツアーは、「ライブをやる意味」の答えを見つけられるツアーになったんじゃないかな、そうであって欲しいなと強く願った。
10. Zepp クオリティのコンサート
ジャカルタの後だったということもあって、ファンカムを通して見ると少し静かな印象を受けたという複数のフォロワーさんから、「現地で聴いてどうでしたか」と訊かれたけど、私は照明も音響もZepp クオリティで箱の良さを実感出来たし、風さんの青いスタイルが美しい照明に照らされ、会場に美しく溶け込んでいた。会場の聴衆にその日の風さんのベストパフォーマンスが伝わるように音響チームが調整しているのを感じて、全体として安心して鑑賞できる素晴らしいステージになっていたのではないかと感じた。
余談: マネージャーのずっずさんがPAセクションに来られた時は客席がザワザワしていた(笑)
11. 最後に
今回、仕事もプライベートも大変な時期で、正直、時間的にも、精神的にも、コンサートに参加できるような状態ではなかった自分。こんな状態ではコンサートを楽しめないから他の人に行って頂いた方がいいかと、前日ギリギリまで悩んでいたが、でも、一度しかない初のアジアツアー、やっぱり行かせて頂こうと、トンボ帰りのスケジュールで無理矢理詰め込んだジャカルタとクアラルンプール、結論として、参加させて頂けたことに深く感謝している。
Jakartaでは昔からの旧友の風友さんには会えたけど時間がタイトで会えないファンの方も多かったのだけど、Kuala Lumpurでは時間があり、新しいファンの方も含めたくさんのファンの方に会えた。自己紹介したとき、国内ファンの方も、海外ファンの方も、「espresso?? Tweet見てるよ、あなたにやっと会えて嬉しい」と温かい言葉をかけて下さって感謝感謝だった。Kazetarians のブースで話していた人が、実は3年前から風さんを一緒に応援していたマレーシアの古くからのファンの方だとわかり、お互いにそれに気づいた時に、「きゃー!」っと叫んでハグするような瞬間もあった。海外ファンがTwitter上にほとんどいなかった頃から、目を皿のようにして海外ファンを探して、少しずつ増えていった初期からの海外ファン仲間にも会えたことは、自分が想像していたより、ずっと幸せな出来事だった。「死ぬのがいいわ」で一気に増えたたくさんの新しいファンの人達にも会えて、こうやって実際に会場が世界中のファンで埋め尽くされて、風さんが楽しそうにファンと交流している景色を見ることができて、風さんの夢がひとつひとつ叶っていっている様子を見れて、感無量だった。最近は、コアファンが各地に形成されて来ているのを感じる。今回会えたコアファンの方の多くは今後も風さんと一緒に生きて行くファンなんだろうなと思えた。
3年前に風さんの音楽に出会った時、風さんの才能を1ファンとして確信していたし、彼の可能性を信じてはいたけど、こんな景色をこんなに早く見せていただけることになろうとは想像できていなかった。
最近は、各国のKazetarians account を回している海外コアファンの方達の方が、なんでも上手にセンス良くできるなと思って感心することが多い。別にいろんな企画をリードしたいとも思っていないただの1ファンの私が、英語の情報発信をしたいと思って作った Fujii Kaze Global なんて仰々しいIDの英語アカウントは、もういらないかもな、と思うことが増えて、アカウントを閉じようかなと考えてしまうこともある。でも、お会いした方に温かい言葉をかけて頂けたことで、今まで細々とやって来たことが、少しでも誰かのお役に立てたことがあったのかなと思えて、やっぱりアジアツアーに参加させてもらって良かったなと思った。
次に風さんのライブに参加させていただけるのはいつになるのかわからないけど、このライブで受け取ったパワーでこれからもなるべく軽やかに光の方を向いて歩いて行きたいと思える素敵な経験だった。
読んでくださった方、ありがとう。また、いつか、どこかの国のライブ会場でお会いできますように。(終)
0. English Translation (Work in Progress)
(work in progress - key points only. I will find time to translate full Japanese report into English later.
My English is not perfect, apologies for any mistakes)
I live in South East Asia, and Fujii Kaze finally came to Southeast Asia on his first Asian tour. I was blessed with tickets to attend the Jakarta, Indonesia performance on July 7, 2023, and the Kuala Lumpur, Malaysia performance on July 9, 2023.
I have not been able to write a report on the Jakarta performance yet, except for a brief tweets. I hope to write a report on Jakarta concert, but can't commit if I can secure my time, so I publish a report on the Kuala Lumpur performance first while my memory is fresh, I included with some mention of Jakarta, in case I can't write a report.
In this report, I have explained about Fujii Kaze a bit more detail including some basic facts about him so that people who are not Kaze fans can easily understand the report.
Here we go :-)
1. Fujii Kaze, an emerging international artist
Looking back on Fujii Kaze and the piano Asia Tour Kuala Lumpur performance.
Fujii Kaze is one the hottest Japanese musicians as of 2023 Summer.
He has more than 10 million Spotify listeners, one of the top 5 artists based in Japan together with YOASOBI, Kenshi Yonezu, imase, and RADWIMPS.
Kaze's international listener ratio is more than 65% (up to 80% depending on the song), he is one of the top 2 musicians from Japan in terms of international listener ratio among those Top 5 monthly listeners j musicians.
Kaze is considered as an emerging musician who is gradually establishing himself as a world-class artist, ranking first or second among musicians from Japan.
In the summer of 2022, his song "Shinunoga E-wa / I'd Rather Die" became a worldwide hit on TikTok starting from Thailand, quickly gaining listeners around the world and becoming the first Japanese artist to reach over 11 million monthly listeners on Spotify. It did not take long for people who discovered him on TikTok to listen to his album and discover the talent of the artist. Shinunoga E-wa fans have become fans of Fujii Kaze, who has a multifaceted appeal.
International fans, many of them came from K-pop fandoms, began to form an active fandom that introduces Fujii Kaze to the world, and the fandom became a strong media for Fujii Kaze. The word of "Fujii Kaze" started to appear in hashtag trend. English tag "Kaze" now appears in the recommended customized trends for me every day, rather than the Japanese tag.
2. Atmosphere of the KL venue
The venue was Zepp Kuala Lumpur. It is a beautiful concert hall located in a shopping mall that houses LaLaport (Japan shopping mall branch). Many of the tenants are Japanese shops, I felt as if I am in Japan for a moment. If you are considering an overseas tour in the future, I recommend this easy-to-access venue.
The seating is divided into a ground floor (Category 4&5), a basement floor (Category 1,2,3), and VIP box seats on both sides, with an official capacity of 2,400. This is a small venue, which is not usual for Fujii Kaze's concerts in Japan. The size of the venue was similar to that of the "alone at home tour" held last year in an unusually small hall, which was a very difficult tour to get tickets for. Tickets for Malaysia, similar to the venues in other countries, were all booked and sold out the moment they went on sale, and only a few additional seats were added at the last minute, so I was very grateful to have had the opportunity to purchase platinum tickets.
3. Malaysia special - "Sing to Kaze, grace project"
The Malaysian Kazetarians were thinking hard about how to make the concert in KL special after the Jakarta concert, which had been a big success. (Note: Kazetarian is one of Fujii Kaze's fandom names, and while there were several fandom names such as Baraberen Min, Kaze tomo, Kaze Min / Kaze tami, etc., Kaze, a vegetarian, once said he liked the sound of the Kazetarian, and it has become one of the fandom names not limited to domestic or international fans. )
Many Malaysian fans naturally wanted to memorize the lyrics and sing the chorus, just as in Jakarta, but the other highlight of the event was the plan to welcome Kaze-san with a chorus of fans. In Japan, this would probably be one of the difficult projects to realize due to concerns about interrupting the flow / design of the show and the audience's profile, but this is Malaysia, we can try something new, why not ? The core local fans explained the intention and logistics of the project to each and every fan. See the video to see how it happened.
4. Kaze in "Malaysia mode"
While I was waiting for him to show up on the stage, I was curious how Kaze was going to shift his gear to KL performance after the exciting performance in Jakarta.
I was positively surprised that Kaze was in full Malaysia mode.
I hope people who have visited/lived in Malaysia can share the same feeling. Whenever I am in Malaysia, I always feel relaxed. People in MY are warm and I feel my stress is released. When Kaze slowly walked on the stage with a smiley sunflower, I was so impressed as he blended into the atmosphere of the venue & the audience perfectly.
5. Stage talk in multiple languages
I had assumed that the tour was not planned to include a greeting in Japanese, given the tour concept of going to visit Asia counties to thank local fans, and in fact, I do not remember any greeting in Japanese at the previous show in Jakarta, but at the KL show, local fans greeted "Konbanwa" and Kaze responded in Japanese, it had a special resonance. I think approx. 30% of the audience was Japanese from Japan or Japanese fans living in many parts of the world. I thought Japanese fans might have been relieved to hear that greeting, especially since some fans who came from Japan were trying not to stand out as this concert was primarily for local fans. In fact, at the venue, I met many international fans from various countries such as the U.S., Canada, the UK, Australia, Thailand, the Philippines, Singapore, etc. so I was glad to feel Kaze-san's consideration toward the diverse audience from all over the world.
6. Set list and highlights of the KL venue
Matsuri (piano)
Garden
Kirari
damn
Kiri Ga Naikara
Hedemo Ne-Yo
Kaerou
SAYONARA Baby
Flowers/Miley Cyrus
Seishun Shick
Tabiji /Journey
grace
Nan-Nan
JVKE-golden hour Fujii Kaze Remix
Shinunoga E-wa
Matsuri
(highlights translation will be added later)
7. Kaze's special mention to "Grace project"
Kaze commented, "I heard everyone singing "grace" and also "Kaze call". You guys... I love you!"
I felt that Kaze-san was kind enough to mention this to the local fans who wanted to express their welcome.
After the concert, he continued to talk happily, "Kaze noticed our chorus and Kaze call! I loved Kazetarians who were so happy to hear that.
8. A difficult choice of cover song Flower by Miley Cyrus
The choice of cover songs was really difficult to predict when we were anticipating it with local fans, but we were talking that Kaze might sing Yuna's song. When we know Kaze chose "Flower", some fans were a bit sad that Kaze didn't cover a local song.
To listen to your favorite artists singing local songs you are familiar with in your own local language, it must be the best gift for the local fans. In fact, among the venues so far, "Melt" from Thailand and "Red Scarf /如果可以" from Taiwan, which were covered in the local language, were the most emotional moments, and I hope that when Kaze-san comes to Malaysia again, he will be able to cover local songs.
I was very happy when Kaze covered "Flower" by Miley Cyrus. When Kaze used to ask fans to submit requests on his live streaming, I often requested "When I Was Your Man" but I had no luck back then :-)
Instead, I was able to listen to Kaze covering "Flower" with empowering lyrics, which is said to be a song responding to "When I Was Your Man". Of course, the choice has nothing to do with my past request, but personally, it became a good memory for me.
9. Kaze was looking for a reason to perform live concerts
Kaze made eye contact with the audience over and over again, he seemed to be loving the experience being with his international audience. I felt strongly that Kaze was deeply connected with the audience via interaction to create the one and only stage.
Kaze said in the documentary (spoiler warning ⚠️) that he doesn't understand why fans attend live concerts and at the same time it became a question to himself why he performs live concerts. I hoped that this Asia tour has become an important experience for him to discover the meaning of performing live. The venue was filled with the happiness created by Kaze and the audience.
10. Concert at "Zepp" quality
Several followers asked me how it was to experience the show on site, the context of the question was that some fans felt KL performance and audience reaction in the videos seemed a little quiet relative to that of Jakarta. For me, I would say it was excellent. Previous venue, Jakarta audience’s sing along was one of a kind and great, but the energy of the audience in KL was very high and warm, especiay “grace” chorus prior to the show was KL special.
The lighting effect and sound were at "Zepp" quality. Of your note, Zepp is an established concert hall chain in Japan known for its quality. I felt the quality of the venue was designed for live concerts. I felt that the PA team adjusted the sound setting skillfully so that the audience could hear Kaze's best performance of the day. I felt that the stage as a whole was excellent, everything came together so well.
11. Lastly but not least - espresso’s personal reflection
I am grateful that I was able to attend the concerts in Jakarta and Kuala Lumpur, which I almost gave up joining due to my personal situation. I was adjusting my schedule until the very last minute, and I squeezed the trip the day before, quickly booked the flights and hotels. No time for sightseeing and other stuff but it was worth it.
In Jakarta, I was able to meet some of my old friends from the past, but I could not meet many new friends because of the tight time schedule.
In Kuala Lumpur, I had time to meet many fans. When I introduced myself, both domestic and international fans kindly said "espresso? I'm reading your Tweet, I'm so happy to meet you finally".
I was also able to meet fellow overseas fans from the early days when there were almost no overseas fans on Twitter. I remember I kept looking for tweets in English to find overseas fans and gradually increased the network of overseas fans. It was a great moment to witness Kaze's dream comes true one by one, to see the venue filled with fans from all over the world, and to meet so many new fans who joined the fandom after "Shinunoga Ewa"
Recently, Kazetarian community social media accounts in various countries have been spontaneously organizing various projects, and I felt that core fans have been increasing in various places and it will only continue to be strengthened.
Many of the core fans I was able to meet this time are fans who I believe will continue to live with Kaze-san in the future.
When I first encountered Kaze's music 3 years ago, I was convinced of his talent as a fan and believed in his potential, but I couldn't foresee that I would be able to see such a wonderful view like today so soon.
Recently, I have been thinking more and more that I may no longer need an English account with the ostentatious ID of Fujii Kaze Global, it was an old invention when there was not many international fans :-), and I have been thinking about when to close out this account. However, the warm words I have received from people I have met there have made me feel that what I have done in the past has helped someone, even if only in a subtle way.
I am grateful that I was able to participate in the Asia tour.
I don't know when I will be able to attend Kaze's next concert, but it was a wonderful experience. I received the power from Kaze in these concerts that makes me want to continue to walk toward the light with positive mind as much as possible.
Thank you for reading this. I hope to see you again someday at a live concert. (End of translation)
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