#3:顔写真を載せると網膜認証に突破されるのか。

今日Twitterを見ていて、こんな投稿があった。

最初のうちは「この子かわええな〜」くらいで画像を見ていたのだが、
ツイート文にもあるように「目の中の血管」という部分に引っかかった。

網膜認証というような技術がそのうちできるとか、もうできてるとか聞いたことがあるが、これほど現実に近い写真が出てしまうと、これが悪用できるようになってしまうのだろうか。

もしそんなことでSNSに可愛い女の子の画像が出回らなくなったり、ましてや、目元だけモザイクを入れるような下手なサンプルAV(これ以上の表現がわからない)のようなことになったりしてしまったらどうしよう。


そもそもどんな認証があるんだ?

物理学科というだけあって、基本的な物理学はもちろん、はやりのAI・機械学習といった授業は受けてきたものの、セキュリティや最新技術といった工学的な部分には触れてこなかったので、少し調べてみた。

現在は以下のような認証が考えられているらしい。

  • 顔認証

  • 網膜認証

  • 虹彩認証

  • 指紋認証

  • 血管認証

  • 耳認証

  • 手形認証

思っていたよりも多かった。

特に”網膜””虹彩”は、目に関する認証が二種類あるということで、驚いた。

正直どれが優れているとか、どれに欠点があるとかもあるようだが、一種類のみで社会システムが構成されてしまうことも、危険性を高めてしまうのだろう。
(指紋認証が大流行してしまったら、犯罪者は指紋を消すだけで逃げ延びやすくなる)

心配していた偽証について

実際、心配していたようなことは起こるのだろうか。

網膜認証では、このようなことが指摘されている。

網膜スキャナに対象者が顔を突き出し、目に赤外光を照射するという手順を踏まなければならない。その際に顔の位置も固定しなければならない。

Wikipedia『網膜スキャン』より

これを見るに、”今のところは”、写真だけでそれを突破することは不可能なようだ。
しかし、もしこれを実用レベルに(スマホに取り付けるようなレベルに)、するとしたら、もしかしたら写真も危ないかもしれない。
まあそれで「全世界で顔写真の流通禁止」なんて漫画のような展開になってしまうような技術が流行るとは思えないが…

ちなみに、もう一つの認証である”虹彩認証”の方では、このような指摘がある。

他の生体認証技術と同様、虹彩認識でも十分に解決したとは言えない問題がある。それは、対象が生きた細胞かどうかの判定である。
例えば、市販の虹彩認識システムは、人間の目の高精細画像(写真)を使うと簡単に騙すことができる。
だから、それをコンタクトレンズに印刷すればよい。
従って、ドアの鍵の代わりに虹彩認識システムだけを設置するのは、セキュリティ上大いに問題がある。

Wikipedia『虹彩認識』より

ダメじゃねぇか!!!

しかし、アラブ首長国連邦の出入国手続きでは、これが10^-11以下の誤差率を誇っており、2000億通りで別人との誤認が起きなかったようだ。
おそらく、「コンタクトレンズをせず、写真をかざすような真似をしていない」と断定できる状況下においては、素晴らしい技術となりえるようだ。

雑感

あまり知らない領域の最新技術を見ると、わくわくするね。
ひとまず今は心配せずに可愛い顔を拝んでおこう。


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