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⑩『投資詐欺』に引っかかり、約500万借金した四十路の末路@現在進行形-交番・警察署に駆けこむ・Ⅲ-

 (承前)
 こまめに改題w

 これは一番最初のnoteに綴ったかもしれないが、これは後々のぼくの戒めとして、大いに役立つのだが、この時警官からいわれたことは二つある。

1.警察はあくまで「犯人逮捕・検挙」をする場であり、それがそのままお金が返ってくる行為に直結するとは限らないこと。お金については、別の機関に相談をすること。

2.主観「~だろう」と、事実「~だった」は明確に分けること。
 
そうすることで被害の状況が、こちらも把握しやすくなるから、資料を作っていただけるなら、留意してほしい。

 ぼくとしては、話をしながら、資料がないとお互いの時間の浪費がすごいことになるというのは、充分に理解したので、このふたつは持参していたメモに、きちんと書き記しておいた。

 特に1については、警察署に被害を申告した→犯人特定&お金も返ってくると認識している方々が実に多いようだ。

 時間、実に一時間半。
 新年早々、阿保がやらかしたおバカな出来事につきあってくれた警察の方々には、ただ頭を下げるほかない。

 ぼくは自分の住所や電話番号を申告、身分証を呈示の上(←警察署に行くときは絶対あったほうがいい。これは今回、たまたま保険証を持っていたので切り抜けることができた)、交番を辞去した。

 しかし残された彼らには、ぼくとの会話を「供述調書」という形で作成、保管せねばならないのだ……。ほんとうにごめんなさい。

 去り際に言われたことがある。
「供述調書を作れば、とりあえず事案の共有は警察のあいだでできる。だから、必ずしも本署の方まで出向かなくてもいい。もし本署に行くと、被害届を出すかとか、一歩踏みこんだそういう話になるだろう。それでもあなたは行きますか?」と尋ねられた。

 ぼくはこのとき、これに対しては「はい」の答え、一択だった。
 馬鹿がやらかしたことではあるが、500万も持っていかれたのであれば、せめて似た事案に引っかかっている人を未然に守るのに役立ててほしい。馬鹿なりに、それが本望だった。

 自分が助かればそれでいいじゃないかというひとも、実際いるだろう。
 そしてそのほうが、実際は楽なのだ。供述調書さえあれば、少なくともその事実は残るのだから。
 しかしより詳しい資料があれば、警察もより判りやすくなるのではないか、犯罪を未然に防げるのではないかと、真剣にそう考えたのだ。

 だからここにも書き記して、恥さらしをしている。
 
 その後、帰宅して、二日かけて、ラインのやり取りを整理し、自分の主観と事実を分け、書類を作成していった。

 良くも悪くも、取引の際のスクリーンショットは保存しておいてよかった。時系列がよく判る。それがたとえ、偽サイトであっても。

  しかしあの時こうしておけば、とか、あの時引き返しておけばとか、そんな「たられば話」が泉のごとく溢れだし、ぼくの場合は時系列順に出来事を綴るよりも、むしろ泉の水が苦々しく思えた。

 今日はこのへんで。
 明日も、まだ、生きていますように。
                             (続く)

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