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ガンダム「水星の魔女」ストーリー整理+感想

はじめに

人生における1.5作目のガンダム(鉄血の2期だけ見たので1.5)を見始めて、わけわからんかったので自分で納得するためにもまとめを作りました。
間違っている点もあるかと思いますので指摘していただければ助かります。

水星の魔女 prologue

prologue関係図
主要人物のみ抜粋

青が登場人物、緑がMSです。
冒頭場面でエルノラ・サマヤがガンダム・ルブリスに乗って、「レイヤー33がクリアできない」という描写がなされます。続けて見ていくと、レイヤー33のクリアを求めているのはMS開発評議会のようです。

おじさんたちが集まって喋ってるのがMS開発評議会です。MS開発評議会はGUND技術(身体機能拡張)を軍事転用した、GUNDフォーマットをもちいたGUND-ARM(ガンダム)を危険視していることが会議の内容やプレゼンからわかります。
ここでは、「兵士の身体をも犯すGUNDフォーマットは非人道的かつ人を殺すことの罪をあがなうことが〜」とかなんとか言っていますが、おそらく建前上の理由です。おじさんたちのほとんどは、GUND-ARMの持つ兵器としての高い性能がおじさんたちの立場を揺るがしかねないと考えているのだと思います。GUND-ARMを開発しているオックス社はMS開発評議会メンバーではないようなので、より脅威に感じたのでしょう。
この場面で演説している中年の男性がデリング・レンブラン、今作のヴィランポジションです。GUND-ARM開発を中止させようと、ヴァナディース機関のフロントであるフォールクヴァングを襲撃するよう指示しました。

話は戻って、「レイヤー33のクリアが何を意味するのか?」についてです。ガンダムにおけるレイヤーの概念をあまり理解していないのですが、「評議会の承認を得るためにクリアしなければならない」という情報や、エルノラやカルド・ナボ博士の発言を総合すると、「レイヤー33をクリアすればGUND-ARMの安全性を確立できる」ということだと解釈しました。
GUND-ARMの問題点とされてきた、「パイロットへの悪影響」を何らかの手立てで改良したのがガンダム・ルブリスであり、安全なGUND-ARMであることを証明するためにレイヤー33をクリアして起動させなければならないのではないでしょうか。
なんやかんやあってエルノラの娘のエリー(エリクト)がレイヤー33をクリアし、ガンダム・ルブリスが起動します。GUND-ARMによるパーメットスコア上昇で廃人化した人々の様子や、過負荷を受けるパイロットが以前の場面で描かれますが、エリーには異変が起こりません。エリーがルブリスの適合者であることが示唆されます。

「prologue」の内容で抑えるべき点は以下です(本編の展開次第で他にも回収される伏線があると考えられます)
・一族郎党皆殺しの計画者はデリング・レンブラン
・軍事開発の利権争いにエルノラたちは巻き込まれた?
・生き残りはエルノラと娘のエリー(とガンダム・ルブリス)だけ
・エリーだけがガンダム・ルブリスを扱えた
・「GUND技術は宇宙で人類が生きていくために必要」←カルド・ナボの発言より

「ゆりかごの星」(小説)、「水星の魔女」1話


主要キャラのみ抜粋
黄色はおおまかなグループを示す
時系列は「prologue」→「ゆりかごの星」→本編1話

まず驚くのは、「prologue」から主人公の名前がスレッタ・マーキュリーに変わっていることです。見た目は成長したエリーに見えるのに、名前も性格も、「ゆりかごの星」によると出自まで変わっているので余計に混乱します。おまけにガンダムは「エアリアル」になっています。この辺の謎要素は視聴者に想像して楽しんでもらうためのフックのようなので、そのうち明かされるでしょう。

本編1話を見るとロボ物学園ストーリーです。決闘の話は関係図に入れるとややこしくなるので省いています。主人公の周辺以外の状況として、「prologue」終了時点からデリングが大出世しており、MS業界を牛耳っていること、しかしデリングの周囲には寝首を掻こうとしている者もいることが読み取れます。
決闘シーンを見ると、主人公じゃないほうのMSにGUND技術が使われているような描写があります。「GUND-ARMはその危険性から『prologue』時点で否定されているはずでは?」と思いましたが、ここも今後説明されていくのでしょうか。もしかして「prologue」のときにレイヤー33をクリアしたことが関係していたり?

「ゆりかごの星」は物語の展開を予想したい人にとっては必読です。ガンダム・エアリアル目線でスレッタの幼少期を知ることができます。関係図にも記載しましたが、母親がデリングへの復讐目的でスレッタを学園に入学させた事実は物語の見方を大きく変えるものです。そして、スレッタは母親の真意を知らないことも判明します。

物語の謎

まだ1話しか放送されていないので謎が多いのは当然です。しかし、いろんな予想が考えられてたいへん盛り上がっているのでいくつか記載します。
・「スレッタ」と「エリー」
ただの偽名か?別人か?
・「ルブリス」と「エアリアル」
改修した?完全に別機体?
・「prologue」は何年前の出来事?
MS開発評議会のメンバーがやけに老け込んでいる
・スレッタの「お母さん」
「ゆりかごの星」と本編では意図して母親の名前が伏せられている

そもそも「水星の魔女」とは誰のことを指すのか?今後の展開が楽しみです。


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↓小説「ゆりかごの星」

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