同じ日ハムの11番を背負った二人の運命的な関係が胸アツすぎる
ダルビッシュ有と大谷翔平。どちらも大好きな野球選手。野球選手というそれ以前に人間性が好きな二人です。その二人の関係性を綴ります。この関係性においてキーパーソンになるのが、栗山英樹監督です。
ダルビッシュが海を渡ってメジャーに行ったのが2012年。その年から日ハムに栗山英樹監督が就任します。背番号11はこの年だけ空き番号となり、翌年、大谷翔平が入団し、11番を受け継ぎました。当時、プロ野球のOBや評論家のほとんどが二刀流に否定的でしたが、栗山監督だけは違いました。「誰もみたことのない世界を見せよう。」と、二刀流の道を薦め、当時高校生だったメジャー志向の大谷を口説き落としました。
ダルビッシュと大谷の出会いは2013年の春、大谷がプロ入り直後の春季キャンプで、当時テキサス・レンジャース所属のダルビッシュが古巣の球団施設を訪れたのが最初です。ここでダルビッシュは大谷にトレーニングや体づくりのアドバイスをします。
大谷は2015年に最多勝のタイトルを獲得。二刀流起用にもこたえ、否定的だったOBたちを黙らせます。2016年オフには、ダルビッシュ主催の合同自主トレ、いわゆるダルビッシュ塾に大谷が門下生として参加。ここで再び二人は交わります。大谷が投打で大活躍してパ・リーグMVPに輝いた年でした。
2018年に大谷がエンゼルスへ移籍。栗山監督がエンゼルスに二刀流起用法を助言したと言われています。肘の手術を経て2021年には二刀流大覚醒、2022年には規定投球回、規定打席のダブルクリアを成し遂げます。
2023年のWBCでは栗山監督が就任し、ダルビッシュと大谷を招集。2012年に日ハムに入れ違いになった栗山とダルビッシュがここで監督と選手という関係になり、3人が同じユニフォームを着て共闘します。ダルビッシュは精神的支柱として、大谷はリーダーとしてチームを牽引し、決勝のアメリカ戦では8回ダルビッシュ、9回大谷という継投を見せ、優勝、世界一を果たしました。遡れば2009年のWBC、イチローのセンター前ヒットで優勝を決めた韓国戦、最後にマウンドに立っていたのはダルビッシュ。最後のバッターをスライダーで空振り三振に仕留めました。あれから14年。今度は大谷がマイク・トラウト相手に三振を取ったのもスライダーでした。2023年のレギュラーシーズンでは再び肘を故障するも、ホームラン王と2度目のア・リーグMVPに輝きます。
2024年、大谷がドジャース移籍。パドレスのダルビッシュとナ・リーグ西地区同士になり、二人の直接対決が実現します。韓国での開幕シリーズ、レギュラーシーズン、ポストシーズンのディヴィジョンシリーズの3カードで実現。通算成績は8打数1安打と、ダルビッシュに軍配が上がりました。この年はダルビッシュが野茂、黒田に次ぐ日米通算200勝を果たし、大谷も打点、ホームランの二冠王、50-50などの歴史的な記録を打ち立て、更にはワールドシリーズ制覇。二人にとって輝かしいシーズンになりました。
というわけで、画像はエスコンフィールドの、ダル&大谷の巨大壁画を使わせていただきました。ワールドシリーズの余韻冷めやらぬ中、来季のMLB日本開幕戦が早くも待ち遠しいです。
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