「生成AIの競争環境」は健全なのか!?
公正取引委員会「生成AIの競争環境」を調査へ
令和6年10月2日、公正取引委員会は近年急速に発展し市場が拡大し続けている生成AIについて、“経済・社会に様々な便益をもたらすことが期待されている一方で、競争に影響を与える活動もある”と考え、調査を開始すると発表。
調査対象は半導体、データ、生成AIモデル、AI活用サービスなど幅広く独禁法違反の有無含めた調査をし、結果を来春に公表する。
(参考)生成AI関連市場における主な海外競争当局の動き
EU:2024年1月、欧州委員会が生成AIと仮想空間の競争上の問題を特定するため意見募集、デジタル市場大手企業との取決めを調査中。
米国:2024年1月、FTCがAlphabetやOpenAIなど主要企業に生成AI関連の投資や提携について情報提供を求め、競争環境への影響を調査中
ひとこと
技術革新と健全な市場発展のバランスを保つ上で極めて重要な取り組みだが、一方でイノベーションを阻害しない既存の法規制の枠を超えた柔軟な規制の枠組みが必要となる難しい調査となりそう。日本のAI産業の発展と、ユーザーの利益保護の両立を期待したい。
参考資料: