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教育格差とイノベータ①

親世代の格差が子どもに引き継がれてることが、教育格差の一因であるという話があります。報道や論文等でも公開されていることから信ぴょう性の高い事象なんだと考えられます。


まず現状分析として、格差の世代間連鎖が深刻化していることを挙げ、所得格差における下位層に焦点を当て現状を述べる。今日の日本では、所得の階層において中流階級の人口が減少している一方で、下位層が増加していることや、日本の相対的貧困率が依然として高い数値であることをデータと共に示す。また世代間での格差の固定化や連鎖が教育格差を通じて生じていることを挙げ、どういったメカニズムで子どもにその格差が引き継がれているのか説明し、問題意識へと繋げる。

ISFJ 日本政策学生会議(2017) 親が子どもの将来の年収に与える影響, ISFJ2017, p.2

格差の世代間連鎖に起因する教育格差は子世代の収入等に悪影響をもたらしているという話ですが、行政による政策支援、地域NPOやボランティアによる支援によって少しづつですが解消へのベクトルは見えているように感じます。

一方で、教育格差のない社会の実現へはまだまだ遠い道のりであることは僕を含め多くの方々も同様に感じられているのではないでしょうか。

「行政による政策支援、地域NPOやボランティアによる支援」は素晴らしいことですし、それらの継続発展は社会にとってなくてはならないものなのだと考えます。
もし、そういった支援そのものを必要としない教育格差のない社会の実現を個々の支援は別の軸での「方法論」として考え実現できると素晴らしいとは思いませんでしょうか。

「個々の支援による改善」と「支援そのものを不要とする改革」の両輪でアプローチするのです。

「個々の支援による改善」と「支援そのものを不要とする改革」の両輪でアプローチ

ここで1つの仮説を立ててみました。
「教育格差に対して支援そのものを不要にする」という改革アプローチに「イノベータ育成」が処方箋のひとつになりえないかということです。
次回から少しずつ(それもゆっくりとですが)、以下の本の内容をベースに検討をしていきたいと思います。

未来のイノベーターはどう育つのか
  子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの


著者 : トニー・ワグナー
訳者 : 藤原朝子


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