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代わりが効く型、効かない型

はじめに

私は最近、こんな興味深い記事を読ませていただいた。要するに、EとI、SとN、FとT、PとJ、の中でつぶしが効くものと効かないものを明確に分けてある記事である。イブリースさんは、E型は絶対につぶしが効かないと考察されていた。今回は、私なりの考察を書いていきたいと考える。

絶対に代替できない機能とは⋯

これは間違いなく-Aだろう。イブリースさんもここの点は言及していなかったが、私は過去の投稿で繰り返しここの重要性を訴えてきた覚えがある。これは間違いないと考えている。なぜならば、ここの強弱は、神経症傾向と強い相関があるからだ。そもそも、なぜ、これだけ豊かで便利な日本人は、不幸を感じることが多いのか。それは、日本人に神経症傾向が高い傾向が強いからだ。なぜ、本来優劣がないはずのmbtiにこれだけ優劣が生まれてしまうのか。これは、I型やN型、F型に-Tが重なってしまうと、非常に負のスパイラルを招きやすいからだ。INFPが生きづらさを感じやすいのは、INFPは-Tになることが非常に多く、そうなると取り返しがつかない程のストレスを抱え込むことになるからだ。実際に、INFPの中でも明るくポジティブな人間に出会ったこともある。やはり、神経症傾向の影響は大きいものだ。ちなみに、この-Tの特徴が強く出た場合、T型の強い特徴すら打ち消されるほどの猛威を振るう。私が現在関わっているある女性は、ESFJを自認しており、本人も何度診断してもESFJになると話しているが、その人はどう見てもESTJだ。明らかに、怒りの沸点が低く、せっかちな様子である。非常にしっかりした様子で、抜けが少ないが、その分、周囲のミスに不寛容な一面がある。面白い時以外、笑うことも少ない。明らかに、ESTJの特徴が強いのだが、なぜESFJが出るかというと、おそらく神経症傾向が強いためだ。その人は、-Tが出ると話していたため、感情の起伏がどうしても激しくなってしまい、感情的な発言や行動、制御の難しさを抱えてしまうのだ。それにより、質問内容によっては、-Tの要素とF型の要素を混同させてしまい、このようなことになると考えられる。実際に、T型で-Tになると、気苦労が多く、少しの変化に焦りやすくなるし、F型で-Tになると、救いようがないほどに繊細で生きづらさを感じ続けるタイプになりやすい。-Aであれば、どのタイプであっても基本的に生きづらさを感じにくい。ある程度のストレスなら上手く対処できるし、人並み程度の図太さを持っていることが多い。私が、過去に幾度となく苦労し、泣きまくった過去を持っていても、何度でも這い上がり、トラウマをほとんど抱えることなく生きれているのは、-Aの割合が限りなく100%近いことに他ないだろう。ここについては、話したいことがたくさんあるので、後ほど詳しく解説する。

E型とI型

ここは、イブリースさんの話していたとおりである。2番目に重要性が高い。内向的な人間は、周囲からしばしば誤解を生みやすく、損をしやすい傾向にある。また、ストレスを内に秘めやすく、誰も知らないところで厳しい苦労を余儀なくされることが多い。総じてE型に軍配が上がりそうだ。

S型とN型

一般的に、S型に軍配が上がりやすいが、世の中にS型しかいなくなれば、間違いなく衰退することだろう。ただし、N型が成功を収めるには、現実的視野はマストなので、中間地点くらいが有利かもしれない。ただし、物の捉え方という意味では、N型は、現実離れしたストレスを抱えやすいため、「N型のような考え方もできるS型」が最も成功しやすいと考えられる。

F型とT型

最も、差が小さい機能だ。スクールカーストに最も影響しないと言われるくらいどちらでもいい機能だ。ただし、最も偏ってはならない機能だ。T型が強すぎると、反感を買いやすく、F型が強すぎると、感情のコントロールに強い課題を抱える。考え方も一方的になりがちだ。T型の方がやや図太いため、「F型に寄り添えるT型」が最も強い。

P型とJ型

これは、状況次第かもしれない。個人的には、J型の方が強そうに思っていたが、周囲のJ型を見ていると、特有の頑固さゆえに物事がこう着する事態をよく発生させている。ここも中庸が求められるが、P型が強いと壊滅的である。遅刻常習犯やゴミ屋敷のような汚部屋、計画性のなさ故の多額の借金、これらは全てP型が大多数を占める問題行為だ。規則やルーティンも苦手とする傾向が強い。個人的に、「P型並みに柔軟に動けるJ型」が圧倒的な強者だと考えている。

なぜ-Aだけは重要性が圧倒的に高いのか?

①そもそも-Aの弱点はほとんどない

-Aが強いことによる弱点は非常に少ない。せいぜい、楽観的すぎる故にリスク管理が甘いことくらいだろうか。それにしても、リスクに気づいた途端、火事場の馬鹿力でなんとか対処してしまっていることが多い。あとは、主張しすぎてしまうことだろう。たしかに、F型だとあまり問題ないが、T型が-Aを強めると、主張の激しさ故に人間関係に傷を残しやすい。ここは、間違いなく弱点といえるだろう。

②主張の仕方が壊滅的に下手

ここが大きな理由だ。-Tの人は、とにかく主張をする時のやり方が苦手なのだ。主張すべきタイミングを逃して、納得がいかない決定をしぶしぶ呑んでしまったり、逆に急に主張しようとして、ぎこちなく言っていたり、いきなり大きな声が出て、驚かれたりといったところだろう。-Tが主張を始めた途端、物事が何かしらマイナス方向にシフトしやすいのだ。そのため、余計に彼らは主張を苦手とするようになり、負のスパイラルを繰り返すはめになる。

③実行力に欠ける

-Tの人は、何かを実行する事が極めて苦手だ。いいアイデアを持っていても、実行に移さずに御蔵入りさせてしまったり、直前で厳しくなりやめてしまったりしやすいのである。突然嫌になり、理由もなくバックレやすい人は意外にも神経症傾向が高かったりする。

④感情の起伏があまりにも激しい

これは先ほども話したが、-Tの人はほぼ例外なく、感情の起伏が激しく、情緒不安定な傾向にある。これは、人間関係やカップル満足度への影響が大きいのである。実際に、カップル満足度で最も重要な要因は、神経症傾向の低さにあると研究で出ている。感情の起伏が激しい人は、周囲を疲弊させやすく、本人はそれ以上に苦しんでいる場合が多い。何かが終わると急激に疲れやすく、しんどい思いをしがちである。また、いきなりブチギレてしまう場合もあり、たった1回の出来事で多くの人の信頼を失ってしまうことすらある。

⑤回復に大きなコストを生じさせる

これは、4にも似ているが、神経症傾向が高い人にとって、メンタルを回復させることは、メンタルを回復するために、またメンタルを消耗するようなものだ。周囲も助けきれずに、さじを投げてしまう可能性が高い。-Aであっても、物事によっては、激しくへこんだり、感情の起伏が激しくなったりすることは十分にあるが、大抵の場合、それに相応する出来事が起きている事が多く、起きていること以上に悩んだり、終わってからクヨクヨしたりすることは少ない。私も、少し前までこのような状況を経験したため、-Aであっても、十分にメンタルが崩れることは肌で理解している。しかし、明らかに回復コストに差がある。周囲にサポートしてもらえる範囲で回復を実現できるケースが多い。

⑥成長しにくい

神経症傾向が高い人は、リスクを恐れて保守的になることが極めて多い。ただし、成長したり、物事を成し遂げたりする際には、リスクは絶対に背負うことになるし、そういうリスクを上手く取り合えた人が成功するパターンである。神経症傾向が高い上に、野心が強いタイプだと、これ以上に大変なケースはないだろう。理想を現実にしようと努力するも、すぐに投げ出してしまい、そのギャップに悩み続けるからだ。これがいわゆるN型特有の生きづらさに直結すると考えられる。

まとめ

やはり、-Aであることは極めて重要な要素である。辛い経験をして、成長する人と挫折する人の差が生まれるのも、おそらくこの影響が大きいことだろう。自身の人生は、この部分に支えられた側面が大きい。自分が-Aになれたことに感謝し、つらい人間の分まで頑張れるそういう人間になりたいと思いながらこの記事を書いていた。つくづく自分への感謝が強まった今、この記事を締めくくりたいと思う。

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