読者のことを考える
文章を書く人は知っておかなければならない。
あらゆる文章において、読者とは素人なのである。
例えば、あなたが自分のブログに学生時代の思い出を書いたとする。
しかし読者は、あなたの学生時代のことなど何も知らない。
言い換えるのなら、読者はあなたの学生時代についての素人である。
読者がどんなに聡明な人物であろうと、あるいは大学教授であろうと、一切関係ない。
あなたの主張を正確な形で知っているのはあなただけであり、全ての読者はそれを知らない素人なのである。
だから我々は文章を書く時、常に自分は何も知らない素人に向けて書いていることを意識しなければならない。
読者を素人扱いするなんて、傲慢な態度のように聞こえるかもしれないが、それは違う。
むしろ読者と誠実に向かい合うために、読者のことを何も知らない素人と想定するのである。