子供の間違った教育
カナダの大学で行われたこんな研究があります。
テスト前の勉強を先延ばしにした学生を対象に、一方のグループは先延ばしにしたことを責め、「今度はもっと早めに勉強を始めなさい」と指導しました。
もう一方のグループには「そういうこともあるよね」と、その行動を許しました。
その結果、責められた学生はさらに勉強を先延ばしにするという逆説的な結果になってしまったのです。
親はついつい、子供が勉強をサボったら「次は絶対に早めに勉強に取り掛かるように」と指導しがち。
しかし、良かれと思って行うそうした指導が、子供の罪悪感を膨らませ、さらには子供の自己コントロール力を奪って逆効果になる、という心の仕組みを知っておきたいものです。
詩人の相田みつをさんの『にんげんだもの』という言葉にもあるように、いろいろな感情に振り回されてしまうのが人間といものです。
困った行動を子供がした時にも、「人間だから失敗することもあるよね」と認めてやることで、子供は責任感が芽生え、自分の力で能力を伸ばしていくのかもしれません。
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