大きなウソは許されるが、小さなウソは許されない
あまりしない方がいいのが、細部の誤情報。
フィクションの世界でよく語られる「大きなウソは許されるが、小さなウソは許されない」という言葉はご存知でしょうか。
例えば、「ゴジラが街にやってくる」
これはとてつもなく大きなウソだが、物語上なんら問題はありません。
むしろ大歓迎な大ボラです。
そしてゴジラに自衛隊が応戦するのですが、「戦車や戦闘機の攻撃がいっさい効かない。全てが弾き返される」。
これも冷静に考えれば、「どんだけ皮が固いの?」という中くらいのウソですが、これも許されるレベル。
続いて、ゴジラの攻撃から逃げる主人公が、倒壊したコンビニ前にある公衆電話を使い、妻や子供達の安否を確認する。
面白いことに、観客はこうした小さなウソは許さないのです。
「いまどき、コンビニ前に公衆電話なんか置かない」
「コンビニは壊れているのに電話線は生きているの?」
「普通は携帯電話を使うでしょ」
物語のリアリティは一気にしぼんでしまいます。
そんな映画は間違いなく駄作の烙印を押されてしまうのです。