当事者意識がある場合

基本的に私達は、他人事には興味がない。

どんな立派な教え(英会話をしなさい、資格を取りなさい、もっと本を読みなさい)であろうと、それが他人事であるうちは耳を貸そうとしないし、一方的な説得だとして反発する。

逆に言うと、私達は「これは他人事じゃない」と感じた時、ようやく耳を傾けるようになり、自ら歩み寄っていく。

身を乗り出すか否かの境界線は、「当事者意識の有無」にかかっているといっても過言ではない。

たとえば、ユニセフなどの慈善団体から「途上国の貧しい子供を救うために募金を」と呼び掛けられても、なかなかピンとこないだろう。

募金できる金額も、せいぜい小銭レベルではないだろうか。

しかし、先天性の難病により臓器移植手術が必要な子が、テレビや新聞で実名で報道され、移植手術費用を捻出するための募金が呼びかけられたら、どう感じ津だろうか。

顔や生活が見える分、助けてあげたいと思わないだろうか。

これも一つの当事者意識である。

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