睡眠中は脳で何が起こっているのか?

睡眠の大切さや寝不足の恐ろしさを証明する研究はたくさんあるが、睡眠中にどんなことが起こっているかについては、まだはっきりと分かっていない。

さらに言うなら、そもそも生き物が眠る理由も分かっていない。

睡眠については、これまで多くのことが解明されてきたが、それでもまだまだ謎に満ちている。

現時点で分かっているのは、睡眠の最初の2時間で脳内で細胞の掃除が行われるということ。

脳以外の体内では、リンパ系を使って掃除が行われるが、脳内にリンパ系は存在しない。

脳内の老廃物を綺麗にするには、睡眠が必要だということである。

それに、睡眠には段階がある。

最初の段階は浅い眠りで、眠ってから90分ぐらいで最初のレム睡眠が始まる。

最初のレム睡眠は10分ほどで終わるが、その後は回を重ねるごとに長くなり、最後のレム睡眠は1時間ほど続くこともある。

レム睡眠の間、脳は活発に働いていて夢を見ることもある。

そして、レム睡眠とレム睡眠の間は、ノンレム睡眠になる。

細胞の修復と免疫機能の強化が行われるのは、このノンレム睡眠である。

レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルは、一晩で最低でも3回は必要。

できれば、4回か5回が望ましい。

夜更かしすると、このサイクルの開始が遅くなり、おそらく最も深い睡眠が訪れた頃に、ちょうど目覚ましが鳴ることになる。

体が重く自分がどこにいるのか分からないような感覚があったら、それは一番深い睡眠の時に目が覚めた証拠である。

時間物理学の研究が進み、睡眠についても様々なことが解明されてきた。

その全ては、正しい就寝時間を守る教えに集約される。

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