見た目がいいと説得力もいい
説得力に関して、アメリカのテレビ番組で行った面白い実験があります。
路上にゴミ箱があり、その隣に実験者が立ちます。
そして、実験者が道行く人に落ちているゴミを拾ってゴミ箱に入れるように頼むのですが、実験者のスタイルをTシャツにジーンズというラフなものからスーツ、警備員、そして警察官の制服と次々に変えて、どのスタイルの時にもっとも効果が高かったのかを調べるのです。
結果はもちろん警察官の制服で、次が警備員でした。
それだけでなく、警察官や警備員の格好をしている時、人はどんな頼み事でも聞いてしまうということも分かりました。
これは、人が服装を含めた見た目で判断し、その人に従うかを決めているということを証明しています。
テレビ番組の実験に限らず、見た目が重要だということは多くの人が日常的に感じていることでしょう。
例えば、面接に2人の大学生がやってきたとします。
1人は襟がピシッとしたポロシャツにチノパン、もう1人が首の周りがヨレヨレのTシャツに襟が擦り切れたジーンズでやってきたとしたら、どちらを採用するかは言うまでもありません。
だらしない格好をしている人間は精神もだらしないのだと、多くの人は無意識のうちに断じています。
見た目を整えることで、信頼性と説得力を得ることもできます。
中身で勝負と思うなら、一層外見にも力を入れるべき。
中身と外見が揃えば、これほど強いことはないでしょう。