最悪の事態を想像する!
私達が判断を誤る大きな原因の一つに、確証バイアスと呼ばれる現象がある。
自分の考え方を支持してくれるような情報だけに意識が向かい、それ以外のデータを無視してしまう心理である。
典型的な例は、血液型による性格分類である。
B型は気まぐれな性格だと信じている人は、たとえB型の人100人と会話したとしても、そのうち1人でに移り気なキャラがいれば、「やはり人間は血液型に現れる」と思い込む。
その時点で、残り99人のことは頭から消え失せ、もし他人から真面目な子もいたなどと指摘されても、それは例外などと言って譲らない。
血液型の性格分類に科学的なエビデンスがないのは、ご存じの通りだが、それでも未だに支持者が多いのは、確証バイアスのせい。
確証バイアスは、もっとさりげない形で現れる。
例えば、何かお気に入りの商品を買ったら、ネットで絶賛の評価ばかりを探してしまい、辛らつな星1点のレビューからは何となく目をそらすような心理はおなじみのもの。
好きなものをけなされて、気分がいい人はいないが、確証バイアスの度が過ぎれば、有効な批判までなかったことになりなねない。
そのせいで、自分の過ちを正せなくなるのが、このバイアスの恐ろしいところである。
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