恋愛結婚とお見合い結婚の研究から考える!
やりたいことを見つけた時には、運命的な感覚があるから自然と分かるという迷信も、やりたいこと探しを妨げる強力な敵である。
実際のところ、やりたいことを見つけても最初は面白いかもという興味レベルであることがほとんど。
その興味を仕事として取り組んでいく中で自分で考え、成長して、他人にも感謝されるうちに、これが自分のやりたいことだと感じられるようになる。
最初からこれが天職に違いないと感じているわけではない。
これを裏付ける研究がある。
インドの大学で、恋愛結婚とお見合い結婚ではどちらが満足度が高いかを調べた。
その結果、結婚1年以内の場合の満足度は「恋愛結婚=70点、お見合い結婚=58点」だったが、なんと長期的な満足度では「恋愛結婚=40点、お見合い結婚=68点」と、満足度が逆転した。
なぜこのような結果になったのだろうか?
この研究では、恋愛結婚の場合は自然と上手くいく前提で結婚しているのでお互いの努力がなくなったことが原因で結婚に対する満足度が下がる。
お見合い結婚の場合は、上手くいくか分からない前提からスタートし、お互いが歩み寄る努力をするので満足度が上がる。
つまり、愛情は最初から存在しているものという立場の恋愛結婚か、愛情は歩み寄って育てていくものという立場のお見合い結婚かという差である。
これは、やりたいこと探しでも同じ。
やりたいことはどこかに存在しているものという考えの人と、やりたいことは試行錯誤しながら育てていくものという考えの人は、最終的にはどちらが満足する仕事を手に入れられるだろうか。
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