求人における「具体性」は、どういうふうに書けばいい?
前回、求職者向けに「ブラック企業を見抜くには、求人の具体性を見ろ」と語りました。その一方で、具体性がない求人=ブラック企業とは限らないとも発言しています。
その理由は、代理店の営業や制作の質の問題です。本来は聞くべき内容を聞いていないために具体性のない求人になっている可能性があると言いました。
そこで今回は、まっとうな企業がブラック企業と疑われないために、どのような点に気をつければいいのかについて話したいと思います。
具体性とは、大きく2つあります。
(1)求職者が欲しい情報がある
(2)仕事がイメージしやすい
(1)は数字を記載することが重要です。特に「働きやすさ」に関する数字です。例えば、平均残業時間、年間休日、平均有給休暇(日数/率)、産休・育休取得率・復帰率など。そのほか、福利厚生などの情報があると、働きやすさが見えやすくなります。
(2)は少し抽象的かもしれません。ちょうどわかりやすい例が、dip総合研究所が出していたので、それを参考にします。
下記の図を見てください。
「不親切な記載例」と「応募しやすくなる記載例」を比較すると、「応募しやすくなる記載例」のほうが仕事のイメージがつきやすいでしょう。
求人に慣れない方だと、「不親切な記載例」になりがちです。しかし、特に未経験の場合、仕事のイメージはまったくないため、左側だと、自分がどういうふうに働くのかがわからず、自分ごとにしづらくなります。
具体的な仕事のイメージのつけ方は、参考にしたdip総合研究所に詳しくあるので、そちらを参照してください。いやぁ、ディップさん。いい仕事してますねえ(笑)
このように、具体的な情報を記載することで、ブラック企業だと誤解されることはありません。また、仕事がイメージしやすいので「これなら自分にもできそう」と思ってもらえます。
それだけで応募にも影響を与えるので、ぜひとも参考にしてください。
よろしければ、サポートをしていただけると嬉しいです。サポートが今後の活動の励みになります。今後、求職者・人事担当などに有益な情報を提供していきたいと考えています。