簡単にITエンジニアになれる、わけではない
最近、人事向けに厳しいことを書いているので、たまには求職者に対しても。
ちょうど「paiza開発日誌」でも同様の内容が書いていました。
守秘義務があるので、詳細は言えませんが、コロナ禍でITエンジニア未経験からの応募が増加しました。おそらくは、さまざまな企業が自粛をするなかで、IT業界はいち早くリモートに切り替えたこと、「手に職」というイメージからでしょう。
一方で、IT企業はコロナ禍で一気に未経験採用を取りやめました。これまで人海戦術で業務を進めていましたが、コロナによって3密を配慮しなければならないこと、より効率的な働き方が求められるようになったためです。
今後、未経験採用は以前のように大量採用はしないでしょう。
が、今回言いたいことは、そうではなく、簡単に「手に職」はつかないということです。
求人上では「手に職をつけられます」「技術を身につけて、一生モノのスキルを」のような記載が多くあります。
しかし、就職したから、3カ月なり6カ月なりの研修をしたからと言って、「一生役立つ」スキルが身につくわけではありません。
というのも、IT技術は日進月歩。次々と新しい技術が登場しています。例えば、AIやIoTが一般的になったのは3年ほど前からです。5年前にはRPAという言葉すら出てきていません。
また、20年前にトレンドだったC++は、今やゲームや組み込みといった一部の領域だけです。当時、新進気鋭の言語として登場したJavaは、時代遅れになりつつあります。
このように、ITエンジニアは簡単にはなれません。もちろん、勉強をし続け、エンジニアとして働きたい、という方は問題ありません。しかし、安易に「手に職だから」と転職すると、思わぬ痛い目に遭うはずです。
転職は慎重に。
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