
未経験からのITエンジニア転職で、すぐに年収は上がらない
noteで何度も「手に職と、安易にITエンジニアになってはいけない」と説明してきました。その理由は、技術職なので転職後も技術を学び続けなければいけないこと、すぐに年収が上がるわけではないことを挙げています。
今回、後者の年収について調査結果が出ていたので、上記のニュースを取り上げたいと思います。
未経験からでも、ITエンジニアになれば、すぐに年収が上がると思っている人も少なくありません。しかし、実態は以下のとおりです。

未経験がITエンジニアに転職した年の年収=初年度の年収です。上記を見ると、年収300万円以下が44%、300万円台が48%、400万円以上が10%と、ほとんどの人は年収が変わらない、あるいは下がっています。
当たり前の話で、業界も職種も異なる転職の場合、ITエンジニアに限らず、年収は下がる傾向にあります。むしろ、年収が上がるのは珍しいケースでしょう。
これが未経験からの転職の現実です。
おそらく20代であれば、年収が下がるといっても、大きな変化はないでしょう。その意味で20代は挑戦しやすいといえます。ただ、何回も転職すると、ジョブホッパー(短期間で転職を繰り返すビジネスパーソン)と思われてしまうので注意が必要です。
ここで伝えたいことは、「安易に」ITエンジニアに転職するな。もっといえば、世の中の釣り広告記事やインフルエンサーに踊らされるな、ということです。
彼らは、ITエンジニアになれば幸せな人生が待っていると思わせますが、どんな仕事であれ、大変な部分はあります。転職しただけで幸せになることはありません。
大切なことは、リスクや現実を知り、そのうえで転職したいと思えるか。せっかく転職するのであれば、後悔のない転職を実現していただきたいと思っています。そのためにも、リアルを知ることが肝心です。
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