【MTG】今、スタンダードで低マナ低パワー高タフネスの白青の層が厚い!
まあ、肝心なカードがないんですけど。
新エキスパンション、ファウンデーションズのプレリリース期間もほぼ終わり、MTGArenaにファウンデーションズのカードが実装された。今週末には正式に発売されるので、ファウンデーションズはもうほとんどスタンダード範囲のカードと言っても良いだろう。
そこで個人的な事情から現スタンダードの低マナ低パワー高タフネスのクリーチャーを調べてみると、白と青が粒ぞろいなことに改めて気づく。
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防衛、非防衛を問わず、今挙げたカード以外にも2マナ域に有用なカードが揃っており、個人的には喜ばしい。
なぜかというと、MTGには「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneというものがあり、重厚を用いるデッキではこれらのクリーチャーがタフネスで殴るようになるからだ。例えば1マナ0/5の《神盾の海亀》なら、実質1マナ5/5として振る舞うので、非常に強力なクリーチャーと化す。
しかし悲しいかな、現在のスタンダードでこれらのカードを用いてデッキを作ることは非常に難しい。
その理由は、クリーチャーを重厚にするカードが2種類しかなく、そのどちらも緑だからである。
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《世渡り上手の交渉人》は2マナと軽いが自身の賛助能力によってしかクリーチャーを重厚にできないため、1ターンしか保たず、《床岩の亀》は無条件で重厚にする分、4マナと重い。《床岩の亀》自体は悪いスペックではないのだが、1マナの《装甲アルマジロ》、《神盾の海亀》と並べて戦うにあたって、4マナはあまりにも遅すぎる。
さらに両方とも緑のカードなので、現状優秀な低パワー高タフネスのクリーチャーをデッキに詰め込んだ上で採用すると3色のデッキになってしまう上に、防衛持ちの攻撃を許可する能力がない。
カード・パワーがひいき目に見ても並み程度しかないデッキで色事故のリスクを抱えるのは割に合わないし、防衛持ちを攻撃させられないのであれば一部の優秀な低パワー高タフネスのクリーチャーを切り捨てることになる。
せめて白青の2色に収められ、なおかつ防衛クリーチャーも非防衛クリーチャーも重厚にできる4マナ未満のカードがあればな~。
そんな欲張りなカードがあるのか? と思われる諸兄もおられよう。
しかし、そんな欲張りなカードはかつて存在したのだ。名を《厳戒態勢》という。
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3マナのエンチャントで、自分のクリーチャーを重厚にした上で防衛持ちの攻撃を許可するカードだ。4マナでクリーチャーをアンタップする能力もあるが、デザイナー曰く、この起動型能力がないと重厚にして防衛持ちの攻撃を許可することは白単色でもできることなので、青を含む多色のカードにならなかったらしい(リンク先はMTG公式記事:Mファイル『ラヴニカの献身』編・多色)。じゃあ白単色で起動型能力削ったこのテキストの置物出してくれよ。 この《厳戒態勢》がスタンダードに来てくれれば、個人的に重厚デッキがある程度隆盛できるのではないかと考えている(今の苦行じみたデッキ構成や構造から抜け出せるという点で)。
そしてこの白青の低パワー高タフネスのクリーチャーの層の厚さは、その予兆なのではないだろうか。
現在のスタンダード環境にクリーチャーを重厚にするカードは先に挙げた2種しかないのにも関わらず、1マナ0/5の《神盾の海亀》をファウンデーションズに再録したのだ。これはもう、《厳戒態勢》をこれから先、どこかの本流のセットで再録するというメッセージに違いない。あるいは、白単色の《厳戒態勢》を新しくデザインするのかもしれない。
さらにスタンダードの範囲ではないとはいえ、ファウンデーションズにて青単色に白の固有色を持つ《浜辺の王、プラゴン》が収録されているのだ。
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2年ほど前にマローが自身のブログで重厚のカラーパイは白緑黒などと言っていたが、この《浜辺の王、プラゴン》の存在から、現在でもまだ青が重厚に絡む色であることは忘れられていないことがわかる。
これらの状況証拠から、スタンダードにはいずれ必ず《厳戒態勢》かその派生が現れるだろう。
そうなる日を楽しみにしている。