稲尾永静

大体MTG記事。たまに逆噴射。 MTGの記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

稲尾永静

大体MTG記事。たまに逆噴射。 MTGの記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

マガジン

  • 重厚(MTG)

    MTGの重厚デッキやカードに関連する記事のまとめ

  • MTG

    一般的だと思うMTGの話のまとめ

  • 統率者

    統率者に関するカードやデッキのまとめ。大体重厚デッキについて

  • 重厚デッキまとめ

    2人対戦からEDHまで、自分が組んでいる重厚/Backboneデッキのまとめ

  • 逆噴射小説大賞

    逆噴射小説大賞の自作まとめ。ライナーノーツ的なものもここ。

最近の記事

  • 固定された記事

【MTG】重厚学概説 ~タフネスで殴るメカニズム~

はじめに 本noteは、「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneについて解説するものである。  原文は某イベントの合同誌に寄稿したものであり、それに加筆修正を加ええたものが本noteとなる。原文執筆時から時間が経ち、重厚界隈の情勢もやや変化したため改めて筆を執ることにした。  重厚というメカニズムを知るものも知らないものも、本文が重厚への理解を深める足掛かりとなるだろう。 重厚/Backboneとは パワーでは

    • 【MTG】青がらみの重厚デッキと《生ける書見台》【スタンダード】

       白青緑重厚が現在本当にデッキとして成立してるかは聞かないでください。  《生ける書見台》というカードがある。  青2マナ0/4のアーティファクト・クリーチャーで、1マナで自身を生け贄に1ドローし、自分がコントロールしているクリーチャー最大1体に魔術師・役割・トークンをつける能力を持つ。  役割・トークンの対象は最大1体なので対象の数は0でも良く、即ち自身を生け贄に1マナで1ドローするだけという選択肢も取れる。序盤は壁として働き、限界を迎えたら1ドローに変換できるので、コモ

      • 【MTG】猫、それはMTGのみが持つKawaii

         競っても良いけど持ち味もイカせッ!  昨今、ファウンデーションズ・ジャンプスタート用に書き下ろされた日本人イラストレータによる可愛いイラストが話題である。  これ以前にもMTGは日本人イラストレータにカード・イラストを描いてもらう試みを何度かしていたが、今回は美少女イラストが今までよりも多いということもあり、普段よりも話題になっている気がしないでもない。  こういった普段のMTGの雰囲気からかけ離れたイラストに関しては、可愛いカードを使えることに越したことはなく、こういっ

        • 【MTG】《育殻組の誉れ》と時代【スタンダード】

           スタンダードに《厳戒態勢》ください。  《育殻組の誉れ》というカードがある。  緑11マナの2/15防衛のクリーチャーで、自分がコントロールしているクリーチャーのタフネスの合計分、不特定マナのコストを少なくする能力と、4マナを払って対象のクリーチャー1体に+1/+0修整と戦闘ダメージを与えた際にタフネス分カードを引き、防衛を持たないかのように攻撃させられる能力を持つ。  自身が防衛を持っているので自身に能力を使えば3点ダメージと15枚ドローできるよ! といったデザインのク

        • 固定された記事

        【MTG】重厚学概説 ~タフネスで殴るメカニズム~

        マガジン

        • 重厚(MTG)
          203本
        • MTG
          46本
        • 統率者
          142本
        • 重厚デッキまとめ
          14本
        • 逆噴射小説大賞
          9本
        • 雑記・短編
          56本

        記事

          【EDH・統率者】《策略の龍、アルカデス》と《Snow Fortress》【MTG】

           マナコスト以外は完璧な壁の話。  《Snow Fortress》というカードがある。  5マナ0/4防衛のアーティファクト・クリーチャーで、初出のアイスエイジ以降再録がないため日本語が存在しない。  現在のオラクルでは防衛を持つ壁で、1マナを払って+1/+0か+0/+1、3マナを払って飛行を持たない自分を攻撃しているクリーチャーに1点ダメージを与える能力を持つ。  防衛持ちの壁なので、一見するとパワーを上昇させる能力は攻撃に使えないし、タフネスを上昇させる能力も生存力を上

          【EDH・統率者】《策略の龍、アルカデス》と《Snow Fortress》【MTG】

          【MTG】白青緑重厚への回帰?【スタンダード】

           ある意味原点回帰だけど駄目です。  今日も今日とてMTGArenaのスタンダード環境で「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneを用いたデッキを調整している。  この手の能力を持ったカードは現在のスタンダードには2種類しかなく、デッキとしての出力が非常に低い。そのため、調整に難儀しており、現在の成果としては青黒緑か白黒緑の3色デッキが勝率が安定している。  ただ、それらはいずれもミッドレンジであり、《肥えた緑甲羅

          【MTG】白青緑重厚への回帰?【スタンダード】

          【MTG】重厚にするカードのコスト変遷~4マナが妥当らしいけど絶対違うと思う~

           4マナは重いんだって!  MTGには「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneというものがある。  通常、パワーで戦闘ダメージを割り振るところ、タフネスで戦闘ダメージを割り振るようになるため、マナコストに比して妙にタフネスの高いクリーチャーが大きな打点を持つようになる。  2007年の《包囲の塔、ドラン》以来、数年ごとに細々とその数を増やし続けてきており、現在のスタンダードにも2枚ほど存在しているが、恒久的にク

          【MTG】重厚にするカードのコスト変遷~4マナが妥当らしいけど絶対違うと思う~

          【MTG】白黒緑重厚の感触【スタンダード】

           相性は悪くないけどアドバンテージ稼ぎ能力が低い。  以前から、現在のスタンダードで重厚/Backbone(パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るメカニズムのこと)は重厚カードそのものの出力が低く、3色のミッドレンジにしてようやくデッキになるのではないかと感じている。  その先鋒になったのが《災厄の占い師、グラルブ》をアドバンテージ源として採用した青黒緑重厚である。  昨今の戦場に出た時点でアドバンテージを稼ぐタイプのカードとは程遠いやや悠長なアドバンテ

          【MTG】白黒緑重厚の感触【スタンダード】

          【MTG】重厚デッキの速度を落としてはならぬ……

           おっっっっっっそ!!!!!!!!  以前、MTGArenaのエクスプローラー環境で青緑の重厚(パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るメカニズムの俗称)デッキを作っていた。  このデッキの記事を書いた後、ブルームバロウがスタンダードに参入してからはスタンダードの重厚デッキが辛うじて息を吹き返した(気がした)ので、デッキを弄ることもなくエクスプローラーからも遠のいていた。  しかしここ最近、スタンダードの重厚デッキの完成度がどうにも高まらないので気分転換に

          【MTG】重厚デッキの速度を落としてはならぬ……

          【MTG】青黒緑重厚と《潜水》【スタンダード】

           今現在のスタンダードなら選択肢としてはあり……?  《潜水》というカードがある。  青1マナのインスタントで、対象のクリーチャー1体に呪禁と+0/+3の修整を与える。  ファウンデーションズにて収録され、このたびスタンダードで使用可能になったわけだが、ちょっとだけ可能性を感じている。  というのも、現在個人的に「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneを用いたデッキを使っているからだ。  通常のデッキにおいて《潜

          【MTG】青黒緑重厚と《潜水》【スタンダード】

          【MTG】今、スタンダードで低マナ低パワー高タフネスの白青の層が厚い!

           まあ、肝心なカードがないんですけど。  新エキスパンション、ファウンデーションズのプレリリース期間もほぼ終わり、MTGArenaにファウンデーションズのカードが実装された。今週末には正式に発売されるので、ファウンデーションズはもうほとんどスタンダード範囲のカードと言っても良いだろう。  そこで個人的な事情から現スタンダードの低マナ低パワー高タフネスのクリーチャーを調べてみると、白と青が粒ぞろいなことに改めて気づく。  防衛、非防衛を問わず、今挙げたカード以外にも2マナ域に

          【MTG】今、スタンダードで低マナ低パワー高タフネスの白青の層が厚い!

          【EDH・統率者】Lv4:《団結の標、タズリ》(重厚)【MTG】

          はじめに MTGには「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneというものがある。クリーチャーを重厚にする伝説のクリーチャーは5体おり、EDHではそれらでデッキを組むことができるのだが固有色の関係でどうしても使えない色が存在し、悩みの種であることは諸兄らもご存じであろう。ご存じですね。ご存じじゃないはずはないんですよ。  どうにか通常では採用できない色の高タフネスのクリーチャーを活かせる統率者はいないものかと模索し

          ¥500

          【EDH・統率者】Lv4:《団結の標、タズリ》(重厚)【MTG】

          ¥500

          【MTG】《不動のアルマサウルス》の後継を待ちわびて

           後継が出てこないデザインのカードの後継を待ちわびるシリーズ。  《不動のアルマサウルス》というカードがある。  白4マナ2/3の恐竜で、警戒と、2マナとタップで《不動のアルマサウルス》と戦闘を行っているクリーチャー1体を対象とし、自身のタフネス分のダメージを与える能力を持つ。  警戒を持っているので攻守どちらのタイミングでもタフネス分のダメージを与えられるが、本人のスペックが4マナ2/3警戒と4マナのそれではないのが欠点と言える(逆に言うとタフネスを上昇させられれば交戦相

          【MTG】《不動のアルマサウルス》の後継を待ちわびて

          【MTG】スタンダードで防衛を動かしたい【スタンダード】

           え、《歩く防壁》っていうカードがあるの知らないんですか⁉  いや知ってるんですけどぉ……そうじゃなくってぇ……いやそうなんですけどぉ……《歩く防壁》の2マナのソーサリー・タイミングってあまりにも辛くてぇ……速攻がつくのは偉いけど2マナのソーサリー・タイミングという重すぎる制約でついてなかったら逆にやばいっていうかぁ……。  という虚無のような会話が想定されるので誰にも相談できない話をここで書いていく。  今日も今日とてMTGArenaのスタンダードで「パワーではなくタフ

          【MTG】スタンダードで防衛を動かしたい【スタンダード】

          【EDH・統率者】《戦線突破》の可能性【MTG】

           一番相性が良さそうなメカニズムと色が合わない。  《戦線突破》というカードがある。  赤の2マナのエンチャントで、(R)を支払うことでパワー2以下のクリーチャー1体に速攻を持たせ、ブロックされなくする起動型能力を持つ。  パワー2以下なので基本的には小粒なクリーチャーしかブロックされなくできず、(R)を払うほどかと思ってしまうが、MTGには「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneが存在する。このタフネスで殴るメ

          【EDH・統率者】《戦線突破》の可能性【MTG】

          【逆噴射小説大賞2024】自作を振り返る

            逆噴射小説大賞とは、長編(あるいは短編かショートショートか)小説の冒頭(という体)で800文字の小説をぶつけ合う祭典である。  昨年から引き続きの参戦ということで肩の力を抜いた参戦になり、抜きすぎてちょっとクォリティが心配だったが、現状、スキを貰えているので良しとする。ありがとうございます。  1年ごとの祭事なので前年と同じくフォーマットってこれであってるんだっけ……? という不安があったが、今年撃ちだした2作とも公式のマガジンに登録されている通知が来ているので、その辺り

          【逆噴射小説大賞2024】自作を振り返る