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今日も今日とて東京が嫌い①
東京との出会い
僕が東京に初めてきたのは大学生の頃だ。22歳だったと思う。就職活動で来た。研究室の先生が昔いた会社で、会社説明会を開催してくれた。その後、飲み会が開かれ、キャバクラまで連れて行ってもらったような気がする。翌日は別の会社の1日インターンに参加して帰宅した。
空港も駅も親切に行き先表示がしてあって、なんて親切で便利なところなんだと感激をした。聳え立つ高層ビルを見上げて思わず写真を撮った。出会いは悪くなかった。
嫌いになり始める
就職活動で会社の面接を受けるために、再び東京に来た。東京に就職している友達と会った。友達と会うまで暇だったので、新宿をぶらぶらしていると、あまりの人の多さに吐き気がするようになった。僕はデパートの屋上に逃げ込んだ。どこに行っても大量の人がいるし、漫画喫茶は地方と変わらないはずなのに、狭くて息苦しい感じがする。どこにも逃げ場がない。ほっと一息つけるはずのカフェも、ひっきりなしに人が出入りする。デパートの屋上を発見できてよかった。辿り着けなければ、今頃倒れていたかもしれない。
友達と一緒に池袋に遊びに行った。そして、あまりの人の多さに吐き気がした。もう二度と池袋には行かないと決意したのであった。
就職そして東京へ
就職して最初の勤務地は新宿だった。通勤に1時間かかり、慣れない仕事もあり、めちゃくちゃ大変だった。よく数ヶ月通勤して働いていたなと感心する。今なら耐えられないかもしれない。
部署が変わり3つの電車を乗り継いでの1時間通勤となった。現場の施工管理なので、残業も多い。それでも新しい発見がたくさんあり、失敗ばかりだが刺激的な毎日を送っていた。幸い新宿よりも辺境な場所だったので快適だった。満員電車に揺られることもなく、ただただ日々仕事に明け暮れていた。
入社から数年経ち2つの現場を経験し、初めて本社の部署へ異動した。これが決定的に東京嫌いを加速させるとは思いもしなかった。
つづく・・