肌で感じた。大企業のデジタル・ディバイドについて。
私は本社に勤務しています。情報系の部署ではなく、現場のIT化や支援をする部署にいます。現場の人にも、情報系の人にも関わる機会があります。先日現場にとあるツールの説明会に行きました。それを元に、私なりの大企業のデジタル・ディバイドについてご紹介したいと思います。
情報系の人と関わると、その専門知識の高さに驚かされます。とても勉強になり、考え方までも真似したくなるものばかりです。
一方、現場ではそのツールや新しいやり方を導入することで、実際どれぐらいの効率化に繋がるのか?が重視されます。
もちろんこちらとしても重々承知しているつもりであり、簡単な事例やサンプルを紹介することもあります。他現場での導入事例や、そこでの効率化を数値で示すこともあります。
ただ、現場によって取り巻く環境やニーズは全く違います。うちではあんまり使えないなー。というリアクションが多いです。
それは当たり前のことだと思います。結局のところ自分たちの業務を改善することのできるのは、自分たちだと思います。一番業務について熟知しているからです。ただ、現場の人たちは新しい情報を取得したり、新しいツールを学習して取り入れているような、余裕がないことが多いです。そして、そう言ったものは大体使ってみないと、やってみないと分からないことも多いです。でも、やっぱりダメだなーってなると、その分の労力が無駄になってしまうと考える方が多いです。
じゃあその辺の作業を情報系の人にやってもらう?専門知識のある人たちが、現場と直接話をして、解決策を考える?
それも正直なかなかうまく行きません。なぜなら、情報系の人たちの常識のレベルが高すぎて、現場の人たちと乖離してしまっているからです。誰が悪いというわけではないのですが、こういう状況が生じてしまうのです。
そして、社内には新しいツールや良い方法が存在するのに、実際に現場に導入して全社的に展開されないのです。
個人的な見解
私としては、ほんの数分の業務が短縮されるだけでも、かなりすごいことだと思います。設定作業に1時間かかったとして、それで毎日5分削減できるとします。時間の短縮だけでなく、その事象について何も考えなくて良くなったとします。そうすると、日々のタスクが1個減るわけです。新しい仕事なんて、いくらでも日々生まれますよね。そのためにも、今持っているタスクをどんどん手放さないといけないと思います。
でもその辺って人によって考え方が違います。そんなことやったって、、っていう人もいます。その辺りも現場に導入できない理由の一つなんじゃないかと思います。