広報のためのB2Bマーケティング入門(part1)
皆さん、こんにちは!ヌーラボで事業広報を担当している前田カトレーナ琴美です。以前公開した『ひとり広報が実現する!チームワークマネジメントを体現した働き方とは?』でも触れましたが、2024年10月より事業広報のポジションを任せていただいています。
さらに広報スキルをマーケティング視点で高めたいと思い、11月から早稲田大学の社会人向け教育プログラム「B2Bマーケティング総合講座」に通っています!通っている期間も長いため、3回に分けて学びを共有します。
① 講座を学ぼうと思った理由と初回の印象・初月での学び
② 広報業務に役立つと感じた講座の内容
③ PBL(Project Based Learning)の実践を通じた気づき
この記事が、B2B領域で働く皆さんにとって新たな気づきやヒントとなれば嬉しいです!
なぜ「B2Bマーケティング総合講座」に通おうと思ったのか?
事業成長のための組織変更により、2024年10月から事業広報チームが発足し、CRO(Chief Revenue Officer)配下に所属することになりました。この変化によって、広報活動がマーケティング視点を取り入れた「戦略的な広報」が求められる場面が増えています。具体的には、広報活動が企業収益や成長に結びつくようにターゲットを明確に定め、発信内容をマーケティング戦略と連動させる必要が出てきました。そのため、より効果的な広報施策を実現するための知識やスキルを習得したいと考え、早稲田大学の「B2Bマーケティング総合講座」に参加することを決めました。
この講座を選んだ理由は、BtoCマーケティングに関する講座が数多く存在する一方で、B2Bマーケティングに特化した講座は限られており、貴重な機会だと感じたからです。特に、B2Bマーケティングの基礎から応用までを体系的に学べるカリキュラムは、現場で活かせるスキルをしっかりと身につけるために最適だと考えました。この講座での学びを「チームワークマネジメント」の普及や、効果的な広報活動に繋げていきたいと思います。
「B2Bマーケティング総合講座」の内容と初回の印象
講座の構成
「B2Bマーケティング総合講座」は、2024年11月12日~2025年3月18日の全10回にわたる集中プログラムになっています。各回では、B2Bマーケティングにおける基本的な理論から、実際の現場で働かれている方の実践的な手法まで、幅広いトピックが取り上げられます。
講座の特徴としては主に6つです。
①著名な講師陣
②総合的な学び
③プロジェクト学習(PBL:Project Based Learning)
④理論、事例、ワークショップ、PBLによる多面的学習
⑤コミュニティ形成
⑥産学共同によるプログラム開発
日本を代表するB2B企業でマーケティングを指揮・実践している方々、当該テーマに関する学術界/産業界の第一人者の方々など、著名な講師陣から直接学部ことができ、B2B企業のビジネスモデル、組織や戦略などの幅広い観点のテーマから、ブランド戦略、プライシング、デマンドジェネレーションなど個別具体的テーマまで包括できるのは嬉しいポイントでした。
講座内では、実際の企業事例を基にしたグループワークや、プロジェクト学習を通じたチームでのディスカッションや課題解決を通じて、実務に即したスキルを身につけることができます。
初回の印象
授業初回では、講座期間中に進めるPBL(Project Based Learning)についての説明がありました。具体的には、パナソニックコネクト様の国内法人向け新商品「タフブック55」を年間5,000台販売するための施策を考えるという内容で、グループごとに進めていきます。異なるバックグラウンドを持つ参加者が協力して進めるため、まさに「チームワークマネジメント」の重要性を感じました。(PBLの成果については、3本目の記事でお伝えします💪)
授業の終わりには懇親会が開催され、参加者同士が交流する時間が用意されていました。当初、「早稲田大学の社会人向け教育プログラム」ということでハードルの高さを感じ、マーケティング知識ゼロの自分がついていけるかとても不安でした。しかし、自己紹介でマーケティングだけでなく営業や広報出身の方々も多いと知り、少し肩の力を抜くことができました。講師の方々や受講生の雰囲気も和やかで、楽しく学べそうだと感じました。
最初1ヶ月目で学んだ、新たな知識
講座の最初の1カ月では、B2Bマーケティングの本質や戦略について学びました。特に印象的だったのは、シンフォニーマーケティング株式会社 代表取締役庭山一郎さんの「日本のB2B企業に必要なマーケティング」の講義です。
儲けの科学も読ませていただいておりましたが、B2B と B2C の違いや正しいターゲティング設定︎(STP)、デマンドジェネレーションの考え方を講座を通じてより理解することができました。広報施策とも結びつくものがあり、今後の実務に活かせると感じています。
講義の中でB2BではBtoCと異なり、購入・保有が目的ではなく、稟議を通じた合理的な意思決定が求められると仰っていました。広報でも「企業のブランド価値を高めるメディア向けの発信」と「プロダクトの価値を伝えるターゲット向けの発信」を明確に分け、最適なメッセージを設計する必要があると実感しました。
今後の講座に向けて
最初の1カ月だけでも、広報業務に活かせる学びが多くありました。B2Bマーケティングを学ぶことで、営業やマーケティングの業務を理解し、より連携した取り組みができるイメージを持てるようになりました。チームワークマネジメントを実践する上でも、部門間の相互理解が重要だと感じています。
まだ講義は続きますが、今後の学びをさらに深め、実務にどう適用できるかを考えるのが楽しみです。同じ志を持つ仲間と学びながら、PBLでの実践を通じてさらに知見を深めていきたいと思います!
次回の記事では、講座後半での学びや、より具体的な活用方法について詳しくお伝えする予定です。少しでも皆さんのヒントや参考になれば嬉しいです!