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酒を飲むとルフィになる

わたしは酒が好きだ。
ビール(スーパードライだけは味が嫌い)、ワイン、日本酒が好きだ。

焼酎、ウィスキー、バーボンは苦手。(香りが強いものが得意じゃない)

そして酒を飲むとよくしゃべる。元々よくしゃべるけど、かなりしゃべる。知らん人にもしゃべる。しゃべりまくる。


お姉さん、気前いいー

吉祥寺に住んでいたとき、ハモニカ横丁で1人で飲んでいた。

お店のお兄さんに「トイレ貸してー」というと「あいよ!」と鍵が渡された。

意味が分からずにいたら、右横にいた「お前、耳にどれだけ付けんねん」ってくらいピアス付けた20歳くらいの男の子が「お姉さん初めて?案内するよ!」とトイレに案内してくれた。

集合トイレで、女子は鍵付きらしい。
なるほど。(治安上の話)

で、戻ってきて、そろそろお会計して次行くか、と思って、「さっき案内してくれたから、彼の1杯わたしにつけてよ!」とお店のお兄さんに言った。

「1800円ね!」
「?安すぎね?彼の全部つけて!」

記憶は確かじゃないけど、1杯300円くらいだったんじゃ。
全部払っても、2000円ちょいだった。

すると男の子が「お姉さん、気前いいー」と言ってついてきた。

1人が、2人になった。

2人が、4人になった

まるで息子くらい年の離れた彼と次のお店へ。

わたしは酔い出すと、すぐ近くの人に話しかける。
そのときも漏れなく話しかけた。

多分、男女のカップルだったと思う。

話して、笑って、飲んで。

2人は4人になった。

4人は8人になって、カラオケへ

お店のお客さんとアフターらしきものをしていたお姉さんに遭遇する。

そこで、4人は8人になり、カラオケに行った。

誰がいたかも覚えてない。
何歌ったかも覚えてない。
ただただ、めちゃくちゃ笑っていた。

朝起きて、誰ともLINE交換してなかったし、誰の名前も覚えてなかった。
カラオケ歌いながら、名前連呼した記憶はあるんだけどなぁ。

友だちにこの話をすると、「どんどんパーティが増えてるやん。ルフィやん。ワンピースかよ」って言われたのを思い出す。

酔っ払い、見知らぬ人の結婚式の引出物を持ち帰る

2019年、友だちと4人で忘年会と称して飲んでいた。

1件目でワインたらふく飲んで、2件目で声をかけてきた男の子たちとカラオケ。

若い子たちとカラオケで騒いで楽しんで、つい終電逃した。
ギリギリのラインで逃した。

いつも人生ギリギリで生きているのに、ギリギリで何とかなっているのに、電車はギリギリでなんとかならなかった。(目の前で田園都市線のシャッターが閉まった)

渋谷で飲んでいたし、当時世田谷在住だったため、深夜バスで帰ることもできた。でも、さっさと帰りたかったし、タクシー捕まえようと思ったら。

ちょうど捕まえようとしている男の子とバッティングした。

「お姉さんに譲るよ!」

「マジ!?悪いねーありがとーーー」

と御礼を言って乗ろうとしたら。

「それか今から一緒に呑みに行かない?」

と言われたので、まぁ飲みに行くよね。

なんだこの声の掛け方。
めっちゃスムーズやん。

22歳、大学4年生。
切れ長な目をしたイケメン。

ギリギリで終電逃したわたしグッジョブ。
ありがとうイケメン目の保養。

渋谷って、よく若い男子が声を掛けてくれるのだけど、(一応キャッチか疑うけど、ほぼほぼ大学生とか20代前半)おばちゃんでもイケメンがナンパしてくれる不思議な街だよねって思う。ただしコロナ前の話。今はどうか知らん。

イケメンの就職先はどこか忘れたけどバイトはサッカーのコーチだった。

名前聞いたら「ちひろ」だったので「ちー」と呼ぶことに。
向こうは「ねーさん」と呼ぶ。

で、その「ちー」がずっと紙袋を持ってた。

ちーの荷物だなって思ったら、「ねーさんの」って。

中身を見たら、結婚式の引き出物。
そして白ネクタイ。

2件目で声をかけてきた男の子の荷物を間違えて持って帰ってきた模様。 

紙袋の中に座席表もあったんだけど、名前知らねーし。

まさか結婚式の主賓に連絡をして(連絡先知らんけど、Facebookで調べたらヒットしそう)

「渋谷のバーであなたの友だちから声を掛けられて、そのままカラオケに行ったんだけど、引き出物(とネクタイ)を忘れていかれまして、どうしたらいいですかね?」

と言ったら多分参加者男子全員に

「結婚式の後、バーに行って女ナンパして引き出物(とネクタイ)忘れた人、手を挙げて!」

って連絡が行き渡るわけやん。
おもろいけど、可哀想やん。

こうなったら警察に届ける?って思っても
「酔っぱらったら、気づいたら手に引き出物を持ってました」って説明する以外ない。

というわけで、中身は美味しくいただいた。

ゴールデン街で酔っ払ったら、知らない人のPASMOが我が手にあった

2018年、ゴールデン街で酔っぱらったわたしは、気づいたら知らないPASMOを持って帰ってきてた。

無記名だし、誰のかマジで分からん。

このときも、なんか知らん人と仲良くなってた。
楽しいよなぁ、ゴールデン街。

美味そうやなって刺身を奪ったら、20代男子に半年恨まれた

友だちと下北沢で飲んでいた。

いつも通り酔っ払ったわたしは、ちょっと離れた席にいる男の子2人組に声をかけた。

聞いたら、1人は保育士さんだった。もう一人の職業は忘れたけど、24〜25歳だったと思う。

で、その子たちが食べている刺身を、酔っ払いなもので奪いましてね。

あとから聞いたら、友だちはその子とLINEを交換していて、結構わたしのことを恨んでいた。笑。半年経っても恨んでた。

「美味しく食べていた刺身を奪われた」と恨んでた。

可愛いかよ。
いくらでも奢ってやるぜ。

酒癖悪いわ〜と思っていたけど、「飲んだら楽しそう!」な人らしい

挙げたらキリがないけど、酒飲むとやらかす体質なものだから、酒癖悪っ!!って思ってた。

「飲んだら楽しそうな人なだけで、酒癖悪くないよ」

と、友だちに言われた。
ちなみにそこで「酒癖悪い人列伝」を聞かされたのだけど、わたしは可愛いものだって思った。

とは言っても、まぁまぁ酒に飲まれてるよね。

酒を飲む人は、親切な人が多いのではと思ってしまう

ギャルが助けてくれた夜

わたしはムール貝アレルギー。
食べたら全身の血が氷のように冷たく感じ、ガタガタ震え、食べたものをすべて戻し、病院で点滴必須になる。(そして2日は動けない)

京都に住んでいた頃、うっかり居酒屋でムール貝(のエキス)を口にしてしまった。
動揺して店を飛び出し(全身が震えるのでヤバいとだけは分かるものの、正常な判断ができなくなる)、そのまま道にしゃがんで震えていた。

すると、酔っ払いのギャルが「おねーさん!大丈夫?ちょっと待ってて!」と水を買ってきてくれた。お金を払おうとしても上手く手が動かなくて、その間にギャルは手を振って夜の闇に消えていった。

めちゃ戻してる友だちをケアしまくる仲良しさん

東京に出てきた2017年、練馬に住んでいた。
ある日、酔っ払ってスキップして家に向かっていたら、めっちゃ戻している男子に遭遇した。

急いで水を買いに行こうとしたら、寄り添っている男子に、「ありがとう!でも友だちが今水買いに行ってるから!」と言われた。

こんなときに「ありがとう」と言えるのはステキじゃないか。
そして友だちがいて良かったよ。

まぁ戻すまで飲むなよって話なんだけど。

気になる2人

友だちとおでん屋で飲んでいるときに、隣の席の男女の会話が聞こえてきた。

女の子の方が彼のことが大好きで、すごいアプローチをしていた。けど女の子は望みがないことを理解していた。
彼には彼女がいて、彼女と同棲しているっぽかった。

「ほう・・・同棲している女がいるのに、自分に気がある女と2人きりで飲むのか?」

ってなると、気になってしゃーない。
とうとう、ツッコんでしまった。

聞いたら、向こうもわたしの席の関係が気になっていたっぽいw
(男友だちと飲んでいたので)

「わしらは友だちや」

と話してから、4人であーだこーだ話しながら飲んでいた。
ちなみに彼と同棲の彼女はまぁまぁ冷えていた。あれからどうなったのかなぁ。

俺たちはみんな親戚だ!おー!

コロナ禍でお酒禁止〜〜となっていたころ。
大阪の友だちのお気に入りのお店で飲んでいた。

その頃は民間バイトの人が「自粛してください」と見回りに来ることがちょいちょいあったらしい。(遭遇したことがないので、ほんまかは知らん。)

お店の兄ちゃん(店長)が言った。

「いいか!俺たちはみんな親戚だ!」

わしら「おーーー!」

兄ちゃんが言うには、「親戚の集まりで飲んでるだけやならセーフ」ならしい。(ほんまか知らんが)

とりあえず横に座っていたおっちゃんに「おっちゃん久しぶり〜」と言ったら「お!お前!大きくなったな!」と”さすが関西人”な返しをしてくれた。

ちなみに見回りは来なかった。

たまには大人しく飲もうと思ってたら

つくばに引っ越してしばらくのころ、近所のバーに初めて飲みに行った。いつもやらかすので、おとなしくしてた。お客さんがほぼ帰ってから、お店のお姉さんが話しかけてきた。

「話しかけちゃいけないのかなって思ってた」

「いえ、別に。みなさん知り合いみたいだったんで」

「そうなのよ〜〜さっきそこに座っていた子はね〜」

と言って、お店に来ていたお客さんの話をめっちゃしだした。
わたし探偵になれるちゃう?ってくらいお客さんの話が聞けた。(聞いてへんけどな)

これからも、酒は楽しく飲むんだろうな

楽しく飲むためには、ほどほどにしたい。
とりあえず、飲み友だちが欲しい。

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