【小学校受験の記録#08】箸で小豆をつかむ意味
「〇〇学をメジャーにしている△△さんて、日本人・・・だよね??」
アメリカに留学していたころにアメリカ人の友人からそんな質問を投げかけられたことがあった。たしかに話題となっていた△△さんは日本人なのだが、その友人いわく、「日本人の箸の持ち方をしていないし、なんだか美しくなかった」と。箸の持ち方を外国人に指摘されるような時代なんですね…。
箸は身を助ける
外国に出ると日本人であることを身に染みるほど感じることがあります。なかでも「箸の正しい持ち方を教えてほしい」というリクエストを受けるのは「留学経験者あるある」なのではないでしょうか。私も中華料理店などでアメリカン、ヨーロピアンの友人と食事をする際には、しばしば箸の即席レクチャーを求められました。偉そうにそんなレクチャーができるのも、親がしっかり教えてくれたからなんですよね。
ひるがえって、わが息子。私が手抜きをしたがゆえに、箸が正しく使えないという大きな落とし穴にハマってしまっていました…。正しい持ち方に矯正できそうだから良かれと思って、親指、人差し指、中指を入れるリングがアタッチされている幼児用の箸を使っていたのですが、これが大きな落とし穴でした…涙。てっきり、このリングつき箸で食べ物をつかむのに慣れれば、リングなしで正しく箸が使えるようになるとばかり思っていたのです(自転車の補助輪のようなイメージでした)。
リングつき箸の誤算
リングを外して箸を使う息子を見ると、実に不自然な持ち方をしていたのです。親指、人差し指、中指の3本は確かに使っているのですが、下側の箸を支えるはずの薬指がまったく機能していないのです。本来ならば親指と人差し指の付け根あたりと、薬指の第1関節あたりで下側の箸は固定されるハズですが、それができていない…。そう、リング付きの箸は薬指の使い方がノーマークだったのです…。Oh my god…
息子よスマン、と思いながら慌てて「三点支持箸」と呼ばれるものにチェンジ。2週間ほどで正しい持ち方に修正できました。私たちが受験した小学校では生活習慣や巧緻性といった切り口で、その年齢なりの身辺自立ができているかどうかが問われ、箸の使い方も課題として過去に出題されていたため、ひとまずホッとしたことを覚えています。
箸で小豆をつかむ意味
ただ、箸の使い方が正しいかどうか、ということ自体は本当の意味では問題ではないのかもしれません(もちろん、正しく使えなければ合格からは遠ざかると思います)。たとえば「箸で小豆をつかむ」という課題で本当に試されているのは集中力であるとか、途中でイヤになって投げ出さないという粘り強さの部分なのでしょうね。箸を正しく使えることは大前提とし、そのうえで集中力や根気をトレーニングすることが重要なのかもしれません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。またお会いできれば嬉しいです。それでは。
さばくるりん