最低限のルールは守りましょう
私も、気付けば”オトナ”と言われるような年齢になりました。
ただ、今の自分が、子供の時に思っていたような立派な大人になっているかと言われると、それは「なっていない」と言い切れます。
年齢や体は大人になっても、意外と人は精神的に子供のままということはよくあることです。
私もその一人だと思っています。
しかし、そんな私から見ても、「こんな大人にはなりたくないな…」と思う瞬間はあります。
きっと皆さんも、一度はあるのではないでしょうか。
ただ最近は、私も職場以外では、「ああはなりたくない」と思ってしまうような大人に、しばらくの間会っていませんでした。
でも今日、久々に会ってしまいました。
こんな大人にはなりたくないと思う人に。
つぶやきでも書きましたが、今日は宅建士の法定講習を受講してきました。
あまりなじみのない方の為に、ここで少し、宅建士に関して簡単に説明してみます(知ってるよ!って人はとばしてくださいね(^^)/)
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宅建士は、正式には「宅地建物取引士」という名前の国家資格で、不動産取引に関わる仕事に携わります。
様々な業務がありますが、特に宅建士だけに認められている業務として挙げられるのは、お客様にとって知っておくべきとされる「重要事項の説明」です。
皆さんも、建物や土地を購入したり、あるいはアパートやマンションを借りたりした際に、契約書の中に「重要事項説明書」というものを見たことがあるのではないでしょうか。
そうです。あの書面をお客様に説明することが出来るのは、実は宅建士だけなんです。
そんな宅建士、資格試験に合格しただけでは宅建士とは名乗れません。
運転免許証みたいに、宅建士証という免許証を交付してもらわないと宅建士としての仕事が出来ないんです。
その為には、いくつかの要件を満たしていなくてはなりません。
詳細に説明し始めると長くなってしまいますので、急に説明を省略してしまいますが…w
そのいくつかの要件の一つが「法定講習の受講」です。
講習の内容としては、法律の改正とか、具体的な事例の説明とか、宅建士が関わる法律に関する最新の情報や動向を知ることが出来るものになっています。
新規交付の場合には、受講が必要ない場合もあります。
ただ、宅建士証は5年ごとの更新が必要になるのですが、この更新の場合は、更新の度に法定講習の受講が必要になります。
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前置きが長くなりましたが…。
その宅建士の法定講習の場で、会ってしまったんです。
こうはなりたくないと思う大人に…。
講習中は、基本的に居眠りやスマホ・携帯の使用は禁止になっています。
というか、そう決まっていなくても、それは当然のことだと思います。
国家資格の更新を行うための要件の一つということを考えれば、重要な時間であることは誰もが分かることです。
居眠りであれば、まだ理解することが出来ます。
眠いというのは生理現象であって、どんなに我慢しても、眠くなってしまったら仕方ないとも思ったりするので(^^;
でも、横に座っていたその人は、見事に堂々とスマホをいじりまくっていました。
講習が始まるやいなや、ずーっとです。
それだけなら、まだ私もあきれるくらいで我慢できていました。
その人、講習中に、普通に留守電を聞き始めたんです。しかも、留守電の声は、隣の私にも聞こえるくらいの音量でした。
さすがに、私も唖然とするしかありませんでした。
その様子を見て、係員の人も近づいてきて、その人をじーっと見ていました。
それに気づいたら、スマホを机の上に置いていじるのをやめたんです。
「あ、触るのはいけないことだとは分かってるんだな」と思ったら、一層幻滅しました。
宅建士証の交付をしてもらえなくなるとか関係なく、今回の講義中には確認テストがありました。
解答用紙を回収するわけでもないので、書けても書けなくても大丈夫なのですが、それを知らなかったのか、「確認テストを最後にやります。これからの講習内容から出るので、『マーカーしてください』と言うところは特に注目してくださいね」と講師の方が言った途端、その講義のコマだけ、その人は必死に話を聞きながらマーカーをしていました…。
「小学生なのかな…」と本気で思いました。
大人を見て、「情けない」と久々に思いました。
仕事で忙しいのかもしれません。
それでも、今日は一日講習と分かっているなら、もっとやりようがあったはずです。
LINE送ったり、メール送ったりならまだしも、さすがに留守電は…。
しかも、必要に迫られて初めて真剣になる…情けない。
自分を顧みました。
私は絶対にこうはなりたくない。
強く思ったので、備忘録としてここに書き残します。