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研究計画書の書き方

研究計画書とは、大学院入試の際、あるいは大学院入学後に「大学院でどのような計画で研究を行うのか」を大学院側に知ってもらうために提出する書類です。

どのタイミングで提出するのかは、大学院や分野によって違いがあります。一度提出すればよいところもあれば、毎年提出するところもあります。

研究計画書を提出する理由は、大学院生自身が大学院に対して自分の研究ビジョンを提示し、理解してもらうためです。

つまり、あなたと大学院の研究をつなぐ「企画書」のような役割を果たすものだといえます。大学院側にあなたの研究についてわかってもらえるよう、丁寧に書きましょう。

あくまでも「計画」ですので、研究を進めていくにつれてこのやり方ではうまくいかないことがわかり、方針を転換することも起こります。その場合は都度、研究計画書を書き換えていくケースもあります。

研究計画書は会社でいうと「事業計画書」に相当します。研究を行う大学院生自身が自ら研究計画書を書くことで、自分自身の研究の意義や手法をしっかりと見つめることも、研究計画書を書く目的のひとつです。

また、書かれた研究計画書は、どのように研究を進める計画であるのかを大学院に示し、その後、計画に沿って研究が進捗しているのかを見極める基準ともなるのです。

研究計画書はコミュニケーションツール

大学院入試の際に研究計画書を提出する場合、その目的は「あなたが大学院でやりたい研究が、価値のあるものかどうか」、そして「あなた自身が大学院へ進むのにふさわしい人物かどうか」を判断する材料とすることにあります。

つまり、研究計画書はあなたと大学院入試担当教員との、コミュニケーションツールです。教員に向けて、どれほど面白いものであるか、どれほど重要なものになるのか、といったことが伝わるように書いてみましょう。

他者にその研究の面白さや重要性をうまくアピールすることは、研究者にとってとても重要なスキルのひとつでもあります。今後、研究費を出してもらうため、研究成果を認めてもらうためにも、欠かせないスキルです。

試験官があなたの研究に興味を持ってくれ、スムーズなコミュニケーションができるように、研究計画書を書いてみましょう。

正確さよりも伝わりやすさ重視で書く

コミュニケーションツールとしての研究計画書に求められるのは、正確さよりも伝わりやすさです。

研究へのこだわりはいろいろとあることとは思いますが、正確さやあなたの優秀さをアピールすることを重視するのではなく、他の人が読んだときにわかりやすいことを第一に考えて、研究計画書を書きましょう。

また、同じ学科内の教員が目を通すことになることも意識しておきましょう。学科によってはかなり広い分野をカバーしており、それぞれの先生がまったく毛色の違う研究をしているというケースも少なくないことでしょう。まったくの一般人に理解できるほどでなくても構いませんが、関連が深かったり一般的でない専門用語や知識については説明を加えるなど、少なくとも隣接分野の専門家が十分理解できるようなレベルを想定して用意すると良いでしょう。

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