偏微分方程式を数値計算で解いた(自分用メモ)
それに対して、(確率)分布関数で記述する場合を非局所的な記述法と言います。
その場合には、粒子に付随した物理量の時間変化を追うのではなくて、
(確率)分布関数の時間変化を見ているのです。
そして、この(確率)分布関数のことを物理学では状態関数と呼んでいます。
ですから、この状態関数による記述法は局所的記述法を特殊な場合に含んだ、より一般的な記述法になっています。
そして、量子力学でこの状態関数のことを波動関数と呼び、その状態関数が従うシュレーディガー方程式です。
物理量の時間変化を表す方程式は
(関数ではなく)”数” の変化
を追いますので、これは数学で言う常微分方程式になります。
一方(確率)分布関数の時間変化を表す方程式は
数ではなくて ”(確率分布)関数” の変化
を追いますので、これは数学で言う偏微分方程式になります。
*
この ”(確率分布)関数” の変化 というのは、情報幾何空間の中で、ある点A1(時間と物理量群をパラメータに含む確率分布A1)からある点A2(確率分布A2)へ変化することと同じです。
なので、物理学的には偏微分方程式で扱うものを、情報幾何空間側では(曲率のある/計量が非ゼロを含む)幾何学(数学・確率統計)として扱うことができる、ということだと考えています。
ref
pic