【GIU 46】日本語解説 使役動詞 have something done 〜してもらう【知っておきたかった!英語文法】
1、使役動詞の基本イメージ
使役動詞 "have something done" は、「ある行動や作業を他人に頼んで実行させる」ことを表す表現です。この構文では、「主語が何かを他人にしてもらうための依頼や指示」を行います。
具体的な例を挙げると、次のような文が使役動詞を含んでいます。
I had my car repaired. (私は車を修理してもらった。)
She had her hair cut. (彼女は髪を切ってもらった。)
We had the house painted. (私たちは家を塗ってもらった。)
これらの文では、主語がそれぞれの行動を自分で行わず、他人にそれを行ってもらっています。つまり、主語が「受動的な立場」にあり、他人に対して何かを依頼したり指示したりしていることを示しています。
使役動詞の基本イメージは、主語が自分自身が直接行動するのではなく、他人に何かを行ってもらうという意味です。この構文は、特に何か専門的なスキルや知識が必要な作業や、自分で行うのが困難な作業を他人に頼む場合によく使用されます。
下記の例文を見ると、使役動詞がどのように使われているのか理解しやすいでしょう。
主語が直接行動する場合と、主語が誰か(この場合は大工さんなど)に屋根を修理してもらう場合では言い方がこのように異なります。
have something doneの構文を知っているだけで、英会話のレパートリーが増えます。
2、よりカジュアル、自分を主語にもできる get something done
使役動詞として「get something done」を使用することもできます。この表現は「have something done」と非常に似ており、同じような意味を持っています。
「get something done」の構文では、主語が何かを他人に実行させるための行動を取ることを示します。以下に例を示します。
I need to get my car repaired. (私は車を修理してもらう必要がある。)
She got her hair cut yesterday. (彼女は昨日髪を切ってもらった。)
We should get the house painted soon. (私たちはできるだけ早く家を塗ってもらうべきだ。)
これらの文では、「get something done」を使って、主語が他人に行動を実行させることを表現しています。主語は自分で行動するのではなく、他人に依頼したり指示したりしています。
「get something done」は口語的な表現としてよく使用され、日常会話や非公式な文書でよく見られます。一方、「have something done」はややフォーマルな文体や書き言葉に適しています。ただし、両方の構文は基本的な意味と使い方は同じです。
get と have の違い
「have」と「get」は、使役動詞として同じ機能を持ちますが、いくつかの違いがあります。
意味のニュアンスの違い
「have something done」は、ある行動や作業を他人に頼んで実行させることを強調します。主語は指示や依頼を行い、他人が実際の行動をするという関係が強調されます。
「get something done」は、ある行動や作業を自分自身や他人に実行させることを指します。主語は何かを達成するために行動を起こし、それが他人によって実現されるという関係が強調されます。
形式の違い
「have something done」は、構文上、目的語が動作または作業の対象であり、過去分詞形で表現されます。
「get something done」は、構文上、目的語が動作または作業の対象であり、通常は原形の動詞形で表現されます。
使用頻度と文体の違い
「have something done」は、よりフォーマルな文体や公式な文書でよく使用されます。
「get something done」は、より日常的な会話や非公式な文書でよく使用されます。
具体的な例を挙げると、次のような違いがあります。
「have」の例
I had my car repaired.(私は車を修理してもらった。)
We had the house painted.(私たちは家を塗ってもらった。)
「get」の例
I need to get my car repaired.(私は車を修理してもらう必要がある。)
We should get the house painted soon.(私たちはできるだけ早く家を塗ってもらうべきだ。)
要約すると、「have」は他人による行動の実行を強調し、「get」は自己や他人による行動の実行を指します。どちらの表現も使役動詞として使用され、依頼や指示を通じて他人に何かを実行させることを意味します。
3、使役動詞のネガティブな使い方
使役動詞のネガティブな使い方では、ある行動や作業を他人に頼んで実行させることに否定的な意味合いを持たせることがあります。以下にいくつかの例を示します。
I had my car stolen. (私の車が盗まれました。)
She got her phone broken. (彼女の携帯電話が壊れました。)
We had our plans ruined. (私たちの計画が台無しになりました。)
これらの文では、主語が不本意な出来事や悪い結果を他人によって引き起こされたことを述べています。主語は意図的に行動を起こしたり、仕向けたわけではなく、他人の行動や外部の要因によって結果が生じたことを表現しています。
このような使い方は、何かが予期せず起こったり、他人の過失や犯罪行為によって問題が発生したりする場合によく使用されます。文脈によっては、主語が被害者や不運な立場にあることを強調するために使われることもあります。